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2026年08月03日

【株式市場特集】夏枯れ相場で株主優待株に照準、高配当・低PER銘柄を選別

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■配当と優待の両取りを狙う、閑散相場のインカム重視戦略

 くら寿司<2695>(東証プライム)は12月11日、株主優待制度の廃止を発表した。その後、株主から再開を求める声が多く寄せられ、翌年2月19日に再導入を決議。株価は廃止発表で16%超下落した一方、再導入発表ではストップ高し、19%超上昇した。夏枯れ相場では、高配当・低PERで優待を新設、再開、拡充した銘柄への関心が高まりそうだ。

■再開銘柄は年初来高値を更新、新設銘柄には低PER・高配当株が並ぶ

 今年5月末から前週末の7月31日までに株主優待制度について発表した銘柄は48社に上る。このうち、最も少数だったのは優待制度の再開を発表した3社で、前述のパーク24<4666>(東証プライム)のほか、カラダノート<4014>(東証グロース)ワッツ<2735>(東証スタンダード)が該当する。

 パーク24は、今期業績の上方修正と同時に再開を発表した。ワッツは、2023年7月の廃止から約3年ぶりの再開となる。今年8月31日を基準日として、同社が推進する「防災プロジェクト」の防災グッズ詰め合わせ1500円相当を贈呈する。今期年間配当20円と合わせた総合利回りは5%を超える。

 ワッツは、今回の「令和8年熊本地震」に際し、被災自治体へ除菌・衛生グッズを無償提供すると発表した。株価は年初来高値近辺にあるが、PERは9.9倍、PBRは0.6倍と、なお割安な水準にある。

 カラダノートは無配を継続しているが、今年6月10日に2年ぶりの優待再開を発表した。1000株以上を保有する株主に、年間3万円分のデジタルギフトを贈呈する。さらに7月15日には、同デジタルギフトを認定特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえに寄付できる選択肢を追加すると発表し、制度を拡充した。株価は年初来高値水準まで上昇している。

■日本農薬は配当と優待で総合利回り5%超

 新設・導入銘柄は14社を数える。この中で注目度が高まったのが、日本農薬<4997>(東証プライム)である。日本の農業を応援する一助として、100株以上を保有する株主に対し、9月30日を基準日として、おこめ券4枚、1760円相当を贈呈する。

 今3月期の連続増配となる年間配当38円と合算すると、総合利回りは5%を超える。株価は優待発表後も上昇が限定的で、PERは11倍、PBRは0.9倍の評価にとどまっている。コメ不足とコメ価格の急騰が社会問題化した「令和の米騒動」の時期であれば、大きく注目された可能性のある利益還元策である。

 このほか、もともと配当利回りが3〜4%台と高く、そこに優待制度の新設が加わったバリュー株を時系列で挙げると、新日本建物<1879>(東証プライム)丸八ホールディングス<3504>(名証メイン)コーセル<6905>(東証プライム)フタバ産業<7241>(東証プライム)AZ−COM丸和ホールディングス<9090>(東証プライム)と続き、要マークとなる。

 なお、三菱鉛筆<7976>(東証プライム)は、優待制度の導入、今12月期業績の上方修正、増配を同時に発表し、前週末7月31日に年初来高値を更新した。

■株式分割を伴う優待拡充銘柄や記念優待銘柄にも注目

 優待制度の拡充銘柄は18社と最も多い。このうち、アトラエ<6194>(東証プライム)三陽商会<8011>(東証プライム)丸三証券<8613>(東証プライム)の3銘柄が、前週末7月31日に年初来高値を更新した。

 三陽商会は今年6月、今2月期の増配を発表した後、7月27日に8月31日を基準日とする株式分割と優待制度の拡充を発表した。1株を3株に分割する。年間配当は分割前換算で184円と連続増配となり、配当利回りは3.75%と高い。PERも12倍と割安であり、8月末に向け、株式分割、中間配当、株主優待の権利取得を狙う動きが一段と強まる展開が想定される。

 丸三証券は、今期業績と普通配当を未定としているが、年間30円を予定する特別配当の実施期間を1年間延長するとともに、優待制度を拡充した。これにより、年間の総合利回りは一段と高まる。

 このほか、拡充銘柄のうち低PER・高配当利回り株としては、ガーデン<274A>(東証スタンダード)プリモグローバルホールディングス<367A>(東証スタンダード)ひとまいる<7686>(東証スタンダード)ロゴスホールディングス<205A>(東証グロース)なども注目される。

■創立・上場記念の優待は既存制度への上乗せ

 創立、創業、上場記念の優待制度を発表した銘柄も4社あり、いずれも既存の優待制度に上乗せする2階建ての制度となっている。時系列で挙げると、フォーライフ<3477>(東証グロース)エスフーズ<2292>(東証プライム)トップカルチャー<7640>(東証スタンダード)ウェルネット<2428>(東証スタンダード)と続く。

 優待品もユニークで、エスフーズは8月末を基準日として、黒毛和牛かたロース約500グラムを贈呈する。各社の株価指標は、低PER、高配当利回りという共通点もある。

 トップカルチャーは、今10月期第2四半期業績について、負ののれん発生益の計上により大幅に上方修正した。一方、今10月期通期業績予想は未定に変更しており、今後の業績動向が注目される。

■8月末基準の定番優待銘柄にも選別余地

 株主優待制度の定番銘柄については、証券各社が月別の人気ランキングを集計している。8月末を基準日とするランキング上位銘柄にも注目したい。

 ランキング上位の割安銘柄としては、ワールド<3612>(東証プライム)がPER9.7倍、配当利回り4.1%となっている。また、小型関連株では、クラウディアホールディングス<3607>(東証プライム)がPER9.2倍、配当利回り2.8%、AVANTIA<8904>(東証スタンダード)がPER10.4倍、配当利回り4.3%となっており、権利取り候補として浮上しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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