■電力・半導体・生成AI・株主還元・事業再編・新技術――決算と成長投資から浮かぶ注目銘柄
・(電力株決算)九州電力<9508>(東証プライム):2027年3月期第1四半期の経常利益は前年同期比45.9%増の863億円。燃料費調整の期ずれが差益から差損へ転じ、小売販売電力量も減少したが、原子力発電所の稼働増や余剰LNGの転売益増加などが補い、大幅増益を確保した。
・(電力株決算)四国電力<9507>(東証プライム):第1四半期の経常利益は前年同期比19.0%増の269億円、純利益は29.1%増の197億円。伊方原発3号機の安定稼働に加え、卸販売電力量の増加が寄与し、原発高稼働の収益効果を示す決算となった。
・(電力株決算)中部電力<9502>(東証プライム):第1四半期は売上高が3.2%増の8258億円となった一方、経常利益は74.1%減の271億円。JERAの国内火力・ガス事業は改善したが、電源調達費増加や販売電力量減少、燃料費調整の期ずれ悪化が響いた。
・(電力株決算)北海道電力<9509>(東証プライム):第1四半期の経常利益は前年同期比55.0%減となり、電力各社の業績格差が鮮明になった。電力株では単純な燃料価格だけでなく、発電設備の稼働状況や燃料費調整制度のタイムラグ、電源調達コストが収益を左右する局面に入っている。
・(電力株決算)北陸電力<9505>(東証プライム):第1四半期の経常利益は前年同期比18.8%減。主要電力会社で増減益が分かれるなか、燃料費調整の期ずれや電源構成、原子力発電所を含む発電設備の稼働状況が利益を左右しており、第2四半期以降の収益回復力が焦点となる。
・(電力株決算)東北電力<9506>(東証プライム):第1四半期の経常利益は前年同期比5.4%減。女川原発2号機の稼働減などが業績に影響した。原発を保有しているかではなく、高稼働を維持できるかが収益力を左右する構図が鮮明となり、今後の再稼働・定期検査動向が注目される。
・(電力株決算)中国電力<9504>(東証プライム):島根原発2号機が定期検査で停止するなど、発電設備の稼働状況が業績に直結している。原発停止時には火力発電や市場調達への依存度が高まり、燃料費や調達費が収益を圧迫するため、原発稼働率と燃料費調整の動向が重要となる。
・(話題株)キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム):8月3日付で筆頭株主が東芝からBCPE系へ交代。BCPEの議決権比率は14.19%、東芝は14.12%となった。8月3〜10日には1613万3500株、約8000億円の自己株取得も実施し、資本構成が大きく変化した。
・(どう見るこの株)伯東<7433>(東証プライム):AI・データセンター向け半導体や光コンポーネント需要の拡大を背景に、2027年3月期通期営業利益を96億円、前期比57.8%増へ上方修正。増配と株式3分割も発表しており、業績・還元・分割の三つの材料がそろう。
・(注目決算)住友金属鉱山<5713>(東証プライム):2027年3月期の親会社所有者帰属利益予想を1390億円から2160億円へ55.4%上方修正。前期比22.5%増と従来の減益予想から一転増益となる。第1四半期も同利益が前年同期比3.2倍の879億円に拡大した。
・(注目決算)楽天グループ<4755>(東証プライム):2026年12月期中間損益は109億円の赤字ながら、前年同期の1244億円の赤字から大幅改善。4〜6月期は77億円の黒字となり、前年同期の509億円の赤字から黒字転換した。EC、金融、モバイルを含む収益改善の持続性が焦点。
・(注目決算)ソニーフィナンシャルグループ<8729>(東証プライム):2027年3月期第1四半期の最終損益が91億6000万円の黒字に転換。通期予想も160億円の赤字から230億円の黒字へ390億円改善した。ソニー生命の有価証券売却損縮小や持分法投資の譲渡益などを織り込んだ。
・(注目決算)サンリオ<8136>(東証プライム):2027年3月期第1四半期の売上高は前年同期比20.7%増の520億円、経常利益は12.0%増の226億円。上期経常利益計画426億円に対する進捗率は53.1%となり、国内外のキャラクターIP事業が成長を牽引した。
・(注目決算)ダスキン<4665>(東証プライム):第1四半期の営業利益は前年同期比79.0%増の37億7000万円。通期経常利益予想を129億円から140億円へ上方修正し、一転8.0%増益を見込む。年間配当も125円から135円へ10円増額し、増益と株主還元強化がそろった。
・(注目決算)サンセイランディック<3277>(東証スタンダード):2026年12月期の経常利益予想を19億円から30億5000万円へ60.5%上方修正し、最高益予想をさらに上乗せ。底地や居抜き物件の販売が堅調に推移する見通しで、期末配当予想も15円から27円へ増額した。
・(注目決算)Cominix<3173>(東証スタンダード):第1四半期の経常利益は前年同期比7.6倍の7億円。通期予想を11億5000万円から16億円へ39.1%上方修正し、前期比50.9%増、8期ぶり最高益予想を上乗せした。年間配当も40円から50円へ増額する。
・(決算速報)CKD<6407>(東証プライム):2027年3月期第1四半期は売上高35.5%増、営業利益112.9%増と大幅増収増益。生成AIを背景とする半導体製造装置向け需要が機器部門を牽引した。通期業績予想を上方修正し、年間配当予想も95円から112円へ引き上げた。
・(決算速報)meito<2207>(東証プライム):第1四半期は売上高2.0%増、経常利益19.1%増となる一方、原材料高や人件費増で営業利益は61.9%減。保有株式の縮減に伴い通期経常利益を30億円から50億円、純利益を21億円から46億円へ上方修正した。
・(決算速報)シナネンホールディングス<8132>(東証プライム):2027年3月期第1四半期は大幅増収増益。エネルギー事業での価格上昇と採算重視の販売が牽引し、通期の大幅増益予想を据え置いた。エネルギー、メンテナンス、モビリティ各事業の好調を見込むほか、自己株式取得・消却も発表した。
・(決算速報)イノベーションホールディングス<3484>(東証スタンダード):第1四半期は前期の高収益不動産売買案件の反動や店舗家賃保証事業の先行投資で減益となったが、主力の店舗転貸借事業は物件数が順調に増加。通期予想を据え置き、店舗家賃保証事業の支店開設や人員増を通じた成長加速を図る。
・(銘柄分析)綿半ホールディングス<3199>(東証プライム):2027年3月期は増収増益、12期連続増配を予想。第1四半期は店舗改装による一時的な売場縮小で減益となったものの概ね計画水準で、建設事業が伸長。小売事業も堅調を見込み、積極的な事業展開による収益拡大を目指す。
・(銘柄分析)ジェイテック<2479>(東証スタンダード、名証メイン):2027年3月期は増収・大幅増益を予想し、第1四半期も増収増益で順調に推移。製造業の開発・設計部門向けテクノロジスト需要と契約単価上昇が寄与する。700名体制の早期実現へ採用・教育を強化し、M&Aや新規事業も推進する。
・(銘柄分析)エイトレッド<3969>(東証スタンダード):2027年3月期第1四半期は計画を上回る2桁増収増益。クラウドサービス拡大が人件費などの増加を吸収した。ストック収益が積み上がる事業構造を強みに通期増益を予想し、10期連続増配も計画している。
・日本化学工業<4092>(東証プライム):福島第二工場で高純度赤燐の生産能力を現行比約60%増強し、2027年度中の稼働開始を計画。生成AIやAIデータセンター拡大に伴う高速光通信需要を背景に、半導体・光通信用InP系化合物半導体材料の安定供給体制を強化する。
・ワークマン<7564>(東証スタンダード):「ワーク強靭化計画」の戦略製品群を今後1年で710億円規模へ拡大する計画。当初目標500億円を210億円上回る。作業服260億円、XShelter250億円、ファン付きウェアなど暑熱対策製品200億円を柱とする。
・アステリア<3853>(東証プライム):投資子会社を通じて出資するSpaceXの公正価値評価により、2027年3月期第1四半期に投資有価証券評価益20億5000万円を計上する見込み。通期連結業績への影響は精査中で、今後の業績予想への反映が確認点となる。
・GMOインターネットグループ<9449>(東証プライム):グループのエンジニアが参加する国際合同チーム「Blue Water」が「DEF CON 34」のCTF決勝で世界1位を獲得。過去3年連続2位から初優勝し、競技で得た知見を脆弱性診断やプロダクト開発、人材育成に還元する。
・ウェザーニューズ<4825>(東証プライム):法人向け「ウェザーニュース for business」に多言語対応のAIエージェントを搭載。建設、小売、農業、施設管理などで気象条件に応じた行動を自然言語で提案し、台風接近時の対応計画作成など企業のBCP強化を支援する。
・リンクアンドモチベーション<2170>(東証プライム):企業向け統合AIサービス「SELFBOT」を展開するSELFの完全子会社化に向け株式交換の基本合意を締結。AIを成長戦略に取り込むとともに、1000株以上を1年以上保有する株主向けデジタルギフトを一律10%増額する。
・EMシステムズ<4820>(東証プライム):プレカルと連携する処方箋入力サービスの製品版開発を開始し、2026年12月のリリースを目指す。実証では処方箋画像受信から平均2分以内でデータを返却し、入力精度99%以上を維持。調剤現場の確認作業と操作負担の削減を図る。
・GMOプロダクトプラットフォーム<3695>(東証グロース)・サイバーエージェント<4751>(東証プライム):GMOタウンWiFiがサイバーエージェントから「ドットマネー事業」を承継。年間ポイント流通額約180億円、累計口座約3500万件の交換基盤を取り込み、ポイント付与・交換・運用機能を強化する。
・(生成AIで業績激変)Appier Group<4180>(東証プライム):2026年12月期第1四半期は売上収益29.4%増、売上総利益35.9%増、営業利益153%増。エージェント型AIの顧客向け展開と社内活用を進め、売上拡大を上回る粗利益成長を実現しており、AI収益化の先行例として注目される。
・(生成AIで業績激変)エクサウィザーズ<4259>(東証グロース):2026年3月期の売上高は前期比22.3%増の119億96百万円、営業利益は15億94百万円と前期の23百万円から大幅拡大。2027年3月期も売上高30%増、営業利益44.3%増を計画し、AI事業が収益拡大局面へ移行する。
・(生成AIで業績激変)SHIFT<3697>(東証プライム):AI関連売上が2026年8月期第2四半期の約25.5億円から第3四半期に約79.2億円へ3.1倍に拡大。ニッセイコムを除くAI関連売上は全体の約19%に達し、AI売上総利益率も約43%を維持している。
・(生成AIで業績激変)GMOインターネットグループ<9449>(東証プライム):GPUクラウドなどAI時代のインフラ投資を拡大。2026年12月期第1四半期は売上収益13.3%増、事業利益32.0%増となった。AI普及による継続課金収益基盤拡大を掲げ、GPUクラウドやAIエージェント対応を育成する。
・(生成AIで業績激変)PKSHA Technology<3993>(東証プライム):AIエージェントを組み込んだ企業向けSaaSを展開し、AI搭載型SaaSの累計導入実績は2600社以上。コンタクトセンターやバックオフィスなどへ用途を広げており、今後は顧客単価、継続収益、利益率への転換力が焦点となる。
・(円高メリット株)ニトリホールディングス<9843>(東証プライム):2027年3月期第1四半期は売上収益2262億5900万円、営業利益365億4500万円と減収減益だったが、8月10日の株価は9.73%高。海外調達比率が高く、円高による仕入れコスト改善期待が強まりやすい代表銘柄として浮上した。
・(円高メリット株)神戸物産<3038>(東証プライム):2026年10月期中間期は売上高2861億7200万円、営業利益210億3700万円と増収増益。「業務スーパー」で輸入商品を幅広く扱うため、円高進行は仕入れコスト低下を通じて価格競争力と収益性の双方を押し上げる材料となる。
・(円高メリット株)サイゼリヤ<7581>(東証プライム):第3四半期累計営業利益は前年同期比25.6%増の133億2700万円。会社資料では為替悪化が国内原価を18億3000万円押し下げたとしており、円相場が円高方向へ反転すれば、原材料調達コストの低減を通じた収益改善余地が注目される。
・(円高メリット株)良品計画<7453>(東証プライム):円高メリット株の物色対象として浮上するSPA関連の一角。海外から商品や原材料を調達する事業構造では、円高による輸入コスト低下が粗利益率改善につながる可能性があり、為替変動が実際の業績へ反映される時期が焦点となる。
・(円高メリット株)しまむら<8227>(東証プライム):円高局面で注目されるSPA・衣料関連株の一角。輸入商品の調達コスト低下が収益改善要因となり得るため、円相場が7月末の1ドル=160円台から157円台へ円高方向に振れたことを受け、円高メリット株として物色の裾野が広がっている。
・(円高メリット株)ファーストリテイリング<9983>(東証プライム):海外調達を行うSPA関連として円高メリット株の候補に浮上。円高が定着すれば輸入コスト低減を通じて採算改善につながる可能性がある。今後は為替水準そのものより、円高効果が粗利益率や営業利益率へどの時点で現れるかが焦点となる。
・(円高メリット株)ワッツ<2735>(東証スタンダード):100円ショップ関連として円高メリット株の候補に浮上。低価格商品を幅広く扱う業態では輸入コストの変動が採算に影響しやすく、円高による仕入れ価格低下が利益率改善につながる可能性がある。為替効果の業績への反映が注目点となる。
・(円高メリット株)セリア<2782>(東証スタンダード):100円ショップ株の一角として円高メリットが意識される。販売価格が固定されやすい業態だけに、海外調達品の仕入れコスト低下は利益率改善へ直結しやすい。円高基調が続けば、輸入コスト負担の緩和を背景とする業績改善期待が高まる可能性がある。
・(円高メリット株)石光商事<2750>(東証スタンダード):食品輸入関連として円高メリット株の候補に浮上。円高が進めば海外から調達する食品・原材料の円換算コスト低下が期待される。今後は為替変動が仕入れ価格や販売価格、粗利益率にどの程度波及し、実際の利益成長につながるかが評価の焦点となる。
・(円高メリット株)ラクト・ジャパン<3139>(東証プライム):食品輸入関連の円高メリット株として注目候補。乳原料など海外調達品を扱うことから、円高進行は円換算での仕入れ負担軽減につながる可能性がある。短期的な為替テーマにとどまらず、粗利益率や営業利益率の改善へ結び付くかが今後の焦点となる。
→【総合版】最新の株式・IRニュース一覧をチェック >
2026年08月12日
【主なニュース&材料】注目決算・原発格差・AI収益化・業績上方修正・資本再編・円高メリット――成長企業を選別
【株式投資ニュースの最新記事】
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:57
| 株式投資ニュース

































