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2026年08月13日

弁護士ドットコム、1Q営業利益36.8%増で過去最高、クラウドサイン事業が45.8%増益

(決算速報)

■新規MRR・純増MRRが過去最高、全社ARR163.2億円へ拡大

 弁護士ドットコム<6027>(東証プライム)は、法律相談ポータル「弁護士ドットコム」、法務領域特化型AIエージェント「LegalBrain エージェント」、判例データベース「判例秘書」などのプロフェッショナル支援事業と、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」を展開している。2027年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比27.3%増の48億3800万円、EBITDAが同38.2%増の10億100万円、営業利益が同36.8%増の6億9800万円、経常利益が同35.7%増の6億9700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同37.0%増の4億3900万円となった。営業利益は四半期として過去最高を更新し、営業利益率も前年同期の13.4%から14.4%へ上昇。主要数値はいずれも第1四半期計画を上回った。

■ARR27.8%増、ストック収益が成長基盤を強化

 第1四半期末の全社ARR(年間経常収益)は前年同期比27.8%増の163.2億円に拡大した。このうちクラウドサインは同23.6%増、弁護士保険ミカタを加えた弁護士ドットコムその他は同35.1%増となった。売上高の通期予想205億円に対する進捗率は23.6%で、同社は計画超過ペースとしている。ストック収益の積み上がりに加え、「LegalBrain エージェント」の販売、弁護士向け集客・業務支援サービス、ミカタ少額短期保険の新規連結が増収に寄与した。

■クラウドサイン事業はセグメント利益45.8%増

 セグメント別では、プロフェッショナル支援事業の売上高が前年同期比30.9%増の23億2900万円、セグメント利益が同12.7%増の5億2100万円となった。会員登録弁護士数は前年同月比3.6%増の3万501人、有料会員登録弁護士数は同1.4%増の1万4860人だった。一方、クラウドサイン事業は売上高が同24.0%増の25億800万円、セグメント利益が同45.8%増の9億4900万円と利益成長が際立った。契約送信件数も同15.7%増の323万608件に拡大した。

 クラウドサインでは新規MRRと純増MRRが過去最高を更新し、新規獲得件数もコロナ禍を上回る過去最高となった。2026年4月の価格改定によって1社当たりの平均契約送信単価も上昇しており、固定売上と従量売上の双方が伸びている。リカーリング売上の成長ペースも前期から加速しており、クラウドサインの収益性向上が全社利益の拡大を牽引している。

■AIとリーガルファイナンスが次の成長軸

 中期成長では、既存の弁護士ドットコム、クラウドサインに加え、AIとリーガルファイナンスの展開が焦点となる。「LegalBrain エージェント」は企業法務市場にも対象を広げており、同社は弁護士市場、企業法務・契約関連市場、ファイナンス市場を合わせた潜在市場を12.2兆円と試算している。2026年4月にはミカタ少額短期保険、日本リーガルネットワークなどを子会社化し、法律分野での情報・業務支援から保険・ファイナンスへ事業領域を拡大した。一方、M&Aに伴い第1四半期末ののれんは前期末比29億9300万円増加しており、今後は買収事業の収益貢献も確認点となる。

■通期営業利益36.1%増予想を据え置き、AI・クラウドの成長継続に注目

 2027年3月期通期連結予想は据え置き、売上高205億円(前期比25.9%増)、EBITDA43億円(同35.0%増)、営業利益30億円(同36.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益20億円(同32.4%増)を見込む。第1四半期の営業利益進捗率は23.3%だが、第1四半期計画を上回って着地しており、今後はクラウドサインの価格改定効果や顧客基盤拡大、「LegalBrain エージェント」の成長が通期計画達成を左右するポイントとなる。

■株価は年初来安値から約33%反発、自己株取得も下支え材料

 8月12日の終値は2650円で、前営業日比224円高(9.23%高)。年初来高値は1月15日の3490円、年初来安値は6月25日の1998円で、安値から約33%戻した水準にある。同社は6月11日に、上限35万株、取得総額5億円を上限とする自己株式取得を決議しており、取得期間は6月12日から11月30日まで。第1四半期は売上高の伸びを上回る利益成長を確保し、営業利益率も改善した。自己株式取得が株主還元・需給面の下支え材料となるなか、クラウドサインの収益性向上に加え、AIサービスとリーガルファイナンスの収益貢献が広がるかが、中長期の株価評価を左右する焦点となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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