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2026年08月18日

熊本地震支援で企業の「本業活用」広がる、資金・通信・水・物資で復旧後押し

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■製水機、通信、生活物資、eスポーツ――企業資源を生かした継続支援へ

 令和8年熊本地震の被災地に対し、上場企業による支援が相次いでいる。義援金や見舞金の拠出だけでなく、通信環境の確保、水や非常食、衛生用品の提供、社員募金、自社製品・サービスの無償提供など、その内容は多岐にわたる。ソフトバンクグループソニーグループ京セラ東レ大日本印刷アドバンテストカプコンなど幅広い企業が動き、震災直後の緊急支援から生活再建を見据えた継続支援へ、企業の役割は広がりを見せている。

■製水機を無償貸与、技術を被災地の「水」に生かす

 ジェリービーンズグループ<3070>(東証グロース)は8月18日、連結子会社JBサステナブルを通じ、熊本県甲佐町へ製水機「AirQua」1台を無償貸与したと発表した。8月16日に町役場へ設置した。同機は空気中の水分を取り込み、冷却・結露させた後、ろ過して飲料水を生成する仕組み。断水など生活インフラへの影響が続くなか、水源を必要としない自社技術を被災地支援に活用した。本業や技術を社会課題の解決につなげる企業支援の一例といえる。

■ソフトバンク、ソニー、京セラ、資金とインフラの両面で支援

 資金面では、ソフトバンクグループ<9984>ソフトバンク<9434>が、それぞれ5000万円を熊本県へ寄付。LINEヤフーは基金への寄付を含め1億200万円を寄付した。ソフトバンクは公衆無線LAN「00000JAPAN」によるWi−Fiの無料開放に加え、携帯端末や充電器の貸し出し、「Starlink Business」の無償提供など、通信インフラ面からも被災地を支える。ソニーグループ<6758>は5000万円を拠出し、社員募金と会社によるマッチング寄付も実施した。

■東レ、DNP、アドバンテスト、カプコンも1000万円規模

 東レ<3402>は熊本県へ1000万円を寄付。大日本印刷<7912>も1000万円を寄付するとともに、全国の社員食堂で熊本県にちなんだ「復興応援メニュー」を提供し、その売り上げの一部を寄付するほか、社員募金にも取り組む。アドバンテスト<6857>は日本赤十字社を通じて1000万円を寄付。カプコン<9697>はeスポーツ大会の売り上げの一部を充当し、1000万円を熊本県へ寄付するとした。寄付の原資や社員参加の仕組みに各社の特色が表れている。

■水、食料、衣料、社員参加――「本業活用型」が次の支援軸に

 京セラ<6971>は2000万円の寄付に加え、社員募金を実施し、水1万本、非常食5000食、クーリングジャケット130着、発電機などを提供した。GSIクレオス<8101>は熊本県へ500万円を寄付し、被災地からの要請に応じて肌着、靴下、衛生関連商品などの提供も予定する。ヤマダホールディングス<9831>傘下のヒノキヤグループは熊本県へ1000万円を寄付し、Speee<4499>も日本赤十字社を通じて義援金を拠出した。

 今回の支援で目立つのは、現金の寄付にとどまらず、通信、水、食料、衣料、衛生用品、社員の参加、さらには自社技術やサービスまで、企業が持つ経営資源を幅広く活用している点だ。災害支援は初動の資金・物資提供から、生活再建や地域経済の回復を支える段階へと移っていく。被災地のニーズが時間とともに変化するなか、企業が「何を持っているか」だけでなく、「何を継続して提供できるか」が問われる。本業の強みを生かした息の長い支援が、復旧・復興を後押しする重要な力となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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