
■純利益は過去最高を更新へ、低PER・高配当利回りも支援材料
東京インキ<4635>(東証スタンダード)は、前日18日に11円高の2083円と3営業日ぶりに反発して引け、取引時間中には一時2124円まで買われ、今年8月13日につけた株式分割権利落ち後高値2121円を更新した。同社株は、今年8月5日に今2027年3月期第1四半期(2026年4月〜6月期、1Q)決算とともに、今3月期第2四半期・通期業績の上方修正、増配、自己株式取得のフルセット材料を発表し、ストップ高を交えてマドをあけて急伸した。その後はスピード調整となっていたが、目先の調整一巡感からフルセット材料を買い直す動きを強めた。過去の値動きをみても、同社株は前3月期に四半期決算の開示時に業績を2回上方修正し、増配、自己株式取得、さらに株式分割を発表して株価は6割高を演じており、その再現期待も強まっている。
■純利益は過去最高を大幅に更新、営業・経常利益も増益へ
業績上方修正のうち今3月期通期業績は、期初予想に比べ売り上げを54億円、営業利益を27億円、経常利益を29億円、純利益を7億円それぞれ引き上げ、売り上げ543億円(前期比8.8%増)、営業利益27億円(同21.7%増)、経常利益29億円(同18.2%増)、純利益26億5000万円(同41.9%増)を見込む。営業利益、経常利益は期初の減益転換予想から一転して連続増益となり、純利益は連続過去最高更新の幅を拡大する。インキ事業では、オフセットインキで重要顧客への販売強化や新規顧客の獲得を進め、グラビアインキでは機能性インキ・コート剤などの販売を強化するほか、原材料価格の高騰を価格転嫁している。化成品事業では主力のモビリティ関連製品が堅調に推移していることなどが上方修正の要因となる。
■年間配当は95円へ増額、実質ベースで連続大幅増配
今期の年間配当は、連結配当性向40%以上、DOE(株主資本配当率)1%以上とする配当方針に基づき、業績上方修正とともに増配する。期初予想の65円を95円に引き上げ、昨年12月31日を基準日に実施した株式分割(1株を5株に分割)を勘案すると、分割前換算では前期の315円に対して今期は475円となり、実質的な連続大幅増配となる。
■80万株・12億円上限の自社株買いも株主還元を後押し
自己株式取得は、資本効率の向上と機動的な株主還元策を実施することで株主利益の向上を図る目的で実施する。取得上限は80万株(発行済み株式総数の6.4%)、取得総額は12億円で、取得期間を今年8月6日から2027年3月31日までとして推進する。
■PER9倍台、PBR0・8倍、配当利回り4.5%台で上値を試す
株価は、前期の業績上方修正や増配、株式分割を材料に上場来高値7520円をつけ、7500円で分割権利を落とした。権利落ち後安値1415円からは、前期業績の再上方修正・増配・自己株式取得効果で1844円までリバウンドしたものの、期初の今期業績の伸び悩み予想を受けて分割権利落ち後安値1192円まで再調整した。その後、今期業績の上方修正などのフルセット材料を歓迎してストップ高を交え、権利落ち後高値2124円まで急伸した。PERは9.8倍、PBRは0・82倍、配当利回りは4.56%となお割安感があり、一段の上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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