(銘柄分析)
■国内直営店の既存店売上高は7月累計103.0%、食材調達最適化と製造効率向上が寄与
ギフトホールディングス<9279>(東証プライム)は、家系ラーメン「町田商店」を軸に、「豚山」「元祖油堂」など複数ブランドの直営店を国内外で展開し、プロデュース事業・FC事業も手掛ける。2026年10月期は既存店売上の堅調推移と食材コスト低減が利益を押し上げ、8月24日に通期連結業績予想を上方修正した。売上高予想は439億円で据え置く一方、営業利益、経常利益、純利益をそろって引き上げており、売上拡大に加えて収益性の改善が鮮明になっている。事業は直営店とプロデュース・FCの両軸で展開している。
■通期営業利益50億円へ、前期比48.5%増を見込む
修正後の2026年10月期連結予想は、売上高439億円、営業利益50億円、経常利益49億7000万円、親会社株主に帰属する当期純利益30億2000万円。従来予想に対して営業利益と経常利益を各2億円、純利益を1億4000万円引き上げた。修正率はそれぞれ4.2%、4.2%、4.9%で、1株当たり当期純利益も143.66円から150.65円へ引き上げた。前期実績との比較では売上高が22.4%増、営業利益が48.5%増、経常利益が47.3%増、純利益が38.2%増となる計算だ。営業利益率も前期の約9.4%から約11.4%へ上昇する見込みで、増収率を大きく上回る利益成長が目を引く。
■既存店売上103.0%、食材コスト低減が利益上振れを支える
上方修正の背景には、国内直営店の堅調な既存店動向がある。2026年7月までの累計既存店売上高は、改装店を除いて前年同期比103.0%と順調に推移した。店舗QSCAの継続的な向上に加え、営業時間の延長も寄与した。さらに、上半期に続いて第3四半期も食材の調達方法の最適化や製造効率の向上を進め、食材コストを低減。売上高総利益率は前年同期から大きく改善する見込みとしている。売上高予想を据え置きながら利益予想を引き上げた点は、店舗運営の改善と原価低減が利益率向上につながっていることを示している。
■第4四半期は従来想定を据え置き、9月14日の第3四半期決算が焦点
今回の上方修正は、第3四半期までに計画を上回って推移した分を6月15日公表の通期予想に上乗せしたもの。一方、第4四半期の想定は従来予想を据え置いており、会社側は施策の影響を含めて見通しを改めて精査している。このため、現段階で追加上方修正を織り込むのは早計だろう。次の焦点は9月14日に予定する第3四半期決算で、既存店売上の持続性、売上高総利益率の改善度合い、第4四半期の収益見通しが注目される。会社側も通期業績について修正が必要と判断した場合には、第3四半期決算以降に改めて開示する方針を示している。
■1対2の株式分割と優待拡充、投資単位引き下げも材料
業績面に加えて、株式分割と株主優待拡充も注目材料となる。同社は8月31日を基準日として普通株式1株を2株に分割し、9月1日を効力発生日とする。これに伴い、2026年10月末基準分以降の株主優待では、分割後100株以上200株未満と300株以上400株未満の区分を新設する。一部区分では従来より少ない投資単位で同水準の優待を受けられる制度となる。また、期末配当予想は株式分割に伴って1株13円から6.5円に修正されるが、分割前換算では実質的な変更はない。投資単位の引き下げによる株主層の拡大と優待制度の拡充は、需給面でも意識されそうだ。
■株価は年初来高値圏、利益成長の持続性を見極める局面
8月27日の通常取引終値は5120円で、8月5日の年初来高値5480円に対して約6.6%下、1月5日の年初来安値3325円からは約54.0%上の水準にある。1対2の株式分割を反映した調整後終値は2560円。上方修正後の1株当たり当期純利益150.65円を分割前株価5120円で換算した予想PERは約34倍となる。実績PBRも8.51倍で、株価指標には相応の成長期待が織り込まれている。株価は年初来高値に接近した水準にあり、今後は既存店の伸びと利益率改善が持続し、上方修正後の利益計画を着実に達成できるかが一段の評価を左右するポイントとなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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2026年08月28日
ギフトホールディングス、通期利益予想を上方修正、営業利益50億円へ――既存店堅調と原価改善が牽引
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:31
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