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2026年09月01日

【マーケットセンサー】住宅ローン金利上昇、長期金利が約30年ぶり一時3%――円160円迫る、日銀追加利上げに警戒

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■大手5行が10年固定型を引き上げ、円安・原油高も家計圧迫

 日本の金利上昇が家計に直接波及している。大手銀行5行は、9月に適用する新規借り入れ向け住宅ローンの10年固定型の最優遇金利をそろって引き上げた。三菱UFJ銀行は3.63%、三井住友銀行は3.70%、みずほ銀行は3.45%、りそな銀行は3.955%、三井住友信託銀行は4.195%となった。三菱UFJ銀行と三井住友銀行では、変動型の最優遇金利もそれぞれ1.195%、1.525%へ0.25ポイント引き上げた。住宅購入や借り換えを検討する世帯にとって、金利上昇は返済計画を左右する現実的な負担となってきた。

■長期金利一時3.000%、10年債入札の最高利回り3.011%

 背景には長期金利の一段の上昇がある。9月1日の国内債券市場では、新発10年国債利回りが一時3.000%に達し、1996年9月以来、約30年ぶりの高水準となった。同日実施された10年国債入札では、募入平均利回りが2.995%、募入最高利回りが3.011%となった。市場の長期金利が節目の3%に達し、国債入札でも最高利回りが3%を超えたことで、「金利3%時代」を強く意識させる展開となっている。

 円相場は1日、1ドル=159円台後半と160円近辺で推移した。中東情勢の緊迫化を背景に北海ブレント原油先物も1バレル=91ドル台へ上昇している。円安と原油高が重なれば、電力・ガス、物流、食品など幅広い分野で輸入コストを押し上げ、物価上昇圧力を強める。こうした状況は日銀の追加利上げ観測を強める要因にもなっている。

■9月日銀会合、追加利上げ観測が一段と強まる

 日銀は6月の金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.75%程度から1.0%程度へ引き上げた。次回の金融政策決定会合は9月17、18日に開催され、市場では9月の追加利上げを7割超織り込む状況となっている。追加利上げとなれば、短期金利の影響を受ける変動型住宅ローンにも上昇圧力が広がる可能性がある。ただ、既存契約への適用時期や返済額の見直し方法は金融機関や契約条件によって異なる。

 株式市場では、9月1日の日経平均株価が前営業日比665円36銭安の6万5646円57銭で取引を終えた。金利上昇は銀行・保険株の収益期待につながる一方、資金調達コストの上昇を通じて不動産株や高PERの成長株には逆風となりやすい。米FRBも9月15、16日にFOMCを開催する予定で、市場では9月利上げを6割台織り込む。住宅ローン金利、長期金利、円安、原油高、日米の金融政策が重なる9月は、家計、企業、株式市場の行方を左右する重要局面となりそうだ。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:24 | コラム