■「会社発表ではない」と説明、非公開化の検討自体は否定せず
かどや製油<2612>(東証スタンダード)は9月1日、同社株式の非公開化に関する一部報道についてコメントを発表した。ごま油、食品ごま等の製造販売を手掛ける同社によると、Mergermarketの有料会員向け英文配信記事で同社株式の非公開化に関する報道があったが、同社が公表したものではないという。一方、企業価値向上に向けて非公開化を含めた様々な経営戦略上の可能性を検討していることを明らかにし、現時点で決定している事実はないとした。
■焦点は今後の具体化、単純な「報道否定」とは異なる内容
今回の開示で注目されるのは、一部報道を同社自身の発表ではないと説明しながら、非公開化そのものを検討対象から否定していない点である。「非公開化を含めた様々な経営戦略上の可能性を検討」と明記しており、企業価値向上策の一つとして選択肢に含まれている。ただし、具体的な手法や相手先、価格、時期などは公表されておらず、非公開化が決定したと受け取ることはできない。同社は今後、開示すべき事実を決定した場合には速やかに公表するとしている。
■9月1日終値1,793円、年初来高値から約9%下
9月1日の株価は前日比20円安の1,793円で取引を終えた。時価総額は505億63百万円、会社予想PERは24.15倍、実績PBRは1.34倍、予想配当利回りは2.62%。年初来高値は7月6日の1,972円、年初来安値は1月9日の1,327円で、9月1日終値は年初来高値を約9.1%下回る一方、年初来安値を約35.1%上回る水準にある。
■企業価値向上策の次の一手が株式市場の注目材料に
現段階では非公開化に関する決定事実がないため、具体的な取引条件を前提とした株価評価はできない。ただ、会社自身が公式開示で非公開化を含む経営戦略上の可能性を検討していることを明示した意味は小さくない。今後、検討が具体化するのか、それとも別の企業価値向上策につながるのかが焦点となる。当面は通常の業績や配当、資本効率などの評価に加え、同社が今後発表する経営戦略に対する関心が高まりそうだ。
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2026年09月02日

































