ニチレイ<2871>(東証プライム)グループのニチレイフーズは9月2日、アマニ油脂肪酸カルシウム配合飼料で肥育した「アマニ豚」の脂について人工消化試験を実施し、「一般豚」の脂と比べてヒトの胃や小腸を模擬した環境で分解されやすい傾向を確認したと発表した。筑波大学と学術指導契約を締結して研究を進め、日本食品工学会第27回年次大会で成果を発表した。

胃消化試験では、「アマニ豚」の脂は一般豚より小さくなりやすく、2時間後の模擬幽門通過率は成人モデルで59.0%と一般豚の36.6%を上回った。高齢者モデルでも50.4%となり、一般豚の33.6%より高かった。アマニ豚の脂はオメガ3脂肪酸の含量が高く、脂の融点が低いことを特徴としている。
■小腸モデルでも高い消化率、商品開発への活用を検討
胃消化後の脂を使った小腸模擬試験では、リパーゼによる初期の脂肪分解が速い傾向を確認した。2時間後の消化率は成人モデルでアマニ豚63.8%、一般豚51.4%、高齢者モデルではアマニ豚59.8%、一般豚44.7%となり、いずれもアマニ豚が高い値を示した。
同社は、胃を模擬した環境で脂が融解・分散しやすく、小腸を模擬した環境でも高い消化率を示したとして、今後は飼料がもたらす特性や有用性の研究を深め、高齢者向けの商品提案や新商品開発などにつなげる考えだ。ただし、今回の結果は人工消化試験によるもので、ヒトでの消化吸収性や健康効果を評価したものではない。
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