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2026年09月02日

【株式分割53銘柄】9月相場の「勝ち組候補」を探す――RYODEN・東京海上・三井住友FG、「分割+還元」で選別

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■分割率より「業績+株主還元」を読む

 9月相場で株式分割が有力テーマに浮上している。8月31日の追加発表を反映し、9月の株式分割権利銘柄は9月1日時点で53銘柄となった。ただ、株式分割は最低投資金額を引き下げ、投資家層や流動性の拡大を促す一方、会社の利益や企業価値そのものを増やすわけではない。分割率の大きさより、業績上方修正、増配、自社株買い、株主優待などの「+α」を見極めたい。

■RYODENは上方修正・増配・自社株買い

 RYODEN<8084>(東証プライム)は7月28日、2027年3月期連結業績予想を上方修正し、営業利益と経常利益を各60億円から75億円へ引き上げ、年間配当も分割前換算で150円から170円へ増額した。31日には9月30日を基準日とする1対2の株式分割に加え、30万株・13億5000万円を上限とする自社株買い、株主優待制度の変更を発表。わずか3日間に「業績改善+増配+自社株買い+分割」が重なった。

■東京海上は15分割、三井住友FGは1800億円還元

 東京海上ホールディングス<8766>(東証プライム)は8月25日、9月30日を基準日に1対15の株式分割を決定し、株主優待も新設した。分割後100株以上を3年間継続保有する株主が対象で、条件達成時の初回は7500円相当、翌年以降は毎年2500円相当。短期の優待取りより、長期保有を促す制度設計である。同社は2026年度の自己株式取得等を4000億円と見込む。

 三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東証プライム)は5月13日、1対2の株式分割、株主優待導入、1800億円の自社株買いを発表した。2027年3月期の年間配当予想は分割前換算で180円と、前期比23円増配。金利上昇による収益期待もあり、「業績環境+還元+分割」の複合材料がそろう。

■選別は「業績→還元→分割」の順

 15分割でも利益が15倍になるわけではない。まず本業の成長力、次に増配や自社株買いなど実質的な還元、そのうえで分割による投資家層拡大を見る。53銘柄を一律に「分割株」として追うのではなく、「なぜ今分割するのか」「同時に何を株主へ示したのか」を比較することが、9月相場の勝ち組候補を探る基本線となりそうだ。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:08 | コラム