ispace<9348>(東証グロース)は9月2日、欧州法人ispace EUROPEが欧州宇宙機関(ESA)と、月面探査計画「MAGPIE」のフェーズ2契約締結を記念する調印式を実施したと発表した。同契約はESAが2026年7月に授与した総額6500万ユーロ(約120億円)の契約に基づくもので、ローバーとペイロードの開発・製造・試験、月面輸送、ミッション運用、科学データ提供までを含む。

同社は月着陸船による輸送サービスや月面データサービスを手掛ける宇宙ベンチャー。MAGPIEは、月の極域における揮発性物質の分布・特性や水氷を探査する計画で、ispace EUROPEが主契約者として欧州5カ国の研究機関などで構成するコンソーシアムを統括する。2025年に打ち上げた「TENACIOUS」ローバーで得た開発・運用経験も活用する。
MAGPIEは2029年予定のミッション4で「ULTRA」ランダーに搭載して打ち上げる計画。ミッション4では、2026年1月にJAXAの宇宙戦略基金事業第二期で採択された「月極域における高精度着陸技術」の成果を活用し、月南極近傍への高精度着陸を目指す。現在はローバーの熱構造モデル審査に向けた開発を進め、その後、走行性能を評価する機能試験を予定している。
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