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2026年09月07日

【株式市場特集】上場廃止予備軍:改善期間該当77銘柄、割安株に逆張り余地

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■10月1日に10銘柄上場廃止、改善期間該当銘柄は77銘柄

 東証では10月1日に10銘柄が上場廃止となる予定で、その前段階にある改善期間該当銘柄も77銘柄に達している。一方、監理銘柄や改善期間該当銘柄の中には、業績や財務内容に比べて低PER・低PBR、高配当利回りなど割安感を持つ銘柄もある。9月月央の日米金融政策決定会合や中東情勢など相場波乱要因を控えるなか、重複上場銘柄を含め、リスクを見極めながら逆張りで投資機会を探る余地もありそうだ。

■相場波乱時には「アンタッチャブル銘柄」への逆張りも

 投資セオリーからすれば、こうした銘柄群は基本的にアンタッチャブルである。しかし、前記の協立情報通信のように、業績や財務内容に比べて株価指標が割安となり、割安株物色の対象となる可能性を備えた銘柄も散見される。全般相場は9月月央に日米中央銀行の金融政策決定会合を控え、中東情勢の緊迫化などアゲインストな材料も想定され、なお一波乱も二波乱も懸念される。リスクオフ局面で逆に物色される銘柄が求められるなら、他市場への重複上場を申請・実現した銘柄を含め、監理銘柄や改善期間該当銘柄へ逆張りでアプローチする余地も出てきそうである。低PER・低PBR・高配当利回り株を中心にじっくり待ち構え、逆手で「火中の栗を拾う」のも株式投資の一つの面白さかもしれない。

■改善期間該当銘柄ではPER0.2倍の超割安銘柄やフィジカルAI関連株も

 監理銘柄(確認中)・整理銘柄のなかから割安株をスクリーニングすると、アルファ<4760>(東証スタンダード)のPER9.5倍、さいか屋<8254>(東証スタンダード)の13.2倍、鉄人化ホールディングス<2404>(東証スタンダード)の17.2倍と続く。アルファはPBRも0.9倍と1倍を下回り、新東<5380>(東証スタンダード)のPBRはわずか0.2倍、配当利回りは3.05%と市場平均を上回る。改善期間該当銘柄にはさらに割安な銘柄が多く、低PER上位では、受取保険金と固定資産売却益の計上で純利益が大幅黒字転換する東京ボード工業<7815>(東証スタンダード)がPER0.2倍以下、フジコピアン<7957>(東証スタンダード)が3.2倍、トップカルチャー<7640>(東証スタンダード)が3.5倍、エル・ティー・エス<LTS、6560>(東証プライム)が7.7倍、ソーシャルワイヤー<3929>(東証グロース)が8.5倍と続く。

■LTSはフィジカルAI、フジコピアンは高配当で存在感

 このうちLTSは、フィジカルAIの社会実装を支援する新サービスを開始しており、テーマ性も備える。フジコピアンは今12月期業績を2回上方修正し、配当も2回増額したことで、配当利回りは6.5%と東証スタンダード市場の高配当利回りランキング上位に位置する。高配当利回りでは、このほかエニグモ<3665>(東証プライム)の6.9%、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>(東証プライム)の5.3%、ヨータイ<5357>(東証プライム)の5.0%、GENOVA<9341>(東証プライム)の4.7%、GMOプロダクトプラットフォーム<3695>(東証グロース)の4.5%、アイリックコーポレーション<7325>(東証グロース)の4.5%などが際立つ。

■重複上場承認銘柄や市場変更の昇格組・降格組にもトライチャンス

 重複上場銘柄では、8月27日に名証メイン市場へ重複上場したキタック<4707>(東証スタンダード、名証メイン)が、記念株主優待制度を発表して株価は急伸後に往って来いとなっているものの、PER11.1倍、PBR0.5倍と割安感を残す。このほか中央経済社ホールディングス<9476>(東証スタンダード)、山王<3441>(東証スタンダード、名証メイン)、大阪油化工業<4124>(東証スタンダード、名証メイン)などが名証メイン市場へ重複上場している。クスリのアオキホールディングス<3549>(東証スタンダード、名証メイン)は6月19日付で東証プライム市場からスタンダード市場へ市場区分を変更するとともに、名証メイン市場へ重複上場した。札証アンビシャス市場に上場していた伸和ホールディングス<7118>(札証アンビシャス、名証ネクスト)も名証ネクスト市場に重複上場している。このうち大阪油化工業は、8月10日に今9月期業績を上方修正し、配当予想も増額した。

■福証への重複上場、市場区分変更組にも注目余地

 福岡証券取引所でも重複上場が続く。篠崎屋<2926>(東証スタンダード)、日本エコシステム<9249>(東証スタンダード、福証)、地域新聞社<2164>(東証スタンダード、福証)が福証本則市場へ新規上場し、清和中央ホールディングス<7531>(東証スタンダード、札証、福証)は、東証スタンダード、札証本則市場に続く福証本則市場への上場で3市場重複上場となった。まぐまぐ<4059>(東証スタンダード、福証Q)は、東証スタンダード市場と福証Q−Board市場への重複上場である。

■「昇格」「降格」の市場変更組にも再評価の芽

 上場市場の区分変更銘柄も、重複上場銘柄とは別に注目したい。東証スタンダード市場からプライム市場への変更を目指す銘柄として湖北工業<6524>(東証スタンダード)、ベルテクスコーポレーション<5290>(東証スタンダード)がある。一方、JMC<5704>は8月7日、ZETA<6031>は9月4日付で東証グロース市場からスタンダード市場へ変更済みである。プライム市場からスタンダード市場への変更では、クスリのアオキホールディングスが6月19日に変更済みで、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>(東証プライム)は9月8日付でスタンダード市場へ変更される予定だ。市場区分が変わる企業が、新たな市場でどのような存在感を示すかも、今後の株価材料として注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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