小松マテーレ<3580>(東証プライム)は9月11日、炭素繊維撚り線(より線)を使った耐震補強技術「CABKOMA(カボコーマ)工法」が、日本建築総合試験所(GBRC)の建築技術性能証明を取得したと発表した。軽量で柔軟な撚り線を筋交いとして用い、工場の操業停止や主要設備の移設を伴わずに屋根面を補強する。2030年度に100万�u、5000�uの工場200棟に相当する規模への普及を目標に掲げる。

同社は繊維の染色・加工などを手がける。1981年の新耐震基準施行前に建設された鉄骨造の工場や倉庫では、耐震性能の不足が課題となる一方、稼働を止められず従来の鋼製筋交いによる施工が難しい場合があった。炭素繊維撚り線は比重が鋼材の5分の1で、鋼製筋交いと同等の必要な剛性・耐力を確保できる。部分的な足場で高所の屋根面を施工でき、工期の短縮と施工費・仮設費・運搬費の削減が可能という。材料は2019年にJIS A 5571として標準化している。
建築技術性能証明は、学識者らの委員会が新たな建築技術の性能を第三者の立場で審査する制度で、取得した証明番号は第26−11号。同工法の開発では炭素繊維撚り線研究会を発足し、日本女子大学、金沢工業大学、石川県などの協力を得て学術データを蓄積した。今後は老朽化した工場や物流倉庫、公共施設などの耐震化に向けて全国展開し、事業者のBCP(事業継続計画)対策を支援する。
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