アルゼ<6425>(JQ)の08年3月期第1四半期連結業績は、売上高126億100万円(前年同期比24.2%増)、経常利益28億9200万円(前年同期は2億9900万円の損失)、純利益47億7200万円(同4億100万円の損失)と2ケタ増収、大幅黒字転換と久々に力強いスタートを切った。
パチンコ・パチスロ機事業では、5号機3機種を発売し、約3万9000台を販売し、約4000台のソフト交換を行った。特に6月に発売した「青ドン」はシリーズ累計で50万台以上を販売した大ヒット機種の後継機であることから市場での評判は非常に良い。今後の売上増が期待されている。
海外カジノ向けゲーミング機器事業は、昨年7月に米国ネバダ州における永久更新可能なゲーミング機器製造ライセンスを取得したことから、今後の事業展開に弾みが付くものと期待されている。しかし、第1四半期においてはラスベガスを含むネバダ州の一般カジノに加えカリフォルニア州のインディアンカジノへの導入に向け、3リールハイブリッドスロットおよび5リールビデオスロットを中心としたゲーミング機器の認可取得を積極的に進めてきたが、予想以上の時間がかかり8月以降から販売開始が出来るようになった。年内には本格的な販売体制を整える方針。
カジノホテル運営事業は、24.1%の株式を所有する持分法適用関連会社であるウィン・リゾーツ社が運営する世界屈指の高級カジノリゾートのウィン・ラスベガス、ウィン・マカオが高稼働を維持していることから営業外収益に大きく貢献している。
今期は、計画通りDX筐体、X筐体、7R筐体を1年間で6機種ずつ発表する予定であり、1ホール当り合計60台のレンタルを可能とする体制の強化を引き続き進めていく。また、パチスロ5号機「青ドン」の販売推移が好調なことと3種類の筐体を同時にレンタルするというホール店舗からの要望に対応することが可能となり、ホール店舗から高い評価を得たことで、今後の入れ替え需要の更なる増加が見込まれている。
通期連結業績予想は、売上高650億円(前期比78.7%増)、経常利益100億円(前期は63億4900万円の損失)、純利益60億円(前期比35.0%減)を見込んでいるが、明るい話題が多いことから、上振れ余地十分といえる。
過去数年は、規制強化と風営法の改正により、業績面に多大な影響を受けていたが、今期は第1四半期の業績に現れているように、本来の実力が現れ始めたと言ってよい。
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2007年08月25日