何も知らない顧客からは、「ここは本屋さん?」や、「エステサロン?」または「アロマ屋さん?」といった質問をされる時も多いという。

1階のガイダンスフロアから4階までは、白い基調の天井や床に、巨大な緑の葉を描き、ロハスの空間をイメージする。2階から4階が、金物のショールームとして機能する。各フロアごとにドアのノブ、宅配ボックス、取っ手やツマミなどが展示されている。
2階の総合受付では、金物業関連の人達が、商談を重ねる。筆者が出向いた時は、年配の夫婦らしきカップルを含めた3組4人が訪ねていた。店員との商談を行なう人もいれば、品物を実際に手に取ってみたりする人もいた。
5階や7階は、テレビやソファ、さらにベッドなどが設置され、リビングや寝室をイメージする。「金物は住宅に使用される。住宅のインテリアにまつわる物であれば、金物に限らず幅広くやっていく」と会社側。
7階には、顧客のニーズに合わせ家具などの制作を発注するオンデマンド事業部が設置。1ミリ単位で家具をリサイズし、瞬時に見積書や図面を作製する。法人だけではなく、個人客からの注文もあるとしている。
8階はオフィス空間をイメージする。会議室をイメージした空間では、世界初の空気洗浄機を唄うマジックボールがアプリコットの香りをフロア一面に放出していた。
屋上はスカイガーデンとして整備。木目のフロアに、草木が縁を飾る。フロアにはテーブルやイスが設置される。
会社側によれば、同ショールームには、一月で300人から400人が入場するという。キッチンコーディネイターや睡眠セミナーなどのイベントを不定期的に開催することで、入場者数の増加を見込む。
このように金物のショールームを思わせないアトムCSタワー。会社側は、「さらに敷居を低くすることで、より多くの人に気軽に立ち寄ってもらうようなショールーム造りを目指す」としている。
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