
新規出店は小売事業の2店、飲食事業の1店、閉店は小売事業で3店であったが、その前の年の小売2店、飲食2店の閉店が響き、売上は減少となった。営業外収益では、有価証券の運用益が予定を上回ったが、期末での急速な円高の進行からデリバティブ評価損や為替差損が発生した。
今期は、3月14日に開店した北上尾店、3月27日に開店した大型店舗である東武百貨店池袋店内の池袋店、耐震工事で閉店していたが4月16日に開店した蒲田店、4月新規開店した1店の売上がほぼフルに寄与する。また、不採算店1店を4月早々に閉店し、経営の効率化を図っている。
09年3月期業績予想は、売上高250億円(前期比6.6%増)、経常利益13億円(同4.7%増)、純利益7億円(同3.0%増)と増収増益を見込んでいる。
新しい動きとして、昨年11月に米国の三菱商事の1事業を買い取り、今年2月に米国に現地法人UORIKI FRESH INC.を設立し4月1日より営業を開始している。初年度は売上10億円、5年後には30億円を目指すとしている。主な顧客は、オーガニック中心のスーパーストアであるホールフーズで、マグロ、サーモンを中心に販売し、徐々に種類を増やしていく方針。
なお、期末配当に関して、前期純利益は予想を下回ったものの、株主への利益還元を経営の重要課題のひとつとして位置付けていることから、直近の配当予想通りの25円を発表した。配当性向は07年3月期の48.5%を上回る53.8%となる。
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