
修正後の同期業績見通しは売上高3,514百万円(前期比14.4%増、前回予想比3.4%増)、営業利益24百万円(前期赤字、同45百万円減)、経常利益5百万円(前期赤字、同34百万円減)、当期損失313百万円(同176百万円損失、同318百万円)となる予定。
【事業展開、着実に伸長、実質的には経常損益で1億円の改善。特別損失計上は一過性】
同社単体の同期業績見込みは、売上高1,981百万円(前期比25.9%増)、営業利益113百万円(同232.4%増)経常利益101百万円(同320.8%増)と期初計画値を大幅に上回る収益を達成し事業面は好調にで、連結子会社トラスティ・エンジニヤリングともに増益となる予定で、前期の1億円近い経常赤字に比べ収益が改善した。
一方、三本柱の一つ、放送・映像システム開発・製造・販売事業を展開する子会社YENエレテックスは、当期決算で2期連続赤字となることが確実となったため、監査法人からの指導もあり7年償却予定の「のれん代」を一括償却、特別損失を計上したもので、一過性の要因。
分割償却を予定していた「のれん代」は、今期以降逆に増益要因に転化する。
なお、特別損失の内容は、単体ベースでYEMエレテックスの債務超過見込額等588百万円、連結ベースで、のれん代を備忘価額までの評価減等279億円。
【今期業績、単体の好調持続に加え、YEMエレテックスの黒字化目指す】
2009年3月期連結業績見通しは、単体の堅調な伸長が見込め、厳しい人材マーケットの中にあって同社は中途採用も好調で、外注費抑制効果が見込まれることから、粗利益率向上が期待される。
2期連続赤字計上のYEMエレテックスも、新年度に、大手放送機器メーカーにOEMする新製品の立ち上がりなど、この一年間に仕込んだ製品投入や、設計・製造までのプロセス改善による利益率改善で黒字化実現を目指している。
保守事業のトラスティ・エンジニアリングは、事業の性格上、売上、収益ともに確保できており期待が大きい。
しかし、同社が4期連続して下方修正したこともあり、今期見通しとしては、(単体ベース)売上高2,000百万円(前期比1%増)、経常利益100百万円(前期比横這い)。(連結ベース)売上高3,600百万円(前期比2.4%増)、経常利益100百万円(前期比20倍)。と慎重な予想をしている。
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