一休<2450>(東1)は9日、旧日興コーディアルグループ取締役兼執行役会長の金子昌資氏が、同社取締役会長に就任したと発表した。
金子昌資氏は62年日興證券入社、01年10月に日興コーディアルグループ代表取締役会長兼社長に、そして05年6月日興コーディアルグループ取締役兼執行役会長に就任した。
06年末、日興コーディアルグループは、2005年度有価証券報告書の不正会計処理問題と、それに伴う180億円の水増し疑惑を受けた。金子氏は06年12月26日付けで、同グループ会長としての監督責任をとって辞任。なお、金子氏が同利益水増しに関わったことは無いとされている。
金子氏は06年6月から信越化学工業<4063>(東1)の社外取締役に就任していた。不正会計処理問題後は、信越化学工業金川千尋社長から、「貴方の失敗を、当社に活かして欲しい」と説得され、同社社外取締役を継続する。一休取締役会長に就任した後も、信越化学工業社外取締役を継続する予定。
08年3月期決算によれば、一休の当座資産比率910.0%、自己資本比率89.5%だ。この潤沢な資金の活用方法に対し、一休は金子氏の経験と知識を活かしていく。
「(金子氏)は(日興コーディアルグループという)大グループを率いていたことで人脈もあり、有言実行の人。当社は短期間で東証1部に昇格したが、経験不足もあり、保守的になり勝ち」(会社側)とし、金子氏のアドバイスに期待を寄せる。
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2008年05月11日