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2008年05月12日

理想科学工業 09年3月期は連結経常利益15.3%増予想

理想科学工業ホームページ 理想科学工業<6413>(東1・JQ)の今09年3月期は、連結売上高935億円(前期比0.9%増)、経常利益54億3000万円(同15.3%増)、純利益35億6000万円(同2.15倍)となる見通し。販売管理費の増加で営業減益を見込むものの、保険の満期返戻金により経常2ケタ増益を確保する。
 同社は、独自の孔版技術によるデジタル印刷機「リソグラフ」と世界最速インクジェット方式の高速カラープリンター「オルフィス」を主軸に事業展開している。
 第三次中期経営計画(08年3月期―10年3月期)の初年度にあたる前3月期は、国内営業職の中途採用を積極的に行い、販売力強化のための営業教育を充実させたほか、販売店に対しては、直販でのオルフィス販売事例を伝達する等の支援に努めた。また、米国子会社では拠点の統廃合を行い人件費・経費の見直しを実施、欧州の販売子会社向けにはオルフィス拡販のための販売促進策を投入し、海外販売子会社の活性化と体質転換を図っている。
 9日発表した前08年3月期の連結売上高は、926億2100万円(前々期比1.9%増)となった。オルフィス販売は、フランス・イギリスを中心に欧州先進国で好調だった。リソグラフは、アジアで売上を伸ばしたが、国内及び欧米先進国で消耗品販売が減少し、前年を下回った。
 経常利益は47億900万円(同8.4%減)、純利益は16億5700万円(同44.3%減)となった。為替変動に伴う営業外費用の増加に加え、減損処理をした有価証券に係る繰延税金資産の取り崩し、韓国での係争の仲裁判断に基づく補償金の支払いが響いた。単体では純損失計上となったが、安定配当の方針から前期の期末配当は1株あたり40円を堅持する。
 為替レートについては、前中間期以降は米ドル117円、ユーロ162円を前提としていたが、今期は米ドル100円、ユーロ152円を想定している。
 同社は、自己株式の取得も株主への利益還元の一環と捉え、積極的に実施している。今回は、10万株(発行済株式総数の0.36%)・1億9000万円を上限として、5月21日から6月19日までの期間に市場買付を行うほか、発行済株式総数(自己株式を含む)の5.03%にあたる141万株の自己株式の消却を7月1日付で行う予定。

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