
同社はレアアース、レアメタルの製品、原材料の輸出・輸入及び国内販売を行う非鉄金属の専門商社である。最近になって特に資源を求めて世界各国がしのぎを削っているように、非鉄金属のニーズも高くなっているため、ニッケル、チタン等一部は調整が進んだものの、総じて高値で推移した。しかし、自動車、家電及びIT関連業界の需要は高値にもかかわらず旺盛であった。
このような環境の中で、同社グループは電子・機能材分野及び非鉄原料事業における環境・リサイクル分野を中心に、既存ビジネスの枠を超えたビジネス創出、拡大に取り組んでいる。
事業別売上高を見ると軽金属・銅製品事業665億4000万円(同18.8%増)、電子・機能材事業905億9500万円(同42.3%増)、非鉄原料事業485億7100万円(同16.4%増)、建設・産業資材事業138億8900万円(同5.8%減)と改正建築基準法の影響を受けた建設・産業資材事業以外は2ケタ増収であった。
今期も引き続き自動車、家電、IT関連業界における非鉄需要が輸出向けを中心に底堅く推移すると見ていることから連結売上高2258億円(前期比4.6%増)、経常利益26億7000万円(同8.9%増)、純利益15億円(同5.1%増)と最高益更新を見込む。なお、今期配当は前期に引き続き85円の予想。
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