
前期はウェルネスクラブに温泉施設を備えたウェルネスタウン2店を含む13店舗新規出店を行ったが、売上高に表れているように当初計画を下回る結果に終わった。要因としては、昨年度から定率減税が廃止され、可処分所得が減少したことで、入会者数が減少してきたことが挙げられる。また、カーヴス、ワウディといったサーキットトレーニングに人気が集まり、簡易型の新業態が増えてきていることもひとつの要因といえる。
そこで、多様化したニーズを取込むために、サーキットトレーニング型小型ジムを柏店、新浦安店、川口店、西新井店の店舗内の一角に出店している。今年1月から会員募集したところ2週間の体験講習会で1店舗当り200名が来店し、反応が良かったことから、今年度は、札幌・琴似店、青森・八戸店、大阪・住之江店で出店する予定。料金は月額3990円。マシンは7種類で、30秒毎に次のマシンに移るトレーニングである。従って、次のステップを踏みたい人は、1500円支払えば、同じ敷地にあるフィットネスクラブのすべてのマシンを使うことが出来る。先行しているカーヴス、ワウディとの差別化が出来ていることから、シェアの拡大が見込める。また、米国でフィットネス事業を展開しているウェルブリッジのトレーニング方法を取り入れ、日本でウェルブリッジの店舗展開を図るなど、顧客の多様なニーズを取り込むため新業態の店舗の創出に取り組む方針。今期出店は8店舗を計画している。目新しいのでは女性専用の店舗L仙台店、慶応大学内に出店するセントラルウェルネスクラブ日吉店などが挙げられる。
今期連結業績予想は、売上高500億円(前期比9.3%増)、経常利益16億円(同38.8%増)、純利益7億7000万円(同76.7%増)と増収大幅増益を見込む。
すでに前期より、多様化する顧客ニーズを取り込むための布石を打ち、今後の出店も投資金額を抑えた多店舗展開を行う等、柔軟な経営策で、業績の回復に取り組んでいる。
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