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記事一覧 (09/22)【アナリスト水田雅展の相場展望】 米FRBの金融政策に対する見方が交錯し膠着感強まる
記事一覧 (06/03)【アナリストの眼】キーコーヒーコーヒーは生豆相場の下落で利益急向上、銀座ルノアール効果で今期続伸、株価出直る
記事一覧 (06/03)【アナリストの眼】ストリーム株価は下値水準、パソコンや薄型テレビ厳しいがLED、ファッション関連堅調で今期は黒字へ
記事一覧 (06/02)【アナリストの眼】先物の仕掛けに身構え慎重姿勢続く、7日に米国雇用統計発表控え手控えに拍車
記事一覧 (06/01)【アナリストの眼】アールテック・ウエノは今期23%増益に新薬開発続く、週足チャート堅調
記事一覧 (06/01)【アナリストの眼】ニックス株価は減額織り込み下値固まる、低PBRに対する見直しも
記事一覧 (05/31)【アナリストの眼】アトムは今期も増収増益、2月急騰の調整順調、再出番も
記事一覧 (05/31)【アナリストの眼】アスカネットは4月期決算発表接近、注目のエアリアルイメージング事業に演出用途などのニーズが高く試作品の引き合い増加
記事一覧 (05/31)【アナリストの眼】FPGはタックス・リース・アレンジメントが高水準で通期上振れの可能性、株価は分割後堅調
記事一覧 (05/31)【アナリストの眼】ワールドインテック株価は下値固める、下期に物流分野等で大型案件寄与で今12月期は51%増益
記事一覧 (05/30)【アナリストの眼】ジェイテックは反落も押し目買い可能、技術者派遣の技術職知財リース事業に注目
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記事一覧 (05/29)【アナリストの眼】パイプドビッツ株価が急伸、ネット選挙関連で勢い増す、今期は前期単独比で2.1倍増益
記事一覧 (05/29)【アナリストの眼】フォーカスシステムズ株価はボックスレンジ下限接近から反発、今期減益も先行投資負担で先行きに期待
2013年09月22日

【アナリスト水田雅展の相場展望】 米FRBの金融政策に対する見方が交錯し膠着感強まる

<相場展望>(9月24日〜27日)

 来週(9月24日〜27日)の株式・為替相場は、9月の重要イベントを通過して10月上旬の次の重要イベントまでの端境期となる。過度な警戒感は一旦後退するが、米FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策に対する見方が交錯するだろう。株式相場は全般底堅いが方向感に欠け、ドル・円相場は膠着感を強める展開となりそうだ。

 最大の焦点だった9月18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)では、ゼロ金利政策と850億ドルの資産買い入れ規模の維持を決定し、市場が想定していた量的緩和の縮小開始が見送られた。米長期金利上昇の影響で雇用関連や住宅関連などの主要経済指標に力強さを欠いていることに加えて、新興国からのマネー流出という世界経済の混乱を避けたいとの意向も強めたようだ。

 この結果に対して、直後の債券市場では米長期金利が急低下し、外国為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=97円70銭台までドル安・円高方向に動いた。株式市場ではダウ工業株30種平均株価とS&P500株価指数が急騰して史上最高値を更新するという反応を見せた。そして翌19日には日本株も含めて世界株高の展開となった。

 ただし、こうした反応は1日で終了した。為替はFOMC声明発表前の水準1ドル=99円台半ばに戻り、20日の世界の株式市場は膠着感を強め、米国のダウ工業株30種平均株価は大幅下落した。今回の米FOMCの結果を受けて、一旦は超緩和的な金融政策が続くことに対する安心感が広がったものの、米FRBの量的緩和縮小開始時期に関して、あらためて不透明感が意識された形だ。

 縮小開始時期については12月とする見方が有力になったが、20日の米国市場ではブラード米セントルイス連銀総裁の発言を受けて10月の縮小開始が意識された。一方では14年以降に先送りとの見方も広がり始めている。14年1月に任期が切れるバーナンキFRB議長の後任人事について、サマーズ元財務長官が辞退してイエレンFRB副議長が最有力候補となったことも背景にある。バーナンキFRB議長の続投説や、超緩和的な金融政策が長期間継続されるとの見方も浮上している。したがって雇用関連や住宅関連を中心に主要経済指標睨みの状況が続きそうだ。

 国内では消費増税実施時期に関して、安倍晋三首相が予定どおり14年4月実施の意向を固めたとの報道が相次いでいる。市場の想定どおりのため特にサプライズとはならないが、10月1日とみられる正式表明とともに、景気腰折れを防ぐための5兆円規模の経済対策、そして法人減税や東京特区構想などの成長戦略が焦点となる。

 海外では新たな不透明要因に事欠かない。米国では、10月4日の9月雇用統計の結果次第で量的緩和の早期縮小観測が強まる可能性があり、9月末の政府機関閉鎖を回避するための暫定予算案を巡り、さらに10月18日に期限を迎える連邦政府債務上限問題に関して、オバマ米大統領と米議会の攻防が激しくなる。

 ユーロ圏では、ギリシアに対する追加支援問題が新たな不透明要因として浮上しており、9月22日のドイツ連邦議会選挙の結果次第では波乱要因となる可能性があるだろう。また新興国からのマネー流出問題も一旦は落ち着いた形だが、予断を許さない。

 ただしチャート面で見れば、日本株は三角保ち合いを上放れて強基調へ転換した形だけに、全般底堅い展開となりそうだ。日経平均株価が9月26日の配当権利落ち分を吸収して、7月の戻り高値1万4953円29銭を上抜けるかも焦点だろう。物色面では20年東京夏季五輪関連、リニア中央新幹線関連、観光・カジノ関連、経済対策関連を中心としたテーマ株物色が中心だろう。日本の主要企業の14年3月期業績上振れを織り込む動きが強まるのはもう少し先になりそうだ。

 その他の注目スケジュールとしては、23日の中国9月製造業PMI速報値(HSBC)、ユーロ圏9月総合・製造業・サービス部門PMI速報値、米8月シカゴ連銀全米活動指数、米9月製造業PMI速報値、24日の独IFO業況指数、米7月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米7月住宅価格指数(連邦住宅金融局)、米9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、25日の独消費者信頼感指数、米8月耐久財受注、米8月新築一戸建て住宅販売、26日の米8月住宅販売保留指数、米第2四半期GDP確報値、27日の日本8月全国・9月東京都区部消費者物価指数、ユーロ圏9月景況感・業況感指数、米8月個人所得・消費支出などがあるだろう。

 その後は10月1日の日銀短観(9月調査)、日本8月毎月勤労統計、中国9月製造業PMI(国家統計局)、豪中銀理事会、2日のECB理事会とドラギ総裁の記者会見、3日〜4日の日銀金融政策決定会合、4日の米9月雇用統計、9日〜10日の英中銀金融政策委員会などが予定されている。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:55 | アナリストの眼
2013年06月03日

【アナリストの眼】キーコーヒーコーヒーは生豆相場の下落で利益急向上、銀座ルノアール効果で今期続伸、株価出直る

<業績&株価分析>

アナリストの眼 業務用レギュラーコーヒー大手のキーコーヒー<2594>(東1)の週末(31日)株価は前週末比29円高の1540円と出直っている。

 業務用・家庭用レギュラーコーヒー事業を主力として、イタリアントマトやアマンドなどの飲食事業も展開している。イタリアントマトの前期(13年3月期)末店舗数は直営77店舗、FC227店舗、合計304店舗である。また13年1月には銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化した。

 5月15日発表の前期(13年3月期)連結業績は前々期比0.3%減収ながら、同45.0倍営業増益、同5.0倍経常増益で純利益は黒字化した。新商品投入や効率化の効果に加えて、コーヒー生豆相場の下落でコーヒー事業の営業損益が大幅に改善した。飲食事業も新規出店や不採算店閉鎖などの効果で順調だった。純利益は銀座ルノアールとの資本・業務提携に伴う負ののれん発生益計上も寄与した。配当は同2円増配の年間12円とした。

 今期(14年3月期)見通しは売上高が前期比0.6%減の533億円、営業利益が同16.2%増の11億円、経常利益が同7.9%増の14億円、純利益が同25.1%減の8億20百万円としている。純利益は負ののれん益一巡で減益だが、コーヒー市場の拡大や銀座ルノアールとのシナジー効果が期待されるだろう。コーヒー生豆相場が下落傾向であることもプラス要因だ。配当予想は同2円増配の年間14円(第2四半期末7円、期末7円)とした。

 株価の動きを見ると、5月以降は概ね1540円近辺の小幅レンジでモミ合い展開が続いている。市場全体の波乱の影響も受けて1500円近辺まで調整する場面があったが、足元では反発してモミ合いレンジに回帰している。5月31日の終値1540円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円15銭で算出)は42〜43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間14円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1499円49銭で算出)は1.0倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が抵抗線の形だが、日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線をすぐに回復した。下値固めが完了した可能性があり、26週移動平均線突破とモミ合い上放れのタイミングが接近しているようだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:08 | アナリストの眼

【アナリストの眼】ストリーム株価は下値水準、パソコンや薄型テレビ厳しいがLED、ファッション関連堅調で今期は黒字へ

<業績&株価分析>

アナリストの眼 ストリーム<3071>(東マ)の株価は1月高値以降の調整局面だが、足元の水準はほぼ底値圏だろう。第1四半期(2月〜4月)の業績発表が接近して、反発の動きを強める可能性があるだろう。

 パソコンや家電製品などのネット通販事業を主力として、ベスト電器<8175>とのフランチャイズ契約見直しなどで、商品仕入れ・品揃えも強化している。

 今期(14年1月期)連結業績見通しは売上高が前期比0.9%増の228億25百万円で、営業利益が2億15百万円、経常利益が2億01百万円、純利益が1億36百万円の黒字化としている。パソコンや薄型テレビの販売は厳しい状況が続いているが、LED照明器具や一眼レフカメラ交換レンズなどは好調でファッション商品も堅調な模様である。評価損など一時的費用の一巡に加えて、商品仕入れ・品揃え強化や販管費削減など効果も寄与して収益改善が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、1月の戻り高値6万円から反落後は水準を切り下げて調整局面が続いている。5月30日には年初来安値となる4万5000円まで調整した。ただし12年2月の安値4万5000円に並んだことで、ほぼ底値圏に到達した形だろう。5月31日の終値4万6500円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3432円47銭で算出)は13〜14倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万3657円09銭で算出)は3.4倍近辺である。

 11年11月の4万5700円、12年2月の4万5000円、そして13年5月30日の4万5000円で下値支持線の形となる。足元の水準はほぼ底値圏の可能性があり、反発のタイミングだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:05 | アナリストの眼
2013年06月02日

【アナリストの眼】先物の仕掛けに身構え慎重姿勢続く、7日に米国雇用統計発表控え手控えに拍車

<相場展望>(6月3日〜7日)

アナリストの眼 来週(6月3日〜7日)の株式市場は、外国為替市場や債券市場の動向を睨みながら、先物主導での仕掛けに身構える神経質な展開が続きそうだ。国内外の重要イベントを控えて様子見ムードが強まる可能性もあるだろう。

 株式市場は先物主導で不安定な展開が続いている。投資マインドの落ち着きが焦点だが、当面は慎重姿勢が続くだろう。前週末5月31日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価が前日比208ドル96セント下落し、ドル・円相場が1ドル=100円台前半まで円が上昇したことを受けて、週初3日は軟調なスタートとなりそうだ。

 週末7日に米5月雇用統計を控え、4日の豪中銀理事会、5日〜6日の英中銀金融政策委員会、6日のECB理事会、そして翌週以降も10日〜11日の日銀金融政策決定会合、19日〜20日の米FOMCと主要国・地域の金融会合が続く。ECBでは追加利下げ、日銀会合では不安定な債券市場への対応、米FOMCでは量的緩和の出口戦略が焦点となり、思惑も絡んで為替や長期金の動向に神経質な状況が続くだろう。7日〜8日の米中首脳会談といった政治イベントも注目され、14日のメジャーSQに向けて思惑が交錯しそうだ。

 また5日には安倍晋三首相が成長戦略第3弾を発表する予定だ。株価反転のきっかけとして期待したいが、アベノミクス第3の矢である成長戦略に関しては規制改革が不十分という見方が優勢であり、今回の株価急落の一因とも指摘されている。ただし第1の矢と第2の矢の効果で、企業や消費者のマインド改善は顕著である。企業業績は大幅改善の見通しであり、今夏ボーナスから所得の増加傾向も確認され、消費者物価も上昇の兆しを見せ始めている。

 当面は先物主導の指数相場で神経質な展開だが、高水準の裁定買い残や信用買い残の整理など需給面の改善が進めば、脱デフレに向けた動きを評価して強基調に回帰する可能性が高いだろう。ファンダメンタルズ面に大きな変化がないだけに、足元の急落で指標面に割安感が台頭した銘柄に注目しておきたい。

 その他の注目スケジュールとしては、3日の中国5月非製造業PMI(国家統計局)、米5月ISM製造業景気指数、米5月自動車販売台数、4日の日本5月マネタリーベース、米4月貿易収支、5日の豪第1四半期GDP、中国5月サービス部門PMI(HSBC)、ユーロ圏第1四半期GDP改定値、米4月製造業新規受注、米5月ISM非製造業景気指数、米5月ADP雇用報告、米地区連銀経済報告、7日の米4月消費者信用残高などがあるだろう。

 その後は8日の中国5月貿易統計、9日の中国5月主要経済統計(PPI、CPI、鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資)、17日〜18日のG8首脳会議などが予定されている。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:55 | アナリストの眼
2013年06月01日

【アナリストの眼】アールテック・ウエノは今期23%増益に新薬開発続く、週足チャート堅調

<業績&株価分析>

アナリストの眼 創薬ベンチャーのアールテック・ウエノ<4573>(JQS)の週末31日の終値は前週末比9000円高の46万3000円。週間での安値は41万4000円だったが、前週の安値41万6000円に対し底堅い展開だった。

 緑内障・高眼圧症治療レスキュラ点眼薬の製造販売、および米スキャンポ社の便秘症治療薬アミティーザの受託製造を主力としている。新薬ではドライアイ治療薬やアトピー性皮膚炎治療薬などの研究開発を進めている。米スキャンポ社はアミティーザの日本と欧州での販売承認取得、米国での追加新薬の承認取得、米国でのレスキュラ点眼薬の上市など、販売地域や適応の拡大戦略を推進している。

 5月14日発表の前期(13年3月期)業績(非連結)は前々期比12.3%増収、同26.2%営業減益、同17.0%経常減益、同17.4%最終減益だった。アミティーザの受託数量が増加したが、レスキュラ点眼薬の薬価改定やロイヤリティー収入減少の影響、網膜色素変性治療薬ウノプロストン(開発コードUF−021)の第3相臨床試験開始に伴う研究開発費の増加などで減益だった。

 今期(14年3月期)見通しは売上高が前期比9.6%増の49億91百万円、営業利益が同23.8%増の9億71百万円、経常利益が同9.4%増の9億74百万円、純利益が同12.7%増の6億33百万円としている。レスキュラ点眼薬の薬価改定の影響一巡、アミティーザの販売好調などで好業績が期待されるだろう。配当予想は株式200分割を考慮すると実質的に同5円増配の年間20円(期末一括)とした。

 4月26日には、重症ドライアイに対する遺伝子組み換え人血清アルブミン(開発コードRU−101)点眼液の新薬臨床試験開始申請が、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けたと発表した。また5月30日には、米スキャンポ社が欧州医薬品庁(EMA)から、ウノプロストンが網膜色素変性治療薬としてオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を受けたと発表している。米国での指定取得に続くもので、欧米でウノプロストンによる網膜色素変性治療薬の開発を行なう予定としている。

 なお5月14日に株式分割と単元株制度の採用を発表している。6月30日を基準日(効力発生日7月1日)として1株を200株に分割し、単元株式数を100株とする。

 株価の動きを見ると、4月中旬に動意付いて直前の25万円近辺から5月2日の年初来高値68万7000円まで急騰した。その後は急騰の反動局面。

 5月31日の終値46万3000円を指標面(株式200分割前)で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS6566円00銭で算出)は70倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間4000円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(前期実績のBPS8万4665円65銭で算出)は5.6倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発し、サポートラインを確認した形だろう。4月中旬から5月2日の高値までの上昇幅の半値押し水準で値幅調整がほぼ完了し、反発の動きが期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

>>アールテック・ウエノのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:40 | アナリストの眼

【アナリストの眼】ニックス株価は減額織り込み下値固まる、低PBRに対する見直しも

<業績&株価分析>

アナリストの眼 工業用プラスチック製品のニックス<4243>(JQS)の週末31の終値は前週末比10円高の435円。3週連続で下値を固める展開となっている。

 事務機器や自動車向け工業用プラスチックファスナーを主力として、アジャスター、車両用特殊部品、マガジンラックなどのプラスチック製品、および半導体生産設備冶具や金型を展開し、中期戦略としてオリジナルプラスチック素材「NIXAM」応用製品の拡販を進めている。

 今期(13年9月期)連結業績見通しは5月14日に減額修正して、売上高が前期比4.2%減の35億60百万円、営業利益が同5.6%増の63百万円、経常利益が同2.5倍の1億11百万円、純利益が同36.8%減の58百万円とした。事務機器向け工業用ファスナーの需要低迷が続き、生産設備治具関連も計画を下回る見込みだ。

 5月14日発表の第2四半期累計(12年10月〜13年3月)連結業績は前年同期比11.5%減収、同91.2%営業減益、同38.3%経常減益、同68.6%最終減益だった。事務機器業界の生産動向に不透明感は強いが、期後半の需要回復を期待したい。なお配も年15円予想から年7円50銭(期末一括)(前期比7円50銭減配)とした。

 株価の動きを見ると、今期業績と配当の減額修正発表を嫌気して戻り高値圏515円近辺から急反落し、5月16日には408円まで調整した。ただし足元では下値を420円〜430円近辺に切り上げる形となった。失望売りがほぼ一巡したようだ。

 5月31日の終値435円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円59銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS945円85銭で算出)は0.4倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を一気に割り込んで下値固めの局面だが、失望売りが一巡した可能性があり、低PBRに対する見直し買いも期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:33 | アナリストの眼
2013年05月31日

【アナリストの眼】アトムは今期も増収増益、2月急騰の調整順調、再出番も

<業績&株価分析>

アナリストの眼 外食チェーンのアトム<7412>(東2)の31日株価は5円高の556円、引き続き550円どころでのモミ合い。に注目したい。

 居酒屋、洋食、寿司、焼肉、和食など複数の業態で外食チェーンを展開し、新規出店、業態変更・改装、不採算店閉鎖などの効果で収益改善を鮮明にしている。前期(13年3月期)連結業績は前々期比6.0%増収、同33.6%営業増益、同23.2%経常増益、同14.9%最終減益だった。純利益は減損損失や税効果一巡で減益だが、レストラン事業の洋食業態や焼肉業態の既存店が好調に推移して大幅営業増益だった。期末店舗数は直営373店舗、FC18店舗の合計391店舗となった。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.4%増の424億円、営業利益が同9.6%増の27億03百万円、経常利益が同6.7%増の27億円、純利益が同4.4%減の8億80百万円としている。新規出店は15店舗、業態変更・改装は20店舗の計画で、主力6業態への集約も進める模様だ。アベノミクス効果による消費マインド改善が追い風となり、好業績が期待されるだろう。配当予想は前期と同額の年間2円(期末一括)とした。

 直営店舗月次売上高(前年比、概算値)を見ると、13年4月は飲食事業全店が103.7%、飲食事業既存店が100.5%だった。飲食事業既存店は5カ月連続のプラスで、洋食業態と焼肉業態の好調が続いているようだ。

 株価の動きを見ると2月5日の年初来高値686円から反落し、4月以降は概ね550円〜600円近辺のレンジでボックス展開となった。足元ではレンジ下限の550円近辺に到達して下値固めの動きのようだ。5月31日の終値556円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円98銭で算出)は111倍近辺、今期予想配当利回り(普通株式に係る会社予想の年間2円で算出)は0.4%近辺、実績PBR(前期の連結BPS39円48銭で算出)は14倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を挟む展開だが、週足チャートで見ると26週移動平均線が接近してサポートラインとして意識される形だろう。調整一巡して再動意のタイミングが接近しているようだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:09 | アナリストの眼

【アナリストの眼】アスカネットは4月期決算発表接近、注目のエアリアルイメージング事業に演出用途などのニーズが高く試作品の引き合い増加

<業績&株価分析>

アナリストの眼 写真関連のアスカネット<2438>(東マ)の31日株価は7円高の830円と反発している。前期(13年4月期)の決算発表が接近しており、今期(14年4月期)業績に対する期待感が高まりそうだ。

 葬儀社向け遺影写真加工関連のメモリアルデザインサービス、オリジナル写真集製作関連のパーソナルパブリッシングサービスを主力としている。遺影写真は葬儀関連、写真集製作はウエディング関連が主力市場であり、景気変動の影響を受けにくく安定収益源となっていることが特徴だ。新規分野のエアリアルイメージング事業では、空中結像技術を用いた新ディスプレイの開発・量産化を推進している。

 前期(13年4月期)業績(非連結)は前々期比5.5%増収ながら、減価償却費や販管費の増加を主因に同18.0%営業減益の模様だ。通期予想に対する第3四半期累計(12年5月〜13年1月)の進捗率は高水準だったが、季節要因で第3四半期(12年11月〜13年1月)がピークとなる傾向が強いとして通期予想を据え置いている。

 ただし前期前半に低調だった葬儀施行件数が、前期後半から回復傾向を強めて通常ペースに戻っている模様であり、今期業績に対する期待感が高まるだろう。注目のエアリアルイメージング事業に関しては、演出用途などのニーズが高く、エンタテインメント関連の試作品の引き合いが増加している模様だ。自動車関連、飲食店舗関連、ATM関連、照明関連などにも需要が広がる可能性があり、量産技術の早期確立を期待したい。

 株価の動きを見ると、5月14日の年初来高値900円から反落し、市場全体の波乱の影響も受けて5月24日には801円まで調整した。しかし800円近辺で下げ渋りから、

 5月31日の830円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想EPS87円37銭で算出)は9倍台、前期推定配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前々期実績BPS723円34銭で算出)は1.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、強基調を維持している。指標面には割安感があるだけに、短期調整が一巡して反発の動きが期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

>>アスカネットのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:48 | アナリストの眼

【アナリストの眼】FPGはタックス・リース・アレンジメントが高水準で通期上振れの可能性、株価は分割後堅調

<業績&株価分析>

アナリストの眼 オペレーティング・リースをアレンジメントするFPG<7148>(東1)の株価は29日に株式3分割の権利を落とし1337円で始まり1499円まで買われた。30日は1356円となっている。に注目したい。株価は足元で反発の動きを強めている。

 子会社(SPC)が運営するオペレーティング・リース事業の組成・販売・管理を行うタックス・リース・アレンジメント事業を展開し、SPCからの手数料収入が収益柱である。航空機・船舶・海上輸送用コンテナなど大型輸送設備を主対象としている。さらに事業領域拡大に向けて3月、旧フィンテックグローバル証券(現FPG証券)を100%子会社化して証券業に進出した。

 今期(13年9月期)業績見通しは売上高が33億64百万円、営業利益が16億21百万円、経常利益が14億69百万円、純利益が8億53百万円としている。通期予想に対する第2四半期累計(12年10月〜13年3月)の進捗率は売上高が62.8%、営業利益が74.4%、経常利益が75.0%、純利益が78.4%と高水準だが、下期予定分の一部を前倒ししたことが主因として通期予想を据え置いた。ただしタックス・リース・アレンジメント事業の需要は高水準であり、通期上振れの可能性があるだろう。

 なお、不動産小口化商品販売など不動産関連事業への進出と子会社FPGリアルエステートの設立を4月8日に発表しているが、申請中の不動産特定共同事業者の許可取得時期が6月以降になる見通しとなったため、5月28日に同事業の開始時期を6月および7月中(予定)に変更すると発表した。
 
 権利修正チャートでみると、去る、27日の1175円をボトムに下値切り上げとなっている。年初来高値1813円(5月2日=権利修正)に対し高値圏にある。しばらく、モミ合ってからの出直りとみられる。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:17 | アナリストの眼

【アナリストの眼】ワールドインテック株価は下値固める、下期に物流分野等で大型案件寄与で今12月期は51%増益

<業績&株価分析>

アナリストの眼 製造派遣・請負大手のワールドインテック<2429>(JQS)の30日株価は26円安の471円と前日の28円高を埋める下げとなった。しかし、去る、24日の447円を一番底として下値が固まりつつある。

 製造派遣・請負などのファクトリー事業を主力に、設計開発請負などのテクノ事業、臨床試験受託などのR&D事業、モバイル端末販売などの情報通信事業、マンション分譲・受託販売の不動産事業、行政受託事業などを展開している。ファクトリー事業では半導体分野から物流分野、テクノ事業では半導体生産技術から自動車・情報通信の設計開発へのシフトが進んでいる。R&D事業では12年11月に臨床受託のDOTインターナショナルを子会社化した。

 今期(13年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比6.6%増の564億87百万円、営業利益が同51.4%増の18億53百万円、経常利益が同39.0%増の17億93百万円、純利益が同8.3%増の7億12百万円としている。第2四半期(4月〜6月)以降にファクトリー事業で、物流やエレクトロニクス分野の複数の大型案件が立ち上がる見込みだ。

 5月7日発表の第1四半期(1月〜3月)連結業績は、不動産事業で新規竣工引渡しがなく前年同期比1.9%減収、同21.1%営業減益だった。ただしファクトリー事業は、前期に立ち上がった案件の収益化が寄与して営業増益だった。通期予想に対する進捗率は低水準だが、ファクトリー事業で第2四半期以降に複数の大型案件が立ち上がる予定であり、ネガティブ要因とはならないだろう。

 株価の動きを見ると、5月8日の年初来高値678円から反落して5月24日に447円、5月28日には446円まで調整した。しかし5月29日には509円まで急反発する場面があった。

 5月30日の終値471円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS42円40銭で算出)は11倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円50銭で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS298円11銭で算出)は1.5倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインのようだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:57 | アナリストの眼
2013年05月30日

【アナリストの眼】ジェイテックは反落も押し目買い可能、技術者派遣の技術職知財リース事業に注目

<業績&株価分析>

アナリストの眼 技術者派遣のジェイテック<2479>(JQS)の30日株価は26円安の374円と反落している。注目したい。300円で底打ち反転して400円台を回復していた。今期(14年3月期)収益改善期待できるため押し目は狙えるだろう。

 製造業の開発・設計部門向け技術者派遣の技術職知財リース事業を主力として、製造現場向け一般派遣・エンジニア派遣事業も展開している。技術職知財リース事業では、従来の機械・電気電子・ソフトウェア分野に加えて、12年10月にエル・ジェイ・エンジニアリング(旧トステム・エンジニアリング・オフィス)を子会社化して、建築分野にも事業領域を拡げている。

 5月7日に発表した前期(13年3月期)連結業績は前々期比27.2%増収、同73.8%営業増益、同36.3%経常増益、同37.6%最終増益だった。増収効果で営業損益が改善した。技術職知財リース事業では自動車関連の好調に加えて、エル・ジェイ・エンジニアリングの子会社化が寄与した。配当(株式分割前)は同100円増配の年間200円とした。

 今期の連結業績見通しは売上高が前期比18.7%増の31億93百万円、営業利益が同20.6%増の77百万円、経常利益が同18.4%増の78百万円、純利益が同3.1%増の49百万円としている。配当予想は4月1日付の株式200分割を考慮すると、実質的に前期と同額の年間1円(期末一括)とした。

 なお5月24日に株式の立会外分売を発表している。分売予定株式数40万株、分売予定期間5月31日〜6月4日で、分売価格は前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する。株式分布状況改善と流動性向上を目的としている。

 株価の動き(4月1日付で1株を200株に分割)を見ると、5月8日の年初来高値560円から急反落して5月28日の300円まで調整した。しかし5月29日にはストップ高となる400円まで急反発している。調整がほぼ一巡したようだ。

 5月30日の終値374円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS5円87銭で算出)は63倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.26%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS59円24銭で算出)は6.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると、5月29日の急反発で25日移動平均線を一気に回復した。また週足チャートで見ると、13週移動平均線近辺から反発してサポートライン確認の形となった。反発の動きを強めて高値圏回帰が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:28 | アナリストの眼

【アナリストの眼】電算システム3営業日続伸、「収納代行」好調、国際送金サービスも開始、好業績で上値見込める

<業績&株価分析>

アナリストの眼 情報サービスの電算システム<3630>(東1)の30日株価は53円高の2350円と3営業日続伸している。に注目したい。好業績見通しを評価して上値を試す展開が期待されるだろう。

 情報サービス事業(情報処理、情報システム構築、ソフトウェア受託開発)と、収納代行サービス事業(コンビニ収納代行、郵便振替決済代行、ネットショッピング決済、電子マネー決済)を展開している。クラウドサービスや電子マネーへの対応を強化し、11年に国内送金サービス、12年にはコンビニを窓口とする国際送金サービスを開始している。

 今期(13年12月期)連結業績見通しについては売上高が前期比8.3%増の253億円、営業利益が同11.8%増の10億10百万円、経常利益が同8.8%増の10億10百万円、純利益が同11.8%増の5億78百万円としている。新データセンターの費用が発生するが、情報サービス事業でのアウトソーシング業務の拡大、収納代行サービスでのネット取引関連の拡大などで吸収する見込みだ。

 第1四半期(1月〜3月)は前年同期比3.7%増収、同96.1%営業増益、同84.8%経常増益、同89.9%最終増益だった。情報処理サービスでは郵便局関連、システムインテグレーションではオートオークション向けや医療機関向けなどが寄与した。収納代行サービスでは既存取引先の収納件数増加に加えて、新規取引先獲得も順調に推移した。通期予想に対する進捗率は売上高が22.8%、営業利益が28.1%、経常利益が27.9%、純利益が27.0%であり概ね順調な水準だろう。

 なお4月30日に株式分割を発表している。6月30日を基準日(効力発生日7月1日)として1株を2株に株式分割する。このため1株当たり配当は第2四半期末が20円、期末が10円となる。

 株価の動きを見ると、4月30日の株式分割発表を好感して直前の1900円近辺から5月2日の年初来高値2730円まで急騰した。その後は急騰の反動局面となって5月27日には2170円まで調整する場面があった。ただし5月29日には2320円まで戻して調整一巡感を強めている。

 5月29日の終値2297円を指標面(株式2分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS126円82銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1363円27銭で算出)は1.7倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線近辺に戻し、週足チャートで見るとサポートラインとして意識される13週移動平均線が接近して過熱感が解消された。調整一巡して再動意のタイミングのようだ。好業績見通しを評価して上値を試す展開が期待されるだろう(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:33 | アナリストの眼

【アナリストの眼】エスアールジータカミヤは100円超の急伸、改修工事、太陽関連好調で今期も増収増益

<業績&株価分析>

アナリストの眼 建設用仮設機材のエスアールジータカミヤ<2445>(東2)の29日株価は102円高の969円と値を飛ばし株式分割後の高値を大きく更新している。公共投資や太陽光発電の増加が追い風であり、好業績を評価して4ケタに乗せ、上値を追う展開が期待されるだろう。

 足場部材など建設用仮設機材のレンタル・販売を主力として、産業用・住宅用太陽電池設置架台や、大手住宅メーカーと共同開発した住宅用制振装置なども強化している。

 5月10日発表の前期(13年3月期)連結業績は、前々期比21.2%増収、同54.7%営業増益、同43.8%経常増益、同6.9%最終増益だった。純利益は負ののれん発生益一巡で小幅増益にとどまったが、震災復興関連や都市部のビル・マンションの改修工事関連で主力の仮設機材、メガソーラーや住宅用太陽光発電関連で子会社ホリーの太陽電池設置架台の需要が好調に推移した。一部製品の価格改定なども寄与して大幅営業増益だった。

 今期(14年3月期)見通しは売上高が前期比3.9%増の292億円、営業利益が同9.6%増の17億60百万円、経常利益が同6.2%増の16億50百万円、純利益が同7.8%増の8億70百万円としている。公共投資、ビル耐震化工事、太陽光発電パネル設置工事の増加が追い風となり、子会社エムジーアイの通期連結も寄与して好業績が期待されるだろう。会社予想は保守的な印象が強く上振れの可能性もあるだろう。配当予想は株式2分割を考慮すると実質的に前期と同額の年間10円(期末一括)とした。

 株価の動き(4月1日付で1株を2株に株式分割)を見ると、短期調整を挟みながら右肩上がりの展開が続いている。足元では市場全体が波乱の展開となった影響も小さく、5月29日には969円まで上値を伸ばし、5月22日の950円を上抜いて年初来高値を更新している。

 5月29日の終値901円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS40円58銭で算出)は22〜23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS324円08銭で算出)は2.8倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドを継続している。国土強靭化計画や太陽光発電などテーマ性は豊富であり、短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:48 | アナリストの眼

【アナリストの眼】キトーの営業利益は連続大幅増益、中期計画も好展望、株価は好業績見直し本格化

<業績&株価分析>

アナリストの眼 搬送機器メーカーのキトー<6409>(東1)の29日終値は82円高の1623円と大きく出直っている。好業績期待で上値追いの動きを強めそうだ。

 工場内で使用されるチェーンブロック、ロープホイスト、クレーンなどを主力とする搬送機器メーカーである。日本、北米、中国、アジア、欧州の地域別戦略などでグローバル化を加速して、中期経営計画では16年3月期の売上高580億円、営業利益70億円を目標値として掲げている。

 5月13日に発表した前期(13年3月期)連結業績は前々期比6.7%増収、同51.4%営業増益、同55.2%経常増益、同54.6%最終増益だった。地域別に見ると中国が同9.5%減収、欧州が同3.5%減収と低調だったが、日本が復興関連などで同3.3%増収、米州が資源開発関連などで同16.3%増収、アジアが自動車関連などで同28.7%増収と好調だった。さらにプロダクトミックス改善効果、期後半の円安効果、生産性向上効果なども寄与して大幅増益だった。

 今期(14年3月期)見通しは売上高が前期比18.3%増の420億円、営業利益が同43.4%増の36億円、経常利益が同35.2%増の33億円、純利益が同85.7%増の19億円としている。引き続き北米とアジアの好調が牽引し、中国については期後半からの回復を見込んでいる。想定為替レートは1米ドル=90円と保守的であり、通期上振れの可能性があるだろう。配当予想は、株式分割を考慮すると実質的に同10円増配の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)とした。

 株価の動き(4月1日付で1株を100株に株式分割)を見ると、5月2日発表の前期利益増額修正や5月13日発表の今期見通しを好感して上げ足を速め、5月17日には年初来高値となる1937円まで上値を伸ばした。足元は急騰後の上げ一服局面だが、市場全体が波乱の展開となる中でも、5月14日に開けた上方の窓を埋めることなく堅調に推移している。

 5月29日の終値1623円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS147円06銭で算出)は11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1340円38銭で算出)は1.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると5月17日の高値で上ヒゲを付け、やや過熱感も残しているが、13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドだろう。また日足チャートで見ると25日移動平均線の接近を待って動き出した形である。目先的な調整が一巡して上値を試す可能性があり、08年6月以来の2000円台が当面のターゲット水準になりそうだ。(本紙シニア・アナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:42 | アナリストの眼

【アナリストの眼】アーバネットコーポレーション株価は3連続の陽線、大幅増益見通しの6月決算接近、PERに買い余地、株式分割も

<業績&株価分析>

アナリストの眼 投資用マンションのアーバネットコーポレーション<3242>(JQS)の29日終値は5300円高の7万4300円と買われ、日足チャートは3連続陽線となっている。
 東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。異次元の金融緩和や消費増税前の駆け込み需要も追い風となって、投資用マンション市場が拡大している。

 今期(13年6月期)業績(非連結)見通しについては、2月7日に経常利益と純利益を増額修正して売上高が前期比4.1%増の71億円、営業利益が同55.0%増の7億15百万円、経常利益が同39.7%増の5億90百万円、純利益が同63.7%増の6億90百万円としている。投資用・分譲用マンションの開発・販売が順調であり、販売直接費の減少なども寄与して営業損益が大幅に改善する。経常利益については支払利息減少、純利益については繰延税金資産計上も寄与する見込みだ。

 5月9日に発表した第3四半期累計(12年7月〜13年3月)は、前年同期比39.8%増収、同9.2倍営業増益、同9.2倍経常増益、同12.1倍最終増益となった。投資用ワンルームマンションが想定以上に前倒し販売され、分譲用ファミリーマンションの売却も進んだ。通期予想に対する進捗率は売上高が68.4%、営業利益が74.0%、経常利益が74.2%、純利益が80.9%であり概ね順調な水準だろう。

 なお5月9日に株式分割と単元株制度の採用を発表している。6月30日を基準日(効力発生日7月1日)として1株を200株に分割し、単元株式数を100株とする。

 株価の動きを見ると、5月10日の年初来高値11万2000円から急反落して、5月24日には6万1800円まで調整する場面があった。しかし5月29日には7万6300円まで戻す場面があり、反発の動きを強めている。値幅調整が完了した可能性があるだろう。

 5月29日の終値7万4300円を指標面(株式分割前)で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7374円32銭で算出)は10倍近辺、予想配当利回り(会社予想の年間1000円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1万6179円99銭で算出)は4.6倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んでいるが、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で反発の動きを強めている。サポートラインを確認して調整一巡した可能性があり、高値圏回帰の展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

>>アーバネットコーポレーションのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:38 | アナリストの眼
2013年05月29日

【アナリストの眼】メンバーズ株価反発、底打ち感強まる、受注好調で今期2ケタ増収・大幅増益、レンジ上限へ

<業績&株価分析>

アナリストの眼 メンバーズ<2130>(名セ)の29日14円高の455円と買われ、28日の直近安値412円で底打ち感が強まっている。

 ソーシャルメディア関連を含むWebサイト制作・運用サービスなどを主力として、大口取引先開拓やフェイスブック・マーケティング分野を強化している。5月9日に発表した前期(13年3月期)の連結業績は、フェイスブック案件を含むソーシャルメディア関連の好調で前々期比5.8%増収だったが、人材採用・教育などの先行投資負担で同18.3%営業減益、同26.5%経常減益、同68.2%最終減益だった。

 今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比15.8%増の55億80百万円、営業利益が同58.4%増の3億10百万円、経常利益が同59.1%増の3億10百万円、純利益が同85.0%増の1億80百万円としている。ソーシャルメディア関連の受注が好調であり、Webマネジメントセンター運営代行サービスの本格寄与、さらに生産性向上効果なども期待されるだろう。なお配当予想は未定としている。

 株価の動きを見ると、概ね400円〜600円近辺のレンジでのボックス展開が続いている。ただし5月28日は、直近安値となる412円を付けた後に前日比29円(6.89%)高の450円まで急反発する場面があった。レンジ下限に到達して反発に転じた形だろう。

 5月28日の終値441円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS31円29銭で算出)は14倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS240円62銭で算出)は1.8倍近辺である。今期好業績見通しを評価して、レンジ上限に向けた動きが期待されるだろう。きっかけ次第で動意付く可能性もありそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:23 | アナリストの眼

【アナリストの眼】アートスパークホールディングスは電子書籍関連が好調、第1四半期予算上回る、株価に調整完了感

<業績&株価分析>

アナリストの眼 電子書籍関連のアートスパークホールディングス<3663>(東2)の29日株価は5円高の370円まで買われた。に注目したい。年初来高値は5月13日の468円で、足元では値幅調整完了感を強めている。強基調への回帰が期待されるだろう。

 セルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社で、電子書籍ビューア「BS Reader」などのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどミドルウェア関連のUI/UX事業を展開している。電子書籍サービスは携帯電話向けが主力だが、アンドロイド端末などスマートフォン向けも強化している。一方で、ゲーム開発受託などのアプリケーション事業は事業構造改革の一環で縮小方針としている。

 今期(13年12月期)の連結業績見通しは売上高が37億円、営業利益が1億円、経常利益が95百万円、純利益が90百万円としている。第1四半期(1月〜3月)は売上高が11億52百万円、営業利益が2億35百万円、経常利益が2億31百万円、純利益が2億03百万円となり、利益は通期計画を大幅に超過達成した。ただし、第2四半期以降に予定していたUI/UX事業のライセンス収入の一部を第1四半期で売上計上したためとして、通期予想を据え置いている。

 株価の動きを見ると250円〜300円近辺での短期モミ合いから上放れ、12年4月の上場直後に付けた419円を突破して5月13日には468円まで上値を伸ばした。その後は反落して調整局面だが、足元では330円近辺で下げ止まり、5月28日には365円まで戻している。値幅調整が完了したようだ。

 5月28日の終値365円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS13円56銭で算出)は27倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、日足チャートで25日移動平均線を回復すれば強基調への回帰が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:05 | アナリストの眼

【アナリストの眼】大和コンピューター株価続伸、決算発表接近で通期の再増額期待強い、農業も本格展開

<業績&株価分析>

■大和コンピューター株価続伸、決算発表接近で通期の再増額期待強い、農業も本格展開

アナリストの眼 ソフトウェア受託開発が主力の大和コンピューター<3816>(JQS)の29日株価は9円高の1909円と前日の170円高に勢いを受け継いで買われた。5月30日に今期(13年7月期)第3四半期累計(12年8月〜13年4月)業績発表を予定しており、通期見通し再増額の期待や農業関連のテーマ性が支援材料だろう。

 基幹系業務用ソフトウェアの受託開発やサービスインテグレーションを展開し、大塚商会<4768>SCSK<9719>向けを主力としている。また静岡県袋井市に農地・農業生産設備を確保し、統合環境制御システムを構築して農作物生産・販売事業も本格的に開始している。

 今期連結業績見通しは2月21日に増額修正して売上高が前期比2.7%減の18億50百万円、営業利益が同11.3%増の2億30百万円、経常利益が同11.9%増の2億35百万円、純利益が同36.8%増の1億35百万円としている。農業分野で費用先行するが、システム開発の受注が好調な模様である。通期予想に対する第2四半期累計(12年8月〜13年1月)の進捗率は売上高が52.2%、営業利益が80.0%、経常利益が80.0%、純利益が81.5%と高水準であり、通期上振れの期待が高まっている。

 株価の動き(4月30日を基準日として1株を1.5株に分割)を見ると、4月10日の株式分割発表を好感して急騰し、4月10日終値1163円から4月16日の2563円まで急騰した。その後は反落して調整局面だが、概ね1700円近辺で推移して、足元では調整一巡感を強めている。

 5月28日の終値1900円を指標面(4月30日の株式分割後)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円44銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1677円11銭で算出)は1.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して再動意のタイミングのようだ。今期再増額の可能性も評価して4月高値を試す展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:30 | アナリストの眼

【アナリストの眼】パイプドビッツ株価が急伸、ネット選挙関連で勢い増す、今期は前期単独比で2.1倍増益

<業績&株価分析>

アナリストの眼 パイプドビッツ<3831>(東マ)の29日株価は215円高の3560円と値を飛ばしている。参院選投開票日が7月21日でほぼ確実な見通しとなり、ネット選挙関連が材料視されて上値追いの勢いを増しそうである。

 情報資産プラットフォーム「スパイラル」を主力として、データ管理などのクラウドサービスを提供している。アイドルグループAKB48の選抜総選挙を手掛けているうえに、政治・選挙プラットフォーム「政治山」を運営して有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」を実施しているため、ネット選挙関連が材料視される。

 今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が30億円、営業利益が7億円、経常利益が7億円、純利益が4億20百万円としている。前期非連結業績との比較で見ると34.2%増収、2.1倍営業増益と大幅増収増益見込みである。情報資産プラットフォーム事業では「スパイラル」の新バージョン投入効果に加えて、有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」や会計クラウドサービス「ネットde会計」「ネットde青色申告」なども寄与する。有効アカウント数(6カ月以上継続使用)が増加基調であり、好業績が期待される。

 注目のネット選挙関連では、政治家を対象とした「政治山セミナー」や「ネット時代における議員・選挙活動セミナー」なども開催している。さらに5月23日には、「政治山」とデジタルハーツ<3620>の「サイバーセキュリティサービス」を融合させた新サービス「政治山ネットセキュリティ・サイバーセキュリティ診断」の提供を開始したと発表している。

 株価の動きを見ると、5月15日の高値4440円から反落して5月24日には2868円まで調整したが、5月28日には3400円まで急反発している。参院選投開票日が7月21日でほぼ確実な見通しとなり、ネット選挙関連があらためて材料視されたようだ。

 5月28日の終値3345円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円52銭で算出)は60倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(非連結ベースの前期実績BPS228円91銭で算出)は15倍近辺である。

 日足チャートで見ると、25日移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だろう。週足チャートで見ても値幅調整完了感を強めている。今期好業績見通しに加えて、ネット選挙関連というテーマ性が材料視され、5月15日の高値を試す可能性があるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

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【アナリストの眼】フォーカスシステムズ株価はボックスレンジ下限接近から反発、今期減益も先行投資負担で先行きに期待

<業績&株価分析>

アナリストの眼 システム構築・運用のフォーカスシステムズ<4662>(JQS)株価はボックスレンジ下限の550円接近から出直り、29日は3円高の570円と買われている。

 公共関連・民間関連のシステム構築・保守運用管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。5月9日発表の前期(13年3月期)業績(非連結)は前々期比3.7%増収で、営業利益と経常利益は黒字化、純利益は同59.1%増益だった。公共関連が予算縮小などで低調だったが、民間関連のインフラ系(ミドルウェアやネットワークなど)の好調が全体を牽引した。さらにセキュリティ機器関連も寄与して、計画以上に営業損益が改善した。配当は同5円増配の年間15円とした。

 今期(14年3月期)見通しは、売上高が前期比1.2%増の125億円、営業利益が同31.7%減の3億円、経常利益が同39.9%減の2億50百万円、純利益が同58.5%減の1億円としている。民間関連が好調だが、人材育成や新規事業拠点設立など先行投資負担で減益見込みとしている。配当予想は同3円減配の年間12円(期末一括)とした。

 株価の動きを見ると、5月1日の前期業績増額修正を好感する場面もあったが、5月16日には直近安値となる556円まで調整し、足元も概ね560円〜590円近辺で推移している。ただし560円台では下げ渋り感を強めている。目先的には調整が一巡した可能性もありそうだ。

 5月28日の終値567円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS14円44銭で算出)は39倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS703円26銭で算出)は0.8倍近辺である。

 日足チャートで見ると560円台で下げ渋り感を強めている。また週足チャートで見ると、概ね550円〜680円近辺でのボックス展開であり、足元はレンジ下限に到達した形だろう。目先的には反発局面が期待されそうだ(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

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