
同社は、食料品の製造販売(各種みそ、豆乳、飲料水、健康食品など)を行っている。足元の業績は、2014年9月期売上高は221億2000万円(前の期比0.7%増)、営業利益は2億4700万円(同41.6%減)、経常利益は3億2700万円(同40.5%減)、純利益は1億7900万円(同45.5%減)を見込んでいる。年間配当は期末一括6円(同5円減)を予定している。また、株主優待制度を実施している。毎年3月20日現在及び9月20日現在の同社株主名簿に記載または記録された1000株以上5000株未満の株式を保有している株主を対象に市価3,500円相当の自社製品。同5000株以上株式を保有している株主を対象に市価4,500円相当の自社製品を贈呈している。
同社は、6月にタイのサハグループの1社サハチョールとの間で、豆乳の製造技術指導契約及び同社商標の使用に関するライセンス契約を締結し、サハチョールがタイ国内において当社ブランドの豆乳を製造、販売している。世界有数の豆乳の消費国であるタイにおいて同社のブランドを使用した豆乳が製造、販売されることで、アジア地区をはじめとする世界各国において、同社ブランドが認知拡大され、事業展開の推進及び企業価値の向上につながると期待される。
株価は、520円を軸にモミ合いが続いている。原材料コストの上昇、燃料等変動費の上昇、販売費及び一般管理費に含まれる販売促進費等の増加で14年9月期は減益見通しだが、即席みそが特定企業向けに好調なほか、豆乳の海外輸出はタイ向けが加わり増勢、アーモンド飲料も堅調に推移しており、15年9月期業績回復が見込まれる。9月決算期越えに伴う処分売りも軽微にとどまっており、待ち伏せ感覚で押し目買い妙味が膨らもう。(株式評論家・信濃川)