<銘柄の見所>

京都と滋賀を地盤に学習塾を運営する、
京進<4735>(東2)は、200円前後で下値を固める展開となっている。週足チャートでは26週移動平均線、月足では9カ月移動平均線がサポートラインとして意識された感があり、好業績の割安銘柄として中長期狙いで押し目買い妙味が膨らもう。
同社について、2月22日付の日本経済新聞の地方経済面(京都・滋賀)は「学習塾の京進は高校受験に特化した教室を3月、京都市に開く。中学受験を目指さない小学生を早期に囲い込み、難関高校合格者の増加につなげる。同社が中学受験コースを置かない教室を置くのは京都府では初めて。今後、府内でも高校受験の専門教室を増やす」、と伝えている。早い時期から論理的な考え方を習得させ、応用問題も解けるように指導するとしており、京都市内の上位校合格という夢・目標の実現が叶う学習塾として注目度は一段と高まると予想される。
足元の業績、今5月期第2四半期業績は、学習塾事業で、昨春、直営校舎の統廃合を進めたためフランチャイズを除く全生徒数が減少したものの、新たな取り組みや小中部・高校部の料金改定等により客単価が寄与したほか、統廃合校舎の費用削減効果が奏功。その他の教育関連事業で、日本語事業をはじめ英会話事業、保育事業が好調に推移し、売上高51億6600万円(前年同期比2.5%増)、営業利益3億2800万円(同15.6%増)、経常利益3億2100万円(同21.5%増)、純利益1億6600万円(同32.4%増)と2ケタ増益着地と好調。純利益は第2四半期計画を500万円上回り順調に推移し、通期純利益1億0100万円(前期比2.6倍)は達成する見通し。年間配当は期末一括5円30銭(同1円増)と増配を予定している。
株価は、2月12日に248円と急伸した後、同17日安値195円と短期調整。同20日安値195円と下げてからは200円割れで下値を固める動きとなっている。週足では26週移動平均線、月足では9カ月移動平均線がサポートしており、トレンドは崩れていない。PBR0.69倍と割り負け、配当利回り2.6%と利回り妙味もソコソコあり、下値不安は小さい。売上高3000億円、京都、ニューヨーク、デュッセルドルフ、北京の4本社体制。社員1万人、100の子会社、100人の社長、そして生徒数50万人の「2015年構想」を掲げており、今後の成長が期待されるほか、2013年度関西経営品質賞優秀賞を受賞したことで、同社に対する認知度が高まっており、中長期的な視点で押し目買い妙味が膨らもう。(株式評論家・信濃川)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:58
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株式評論家の視点