
ただ、そうした要素を離れても、株価は訂正高のタイミングにあった。今2013年12月期の6月中間決算は売上げこそ、98億9800万円と前年同期比13.0%の増収を達成したが、営業利益は1億1100万円と、同14.3%の減益となった。円安の進行による、仕入価格の上昇、及び子会社のサーバ販売計画に遅れが生じたことが響いた。
株価はそうした過去の実績をベースに構成されてきたため、もみ合い局面が続いていた。しかし、高利回りが評価され9月に見直し相場が繰り広げられ、その存在がアピール。今回の上昇相場に結び付いている。6月中間決算こそ減益となったが、今2013年12月期の業績については、売上げ185億円と前期比11.6%増、営業利益2億2000万円と同26.6%増の大幅な増収増益決算が見込まれている。
また、コンピュータ販売業界では、景気回復期待によるリプレース需要やWindows7への切り替え需要が徐々に顕在化しつつある。アスクル<2678>(東1)が扱っている事務用品の代理店業務であるアスクルエージェント事業の展開を進めているが、ハートウェアからソフトウェア、事務用品の提供、ネットワークの構築、システム保守、デジタルコンテンツの制作など顧客企業のビジネスニーズに対し、ワンストップでトータル・ソリューションを提供することが可能になり、顧客の増加に結び付くことが期待されている。(株式評論家・隆盛)