[株式評論家の視点]の記事一覧
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記事一覧 (08/30)【株式評論家の視点】トクヤマはセメント株の高値更新が追い風、ブレイクは近い
記事一覧 (08/30)【株式評論家の視点】アニコムホールディングスは一時的悪化をクリアー、成長性を再評価へ
記事一覧 (08/30)【株式評論家の視点】山下医科器械は「福岡SPDセンター」稼動、業績に期待
記事一覧 (08/29)【株式評論家の視点】東洋紡は三角保ち合いが煮詰まる、残の整理進展もプラス要因
記事一覧 (08/29)【株式評論家の視点】フロイント産業はジェネリック医薬品拡大の恩恵を享受
記事一覧 (08/28)【株式評論家の視点】三井物産は国際商品上昇が株価にぬくもりを与える、高利回りも魅力
記事一覧 (08/28)【株式評論家の視点】ネオスは分割実施で新しい相場へスタートを切る
記事一覧 (08/28)【株式評論家の視点】キムラユニティーは4ケタ前のモミ合い頑強、指標割安で上放れ近い
記事一覧 (08/27)【株式評論家の視点】ライオンは収益改善が急ピッチ、海外も利益の出る局面へ
記事一覧 (08/27)【株式評論家の視点】日本曹達は好業績見直しの流れに乗り、一本釣り相場へ
記事一覧 (08/26)【株式評論家の視点】いすゞ自動車は足元の懸念材料乗り越えた後は人気復活コースへ
記事一覧 (08/26)【株式評論家の視点】立花エレテックは設備投資の回復を背景に見直し買いが膨らむ
記事一覧 (08/25)【株式評論家の視点】フライトシステムに目先売り一巡感台頭、業績上方修正
記事一覧 (08/25)【株式評論家の視点】次のステップへの値固めの週、好調な企業業績基調は不変
記事一覧 (08/23)【株式評論家の視点】村田製作所はスマートフォン化拡大の恩恵大きい
記事一覧 (08/23)【株式評論家の視点】イーブックイニシアティブジャパンは業績相場への転換が近い
記事一覧 (08/22)【株式評論家の視点】ディー・エヌ・エーは海外の黒字化を評価する、売り一巡後は反騰へ
記事一覧 (08/22)【株式評論家の視点】きちりは、外食産業の勝ち組、低評価を覆す相場へ
記事一覧 (08/22)【株式評論家の視点】スターティアは4日ぶりの反落で上げ一服、電子ブック関連で押し目買いに
記事一覧 (08/21)【株式評論家の視点】横河ブリッジホールディングスはオリンピックへの期待も
2013年08月30日

【株式評論家の視点】トクヤマはセメント株の高値更新が追い風、ブレイクは近い

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 トクヤマ<4043>(東1)のじり高基調が鮮明になっているが種々の状況からみて、上へブレイクする動きが近いと思われる。一足先に年初来高値に進んだ太平洋セメント<5233>(東1)に続いて、住友大阪セメント<5232>(東1)が5か月振りの高値更新に進むなど、セメント株の強調が市場の関心を集めている。トクヤマの今2014年3月期の第1四半期におけるセメント部門の動向は、国内需要の回復を背景に売上げは1731億円と全体の27%に達する重要部門。セメント株の一環として評価されていい実態である。

 また、ここへきて証券会社が強気の投資判断を継続し、目標株価を350円から400円に引き上げている。材料株に敏感に反応する地合いの中、個人投資家の活発な参戦を引き出す要因になりそう。

 今2013年3月期の第1四半期決算は営業利益31億円(前年同期比330%増)の大幅増益を達成した。多結晶シリコンは前期中に実施した減損処理の効果が大きく、利益が向上、電子工業用高純度薬品も伸び、化成品部門では、塩ビモノマーの販売も増加した。ライフアメニティー部門もプラスチックレンズ材料、歯科器材などの好調で収益を伸ばし、セメント部門の好調もプラス。通期でも営業利益は140億円と、前期比106%増を想定している。

 多結晶シリコンの事業再構築、現存事業・新規事業の収益向上、それに徹底したコスト削減策などにより、2018年3月期に営業利益250億円を目指す、中期経営計画を推進している。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:23 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】アニコムホールディングスは一時的悪化をクリアー、成長性を再評価へ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 アニコムホールディングス<8715>(東マ)はここへきてダメ押しの下げを入れ、調整局面にピリオドが打たれそうな状況を迎えている。今2014年3月期の第1四半期は、経常収益こそ43億9400万円(前年同期比14.2%増)と二桁の伸びを示したが、経常利益は1億14300万円(前年同期比51.0%減)と大幅減益に見舞われ、株価の整理を長期化させる要因となった。

 ただ、これはあくまでも90%保証商品の損害率の上昇打撃という一時的な要因。2010年10月に顧客還元を高める施策として、90%・70%補償商品の投入や、使用限度日数の撤廃など、補償内容を拡大した。しかし、90%補償商品は、適正な保険診療から大きく乖離する使用状況となり、全体の損害率を引き上げる要因となり、引受を停止した。完全に90%補償の保有がなくなるのは、2013年7月末、この施策により損害率の上昇は止まり、業績も従来の増益路線に復帰する。

 そのため、今3月期通期では経常収益181億3600万円(前期比12.1%増)、経常利益10億1000万円(同20.7%増)の増収益が見込まれている。こうした実態への評価はないがしろにされており、足元の悪化を吸収した後は、そうした明るい視点に評価が移行することになりそう。

 現在の国内ペット保険市場は約250億円。そのうち同社グループは約64%のシェア(160億円)を持つ。しかし、ペット保険の先進国であるイギリスは既に800億円の市場規模を誇る。イギリスのペット数は日本の半分に過ぎず、日本の市場が育っていくポテンシャルの大きさを示している。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:16 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】山下医科器械は「福岡SPDセンター」稼動、業績に期待

<銘柄の見所>

株式評論家の視点  山下医科器械<3022>(東1)は、今14年5月期が中期経営計画の最終年度となる。重点地区としている福岡県においてSPD事業の拡大をはかるため、7月に「福岡SPDセンター」を開設。SPD事業の拡大による売上の増加をはかる。
また、消費増税前の病院施設の建替えや設備更新による医療機器や設備工事需要を取り込むため、本部・事業所一体での営業活動を強化し、売上は増加。福岡SPDセンター開設で費用が先行し、営業戦力増加に伴う人件費の増加、燃料費・光熱費等のコストが上昇する見通しで、今期の売上高は473億2900万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は4億2200万円(同25.3%減)、経常利益は4億9700万円(同23.9%減)、純利益は2億7900万円(同30.5%減)を見込む。年間配当は33円を予定している。

■株価1600円前後で底打ち

  株価は、5月17日につけた年初来の高値2538円から6月7日安値1580円まで調整を挟んで7月8日高値2107円まで上昇。その後、8月13日安値1600円、29日に1601円と売り直されて1600円前後を下値として固めた感がある。中期経営計画は、売上高と経常利益が1年前倒し達成。福岡SPDセンターの本格稼動に加え、健康をサポートする医療・介護・ヘルスケア用品専門のオンラインショップ「メリケア」の運営と期待材料を内包しており、来15年5月期を初年度とした新中期経営計画が明らかになれば、再度、上昇トレンドに向かう可能性が高い。PBR0.75倍と割り負け、配当利回り2.0%と利回り妙味もソコソコあり、中長期で押し目買い妙味が膨らもう。(株式評論家・信濃川)

>>山下医科器械のMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:16 | 株式評論家の視点
2013年08月29日

【株式評論家の視点】東洋紡は三角保ち合いが煮詰まる、残の整理進展もプラス要因

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 東洋紡<3101>(東1)の三角持ち合いが煮詰まり、上放れへのタイミングが近付いている。信用買い残の推移を見ると、3月29日申し込み現在で3713万株へ膨らんだ後、一貫して減少、直近8月23日申し込み現在では、1005万株とピークから3分の1以下に減少している。従って、今後の上昇相場では戻り待ちの売り物が大きく軽減されている状態で、その分上げ足が軽快なものとなる方向が予想される。

 株価を支援する業績もすこぶる好調。今2014年3月期第1四半期の業績は、売上げが852億円(前年同期比2%増)、営業利益が51億円(同131%増)となった。衣料繊維事業が中東向け特化生地の販売好調や円高是正の効果などから損益が改善した。主力のフィルム・機能樹脂事業は、液晶向けフィルムがスマートフォン市場の成長で堅調に推移。ライフサイエンス事業は診断薬用酵素の販売が好調だったうえ、医療機器で新製品を発売したことなどが要因。

 会社側は今2014年3月期通期については、売上げ3500億円(前期比3%増)、営業利益が220億円(同28%増)の従来の見通しを据え置いた。主力のフィルム・機能樹脂事業が全体を牽引し、産業マテリアルおよびライフサイエンス事業の営業利益も伸長、衣料繊維事業は利益水準が回復するなど、今の状況に照らすと、収益は第2四半期以降もアップする方向が予想される。

 なお、「環境、ライフサイエンス、高機能で、社会に貢献する価値を創りつづけるカテゴリー・リーダー」をめざし、特長のある製品を、国内外の市場へ展開し、拡大に向けた事業活動を進めている。環境分野では、海水淡水化用逆浸透膜がサウジアラビア最大級のプラントへ採用され、出荷が始まっている。ライフサイエンス分野では、損傷した末梢神経の再生を促進させる、国内初の治療用医療機器"ナーブリッジ"の拡販に努めている。中期計画では2017年3月期以降に営業利益300億円以上(前3月期170億円)を目指している。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:18 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】フロイント産業はジェネリック医薬品拡大の恩恵を享受

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 フロイント産業<6312>(JQS)は好業績が未評価の状態が長く続いているが、5月高値2300円からの整理は日柄、値幅の両面で十分な状況を迎え、上昇波動への転換が近付きつつある感触だ。

 同社は医薬品、食品、ファインケミカル向けの造粒、コーティング装置などの機械部門と、医薬品添加剤、食品品質保持剤、栄養補助食品などを手掛ける化成品部門の二本柱経営。機械部門では高利益率案件が寄与したほか、化成品部門では機能性添加剤及び栄養補助食品が引き続き好調に推移している。

 そのため、今2014年2月期の第1四半期決算は売上げが46億5600万円(前年同期比1.5%減)と微減になったが、営業利益は5億6200万円(同13.8%増)と増益をキープした。今2月期通期でも売上げ185億円(前期比12.8%増)、営業利益17億5000万円(同19.0%増)の増収益決算となる見通し。4期連続の最高利益更新となる。

 医療費削減の観点から、国内ではジェネリック医薬品の拡大が続いているが、国内のほか海外でもジェネリック医薬品の売上げが拡大する流れに弾みがついている。同社はジェネリック向け医薬品添加剤を手掛けており、現在は同社にとって強いフォローの風が吹いている状態だ。さらに、医薬品大国インド市場での受注強化、韓国、中国、それに欧米を含め、グローバル展開を加速させる方針だ。錠剤を作る造粒・コーティング装置では、国内で70%近いシェアを有しており、国内で培った同社の高い技術力がグローバルでも受け入れられる方向が予想される。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:13 | 株式評論家の視点
2013年08月28日

【株式評論家の視点】三井物産は国際商品上昇が株価にぬくもりを与える、高利回りも魅力

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 全般波乱展開の中で、三井物産<8031>(東1)の底堅さが注目を集め始めている。ここへきてCRB指数が上昇に転じるなど、国際商品市況の強調が株価に温もりを与えるとともに、配当利回り3.1%という絶対的な割安さが投資家の関心を引き付けつつある。

 中国経済の成長率鈍化に伴う資源市況の長期停滞への懸念から、株価は調整が長引いていたが、中国経済にそれなりに明るさも出るなど、株価見直しの要件も揃い、長期休養明け相場が期待できる状況に変わりつつある。

 今2014年3月期の第1四半期の純利益は1258億円と前年同期比20%の増益を達成した。鉄鉱石の数量増、サハリンUなどLNG(液化天然ガス)プロジェクトからの配当増、円安効果などが大幅増益に貢献した。今後は鉄鋼原料(原料炭、鉄鉱石)の主要ユーザーである中国で、足元景気指標がやや強含み、市況は持ち直している。回復基調が継続するようであれば同社の収益に好影響をもたらすことが予想される。

 今3月期の純利益は3700億円(前期比20%増)の予想が据え置かれている。しかし、第1四半期の通期の見通しに対する進捗率は34%にも達しており、最近の好転しつつある環境を加味すると、今後上方修正に進む可能性が強いと思われる。

 現在中期計画を推進中だが、そこでは上領域への取組拡大(金属、エネルギー、化学品、生活産業)がポイントに掲げられている。得意とする資源分野もだが、食料分野でも農業などバリューチェーンの川上領域に注力する。世界的な人口増加、新興国の生活水準の上昇が続くなか、エネルギー、食料など各種上流資源を仲介する総合商社機能の実力発揮が期待される。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:54 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】ネオスは分割実施で新しい相場へスタートを切る

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 ネオス<3627>(東1)は、8月31日現在の株主を対象に1株を100株に分割するが、28日にその権利を落とし、実質分割相場がスタートした。値ごろ的に買いやすさが加わることもあり、新たな人気相場に発展の可能性が出てきた。

 今2014年2月期の第1四半期は売上げ21億2100万円(前年同期比31%増)、経常利益1億5700万円(同148.5%増)の素晴らしいスタートを切った。携帯電話市場では、端末需要が携帯電話からスマートフォンに大きくシフトしているが、機能的には従来の携帯電話と違い、「スマートデバイス」という新しい概念で再構成されるなど、質的サービスが大きく変化しつつある。

 こうした中、ソリューション事業では携帯キャリアを中心にシステム構築、アプリ開発、コンテンツ制作、サービスまでの一貫したソリューションを提供し、順調に実績を積み上げている。プロダクト&サービス事業ではスマートデバイス時代の進展を捉え、テレビに差すだけでスマートフォンコンテンツの再生が可能になるハードウェア「dstick」事業の展開を本格的に開始、順調に推移している。

 今2月期通期の業績については売上げ73億円(前期比10.4%増)、経常利益4億2000万円(同15.1%増)の見通しを据え置いているが、アナリスト筋はかなり余裕含みの数字と受け止めている。なお、今期をスタートに2016年2月期を最終年度とする中期経営計画を策定した。同社の特徴である、「クラウド」技術、「デバイス」技術を両輪として、携帯通信キャリア向けの情報通信サービスとメディア企業やヘルスケア企業等の法人ビジネスに注力し、成長を加速する。2016年2月期には売上げ100億円超(前期66億1500万円)、経常利益率10%以上(同3億1800万円)を目指す。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:50 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】キムラユニティーは4ケタ前のモミ合い頑強、指標割安で上放れ近い

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 トヨタ向け物流サービス、自動車サービスが主力で、情報サービスや人材サービスを手がける、キムラユニティー<9368>(東1)は、27日(火)4円高(+0.42%)の965円と3営業日ぶりに反発。目先960円前後を下値として固めた感があり、好業績で割安感があり見直し余地が広がる。

  足元の業績、今3月期第1四半期は、物流サービス事業が、北米子会社KIMURA,INC.の持ち直し等により好転しましたが、反面、自動車サービス事業では、エコカー補助金制度の終了の影響による自動車販売の大幅な落ち込み等により売り上げは減少したが、収益改善活動の効果等により、売上高は95億3300万円(前年同期比1.3%減)、営業利益は3億5500万円(同2.0倍)、経常利益は同5億円(同2.2倍)、純利益は1億3700万円の黒字(同2.2倍)と大幅増益着地。第1四半期営業利益は中間期営業利益予想の6億9000万円(前年同期比39.7%増)に対する進捗率が51.4%と計画通りに推移している。

  株価は、5月7日につけた年初来の高値1030円から6月7日安値852円まで調整を挟んで7月19日高値994円まで上昇。その後、小幅もみ合いが続いているが、9カ月移動平均線がサポートしており、長期上昇トレンドを堅持している。太陽光発電事業による売電サービス開始が、将来的には業績に貢献するとの期待感があるほか、今期予想PER11倍台・PBR0.51倍と割安感があり、配当利回り2.2%と利回り妙味もソコソコある。見直し余地が広がることから、中長期で注目されよう。(株式評論家・信濃川)

>>キムラユニティーのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:39 | 株式評論家の視点
2013年08月27日

【株式評論家の視点】ライオンは収益改善が急ピッチ、海外も利益の出る局面へ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 ライオン<4612>(東1)の高値もみ合いが煮詰まり、8月15日の戻り高値クリアーから、5月20日の年初来高値640円をも更新する上昇第2ウンド相場へ発進の可能性が強くなってきた。

 今2013年12月期の6月中間決算は売り上げが1660億4100万円(前年同期比2.9%増)、営業利益28億7200万円(同27.7%増)の好調な決算となった。洗浄力を高めて改良発売した超コンパクトタイプの液体洗濯用洗剤「「トップ ハイジア」が好調で、ハンドソープも改良発売した「キレイキレイ 薬用泡ハンドソープ」も売上げを伸ばした。

 海外部門は、タイでは、洗濯用洗剤の「パオ」が堅調に推移するとともに、オーラルケア製品が大きく拡大。中国でも、オーラルケア分野を中心に増収となった。韓国では競争激化で伸び悩んだものの、円安の効果が効いて好調。

 中間決算については営業利益25億円の見通しでスタートしており、実績は大幅な超過達成となった。利益寄与で注目されるのが国内の収益体質の強化。販売競争激化から値下げ競争に巻き込まれ、前期は利益水準が大きく低下していたが、きめ細かい営業活動や販促費の管理の徹底で利益が底入れ。中間期の利益押し上げに大いなる力を発揮した。

 海外部門は、現在は売り上げ拡大重視から先行で利益は伸び悩んでいるが、先行きに期待は大きい。先行きは安定した成長が見込める状況を迎えており、株価もそこら辺りをもにらんだ展開に発展していく方向が予想される。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:13 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】日本曹達は好業績見直しの流れに乗り、一本釣り相場へ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 日本曹達<4041>(東1)は年初来高値圏の高い位置取りをキープ、新展開入りをうかがうチャンスを待っている。今2014年3月期の第1四半期の好業績発表を契機に実態見直しの動きが広がっていることが背景である。

 今期第1四半期は売上げ311億2100万円(前年同期比12%増)、営業利益18億8200万円(同26%増)の増収益を達成した。化学品事業は樹脂添加剤、ごみ焼却場向け重金属固定剤、医薬用添加剤などが売り上げを伸ばし、農業化学品事業は輸出向け殺菌剤と、殺虫剤や殺菌剤の新製品が伸長した。

 そのため、今3月期の中間決算について、営業利益を18億円から25億円(前年同期12億9800万円)へ引き上げた。ただ、第1四半期の営業利益の中間決算に対する進捗率は75%にも達している。修正の幅が慎重で、再度の増額への期待感が株価を押し上げる原動力になっている。

 なお、会社側でも通期の業績予想については、第2四半期連結累計期間の決算発表時に見直しを行う予定としている。アナリストはかなりの幅での修正を想定する向きが多く、株価は持続的な上昇パワーを保持していると言えそう。

 また、創業100周年(2020年)を見据えた長期経営ビジョン達成のための第二ステップとして、2017年3月期を最終年度とする新中期経営計画を今期からスタートした。

 創業100周年(2020年)を見据えた長期経営ビジョン達成のための第二ステップとして、農業化学品事業、セルロース誘導体事業、機能性ポリマー事業を注力すべきカテゴリーと位置付け、経営資源を優先的に配分し、事業の拡大発展を目指す。最終年度には営業利益100億円(前3月期40億9400万円)を目指す。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:07 | 株式評論家の視点
2013年08月26日

【株式評論家の視点】いすゞ自動車は足元の懸念材料乗り越えた後は人気復活コースへ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 いすゞ自動車<7202>(東1)が底値圏での展開を続けている。今2014年3月期の第1四半期の業績は、営業利益が444億円と前年同期比58%の大幅増益となった。第1四半期としては過去最高の数字である。8月6日に決算が発表されたが、以後、株価調整色を強める予想外の展開になっている。

 これは、収益源であるタイでのピックアップトラック販売が低迷していることが要因である。タイ国内では新規自動車購入者に対する物品税の還付策が2012年末で終了した反動から、今期は一時的に減少すると見込まれていた。ただ、7月16日に818円と戻り高値を更新するなど、好業績への期待が高まっていたことで、ひとまず利食い売りを誘発する結果になってしまっている。

 もっとも、依然として先進国と比較すれば普及率は低くタイの潜在需要は大きい。個人所得の上昇で購買層の広がりが期待できることから、来2015年3月期以降はタイ国内向けで高い成長率へ復帰することが予想されている。

 国内トラック・バスでは、首都圏のディーゼル規制などで2004年3月期から2007年3月期にかけて特需があり、年数が経過し、その車種の台替えが、前3月期頃から徐々に出てきており、前期を上回る売上げが想定される。海外トラック・バスでは、同社が国内とタイに次ぐ第3の拠点として育てようとしているインドネシアや、シェアの高いタイなどの東南アジアで大きく伸長が予想されるほか、2012年12月にノックダウン(国内から部品を調達し現地で組立のみを行う生産方式)組立工場で生産を開始したサウジアラビアなど資源国での販売台数増加が期待できる。

 タイの低迷という、足元の懸念材料を乗り越えた後は人気ふっかつが有望である。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:49 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】立花エレテックは設備投資の回復を背景に見直し買いが膨らむ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 立花エレテック<8159>(東1)は、アベノミクスによる企業業績の回復を受け、国内の設備投資に回復の兆しが強まってきていることを背景に、着実な訂正高波動を歩んでいる。特に最近の相場ではエネルギーの拡大が顕著で、買い人気のすそ野の広がりを示しており、7月16日の年初来高値1050円クリアーへの状況が整ってきていることがうかがえる。PERは7.8倍に過ぎないし、PBRに至ってはわずか0.5倍と徹底的に割安。訂正高の余地は大きい。

 7月31日に今2014年3月期の第1四半期の業績を発表したが、売上げが300億5300万円(前年同期比10.5%増)、営業利益5億4900万円(同23.6%増)の好調な数字で、それも見直し人気に拍車をかけている。

 FA機器分野では、産業機械分野が、自動車及び建機関連の受注が増加したことによりワイヤカット放電加工機やレーザー加工機が大幅に伸長。半導体デバイス事業分野は、連結子会社として今年2月に営業を開始した、半導体製品の販売及び電子部品等のコンポーネントを製作する立花デバイスコンポーネントが販売に大きく貢献した。また、海外子会社もタチバナセールス(シンガポール)社及び立花機電貿易(上海)有限公司を中心に大幅に伸長した。

 今3月期通期でも、売上げ1320億円(前期比6.6%増)、営業利益32億4000万円(同13.5%増)と、好調持続を想定している。現在、2015年3月期を見据えた中長期経営計画をスタートさせている。中国を含むアジア市場におけるビジネスの拡充とローカル化の推進、太陽光発電システム等成長市場への参入と顧客ニーズに即したビジネス展開を積極化することにより成長を目指している。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:44 | 株式評論家の視点
2013年08月25日

【株式評論家の視点】フライトシステムに目先売り一巡感台頭、業績上方修正

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 戦略系業務コンサルティングからシステム運用まで手がける、フライトシステムコンサルティング<3753>(東マ)は、23日(金)550円安(−1.13%)の4万7950円と4営業日続落。1950円安の4万6550円まで下げた後、下げ渋っており、目先の売り一巡感が出ている。

  足元の業績、今3月期業績予想は、第2四半期以降スマホでクレジットカードと電子マネー決済を可能にするハイエンドな電子決済端末「インクレディスト」が計画を上回る見込みで8日に上方修正を発表済み。売上高が従来予想の19億円−20億円から19億円−20億円(前期実績9億9600万円)、営業損益が同6500万円−1億1500万円の黒字から1億1500万円−1億6500万円の黒字(同1億3600万円の赤字)、経常損益が同5000万円−1億円の黒字から1億円−1億5000万円の黒字(同1億8300万円の赤字)、最終損益が同4400万円−9000万円の黒字から9400万円−1億4000万円の黒字(同2億0500万円の赤字)と増額修正し、当初予想の上限を達成する見通し。

■スマホでクレジットカードと電子マネー決済を可能にするハイエンドな電子決済端末「インクレディスト」が計画を上回る

  株価は、上場廃止の猶予期間入り銘柄から解除。そして、今3月期業績予想の上方修正を発表したことを手がかりに、8月16日に年初来の高値6万5000円と上昇。利益確定売りに下げたが、25日移動平均線が再度サポートラインとして意識された感がある。週足でも13週移動平均線がサポート、月足では9カ月移動平均線が24カ月移動平均線を上抜く方向で、上昇トレンドを堅持している。短期のみならず中長期でも好押し目形成と判断されよう。(株式評論家・信濃川)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:26 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】次のステップへの値固めの週、好調な企業業績基調は不変

<相場展望>(8月26〜30日)

 前週、8月3週は22日に1万3238円まで売り込まれる波乱の展開となったが、23日には1万3660円、295円高と急反発する荒れ模様の展開になった。その後、前週末23日のCMEの円建て日経平均先物相場は1万3735円となり、一応目先の波乱が終息して、第4週を迎える。

 参院選の勝利後、安倍首相の成長戦略への積極的なかかわりが途絶え、かつ、政局内で消費増税や成長戦略に対して意見の不一致や対立が目立ってきている。これまでの株価上昇の根幹を成してきたアベノミクスの先行きに不透明さが出てきたことが、今回の相場波乱の要因と言えそう。

 ただ、日本企業の好調な業績、米国金利の上昇を受けた円安・ドル高の流れなど、株式市場を取り巻く環境は引き続き良好である。当面は、目立ったイベントが乏しく、方向感は出づらいにしても、次の上昇ステップへ向け値固めを進行していく方向が予想される。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:10 | 株式評論家の視点
2013年08月23日

【株式評論家の視点】村田製作所はスマートフォン化拡大の恩恵大きい

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 村田製作所<6981>(東1)が安値圏で低調な動きを続けているが、業績好調が改めて出直りの道筋をつけていくことが予想される。8月19日にアップルが9月に、現行「アイフォーン5」の後継機と廉価版の2種類を販売すると伝えられたものの、その部品を手掛ける同社への好影響は全くスルーされている状態だ。

 しかし、従来のデジタルAVの中心だったPCや薄型テレビの不振から、スマートフォン・タブレット端末向け部品などへと業態の移行が続く同社にとって間違いなく大きな材料である。地合いの落ち着きとともに改めて見直し人気を誘う要因になりそう。

 今2014年3月期の第1四半期は売上げ1925億円(前年同期比35%増)、営業利益249億円(同308%増)の、大幅な増収益決算となった。主力のコンデンサが自動車やスマートフォン向けに好調を維持し、自動車向けも売上げを伸ばした。

 今3月期通期については売上げ7200億円(前期比14%増)、営業利益1000億円(同70%増)の見通しを据え置いている。しかし、引き続きスマートフォンやタブレット端末が拡大していることなどから、アナリスト筋」の間では今期の増額を想定する声が強い。

 同社が得意とする汎用電子部品は多くの電子機器に共通して使用される。このため、特定ユーザー・製品に左右されることがないのが強み。中国・韓国などの台頭はあるが、高付加価値製品にシフト、高付加価値製品での競争力優位の状況は続いていくことが予想される。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:01 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】イーブックイニシアティブジャパンは業績相場への転換が近い

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 イーブックイニシアティブジャパン<3658>(東マ)の値固めが最終局面を迎えている。株価は4月15日の3935円と5月13日の4145円でダブルトップを形成、その後は定石通りの整理場面入り。ただ、チャート的にはこの調整をくぐり抜けた後は、本格出直り相場へ転じるのが常で、同社はその転換期を前にしたポジションに位置している。

 電子書籍は絶版不要、保管場所不要、全て持ち歩ける、いつでも購入できる、経年劣化無し、といった特質が次第に多くの方に認められ、市場が大きく拡がってきている。一部調査機関では2017年度には市場は2390億円に達するとの予測が出ている。そうした成長性を評価したのが5月高値である。

 今2014年1月期の第1四半期の業績は、売上げが8億6400万円(前年同期比38.4%増)、営業利益が1億200万円(同17.9増)の好調な決算であった。ただ、今2014年1月期の通期については、売上げ40億1300万円(前期比31.8%増)営業利益4億7100万円(同5.8%増)の見通しが据え置かれたことが買い人気の後退につながっている。

 同社は電子書籍市場の拡大が見込まれる中、特にスマートフォンやタブレット端末経由でのユーザーの利用を促進する方針。同社が得意とするマンガに加え、小説などの分野でも品揃えを強化する意向。また、雑誌の配信なども開始し、ユーザー層の拡充に努める。
そうした将来の利益に向けた今期の先行投資を受け、アナリスト筋は今期の小幅増益に続き来期は利益躍進の方向を想定している。次なる相場が待ち受けている。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:35 | 株式評論家の視点
2013年08月22日

【株式評論家の視点】ディー・エヌ・エーは海外の黒字化を評価する、売り一巡後は反騰へ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 ディー・エヌ・エー<2432>(東1)が波乱場面に見舞われている。ゲームソフト15社がスマートフォン(スマホ)向けゲームの顧客開拓で連携すると伝えられ、現在ゲームを配信している同社あたりに打撃になるとの見方を読んでいることがきっかけ。

 ただ、国内のゲーム市場は既に飽和状態にある。従って、ゲーム各社を評価するポイントは海外での展開力に移っている。海外の交流サイト「Mobage」では、ソーシャルゲーム内で使用される仮想通貨「モバコイン」の消費が、主要市場である北米を中心に増加し、6月は単月の黒字化を達成した。

 主力の欧米向け「Mobage」では当期中に20タイトル以上の新規アプリのリリースを予定しており、より幅広いジャンルで人気タイトルを創出し、ユーザの獲得とモバコイン消費の拡大を図る。欧米向け「Mobage」では、成長へ向けた投資を継続しつつ第2四半期において四半期ベースでの黒字化を目指す方針だ。

 今2014年3月期の第1四半期の営業利益は169億円と、前年同期比7.6%の減少にとどまり、9月中間決算も営業利益337億円と前年同期比13%減益となる模様だ。

 海外の展開のほか、国内「Mobage」でも、従来から利用が活発なユーザ層向けのものから、これまでのラインナップではとらえきれなかったユーザ層向けのライトなものまで幅広いジャンルを対象として、当期中に約60タイトル(7割はアプリ)の新規リリースを予定している。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:47 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】きちりは、外食産業の勝ち組、低評価を覆す相場へ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 きちり<3082>(東2)の出遅れが目立っている。外食業界全般の厳しい環境が映しだされ株価は低迷中だが、そうした中で、同社は別格の好業績を誇り、見直し余地は大きい。増益基調が続く中でPER10倍台は割安感が強く、積極的な評価を吸引していく相場が期待される。

 8月9日に発表された2013年6月期の業績は、売上げ62億2400万円(前々期比7.8%増)、営業利益5億6500万円(同27.3%増益)と素晴らしいものであった。連続のピーク利益更新となる。関西・関東ともに堅調に推移する既存店に加え、主力業態である「CasualDining KICHIRI」、「いしがまやハンバーグ」を中心に、関東エリアへ積極的に出店を進めていることが寄与している。

 また、精米機世界トップシェアを誇る食品加工機総合メーカーであるサタケをはじめ各分野のリーディングカンパニーと提携、最近では福岡県「はかた地どり」の生産者である「農事組合法人福栄組合」とも業務提携を締結、企業基盤の更なる強化を図っている。

 高品質な料理と「おもてなし」の徹底により既存店の収益基盤を確固たるものとし、引き続き関東エリアを中心とした積極的展開により、今2014年6月期についても、売上げ73億円(前期比17%増)、営業利益7億円(同23.8%増)の増収益が見込まれている。

 同社は高付加価値のサービスを提案・提供し、高い顧客満足度を実現できるよう、外食産業の新たなスタンダードの創造」を実現するという目標を掲げており、同業他社とは一線を画す増益路線を歩むものと見られている。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:01 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】スターティアは4日ぶりの反落で上げ一服、電子ブック関連で押し目買いに

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 電子ブック、ITネットワーク環境からファシリティまで、オフィスのトータルコンサルティングを手がける、スターティア<3393>(東マ)は、21日(水)25円安(−2.08%)の1175円と4営業日ぶりに反落。講談社やKADOKAWAなど出版社が電子書籍のタイトル数を大幅に拡充することから、日本の電子書籍市場の拡大に弾みがつくとの期待感が高まり、スターティアは電子書籍関連として見直され買われていたが、上げ一服となっている。

■電子ブック作成ソフト「アクティブック絶好調

 同社の手がける電子ブック作成ソフト「アクティブック」は、スマートフォンやタブレット端末に対応した電子ブックデータが、冊子印刷物の体裁のまま一度の操作で制作できるワンオーサリング/マルチデバイスが特徴。約2000社の導入実績を誇る実績を持つアクティブックシリーズが、新たにオーサリングソフトと連携して電子ブックの配信や管理ができるクラウド型とマルチデバイスでヒートマップ式ログ解析ができるタイプがパッケージ化され本年パワーアップしており、今後の成長加速が期待される。

 足元の業績、「スターティア中期3ヵ年計画」の最終年度となる今3月期は、国内に留まらずアジアへのサービス展開を推進するとともに、引き続き、ワンビリングで提供できるソリューションなどの商材ラインナップを拡充し既存顧客の囲い込みを一層強化するとともに、電子ブック関連サービスやクラウド関連サービスの開発を推進し、売上高は81億6000万円(前年同期比22.9%増)、営業利益は8億円(同21.9%増)、経常利益は8億円(同22.0%増)、純利益は4億円(同2.3%増)と連続最高益更新見通し。

 株価は、5月13日につけた年初来の高値1794円から6月27日安値980円まで調整を挟んで7月26日高値1331円まで上昇。その後、1100円処を下値にもみ合いとなっている。

 電子ブック制作サービス「アクティブック」中国語版対応が完了。業務・資本提携先のホーマデジタルの販売チャネルやノウハウを活かし台湾市場にて拡販。海外での展開への期待感も高まっている。1100円処が下値として確認された感があり、ここからの押し目は注目されよう。(株式評論家・信濃川)

>>スターティアのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:37 | 株式評論家の視点
2013年08月21日

【株式評論家の視点】横河ブリッジホールディングスはオリンピックへの期待も

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 横河ブリッジホールディングス<5911>(東1)が高値圏で頑強。テーマ買いの流れが一巡する中、期待を持って9月のオリンピック開催地の決定を見守ろうとのムードがあり、そうした思惑を吸収しての動きと見られる。

 今2014年3月期の第1四半期は売上げ196億円(前年同期194億円)、営業利益10億6700万円(同7800万円)と好調な決算となった。エンジニアリング関連事業でシステム建築事業が受注・完工とも順調に推移したほか、先端技術事業で液晶パネル製造装置関連の受注が回復。手持ち工事の採算性が回復していることも収益面で貢献している。

 つれて、今3月期の9月中間決算の営業利益を15億から17億5000万円(前年同期16億4200万円)に、2億5000万円増額した。その2億5000万円分をそのままスライドして、通期の営業利益も32億5000万円から35億円(同34億8900万円)に修正した。

 しかし、高架橋など大型工事を受注。橋梁以外もシステム構築や液晶パネル製造装置関連の受注が好調に推移していることから、アナリスト筋には今期については増額を想定する声が強い。

 北海道、北陸、九州・長崎の整備新幹線3ルートの着工が認可されているが、新幹線は直線や高架部分が長く、橋梁部分が多くなる見込み。また、首都高速道路は築後30年以上の部分が約半分にもなり、老朽化部分の建て替え計画も動きだした。先行きの明るさは改めて指摘するまでもない。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:06 | 株式評論家の視点