<銘柄の見所>
マルサンアイ<2551>(名2)が出直り機運を強めてきた。好業績見通しにも関わらず、全般安に巻き込まれた株価に見直し機運が強く、出遅れ訂正高入りの波動になってきたようだ。
今2013年9月期の6月中間決算は、豆乳が堅調に推移したため、売上げは109億3900万円と前年同期比6.2%増を達成した。ただ、販売単価の下落、原材料コスト上昇により営業利益は1億9400万円と、同22.6%減少した。後半にかけては盛り返し、9月期中期では売上げ215億9200万円と前期比2.6%増、営業利益5億1300万円と同18.7%の増益を見込んでいる。
同社の収益向上の牽引役は豆乳飲料事業。テレビ、雑誌報道による健康志向の高まりを背景に年々売上げを伸ばしている。豆乳・飲料事業の売上げは2010年9月期の132億円から、2011年9月期135億円、2012年9月期146億円、そして今9月期も147億万円へ着実に伸びている。
豆乳の健康効果は、今後も注目されることが予想され、豆乳を使った用途開発商品への展開、料理への活用、業務用の展開など積極的に進める。生産加工食品の開発と海外展開にも引き続き注力していく。年々高まる豆乳の需要に対する供給力不足が懸念される状況を改善するため、生産能力の増強を検討していく。
一方、市場が漸減傾向にある、みそ事業については、生産設備の合理化により、効率生産を実現するとともに、商品開発も積極的に行ない、販売量の底上げを図るなど、再構築を実施していく。ここらあたりの計画が奏功すると、株価面に強力なインパクトになりそう。
なお、1000株以上5000株未満の株主に対し、市価3500円相当の新製品を中心とした自社製品詰め合わせを年2回提供しており、積極的な株主還元策も大きなアピールポイントになる。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:45
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株式評論家の視点