
NY市場もだが、東京市場の上げスピードも凄い。5月7日に1万4180円と1万4000円台に乗せ、その6日後の5月15日には1万5096円と早くも1万5000円台乗せを果たした。1万5000円台乗せの翌日、5月16日には日経平均は、一時1万4879円の安値まで売り込まれたが、日銀が16日に指数連動型上場投資信託受益権(ETF)を188億円買い入れたことから引けには1万5037円まで戻した。株高は政府の生命線となっていることがはっきりした。
また、東証がまとめた5月第2週(5月7日─5月10日)の投資主体別売買内容では、海外投資家は7271億円の買い越し(前週は28億円の売り越し)に転じた。国のサポート、それに株式市場のメーンプレーヤーの外国人の積極姿勢を見れば、相場が調整に入る可能性は薄い。円も103円台に乗せ、株式支援体制を強化しようとしている。投資家は新しい高い水準に早く慣れないと、相場への参入は難しくなってしまう。(株式評論家・隆盛)