
しかし、今期の為替の前提レートが1ドル=90円慎重に見ているように、同社の見通し保守的な傾向が強い。ちなみに前3月期の営業利益は最終的に651億円を確保したが、期初の見通しは470億円でスタートしているほど、控えめな見通しの発表が同社の習性とあって、今期についてもアナリスト筋はこぞって増額修正の可能性が強いとみている、
中期経営計画に沿いタイとインドネシアを中心とした新興国・資源国向けを中心とした海外トラックの販売拡大が続く見通し。国内トラック販売も、買い替え需要が徐々に出現すると予想される。
2012年4月に発表した中期経営計画の目標数値(2015年3月期に営業利益750億円)は、営業利益で1年前倒しの達成となる見通し。
国内、海外に需要が存在することが好業績の最大のポイントなのだが、中期経営計画の中で、市場適格車の開発、グローバル生産体制の構築、環境技術の開発、トータルサポートの強化など、生産態勢を強化していることが高収益に大いなる貢献を果たしている。
今期の会社側の見通しでも1株当たり利益は104円で、PER13.8倍。今期の増額を織り込めば割安さはさらに強まる。(株式評論家・隆盛)