<相場展望>(25日〜3月1日

日々の相場をウォッチしていると、本当に相場が強いことを実感する。特に2月3週(18〜22日)の週末24日は圧巻の動きだった。前日の米国株式相場が下落、円相場も強含むなど外部環境の悪化を映し、前場に日経平均先物は1万1170円まで売り込まれた。しかし、後場に入り先物に買いが入ると一気の戻りに転じ、引けは1万1410円の高値引けとなった。
押し目を待つ投資家が下値があるとすかさず買いに入ってくるため、調整らしい調整が入らない。2月第2週(2月12日─2月15日)の投資主体別売買では海外投資家が1828億円の買い越しとなり、14週連続の買い越しへ記録を伸ばした。個人も2週連続の買い越しで、特に信用は9週連続買い越しに動いている。反対に、投信は9週連続の売り越しだし、信託銀行に至っては昨年の10月第4週以来、一貫した売り越し姿勢。売り一巡後は買い戻しに動かざるを得ないと思われ、機関投資家としての運用姿勢は非難されて然るべきではないだろうか。
前週末23日はニューヨーク株式高を受け日経平均先物は1万1500円で帰ってきた。2月第4週(2月25〜3月1日)は高値クリアーへ挑戦の週になりそう。日米欧7カ国緊急声明や20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議後に政治家の発言が慎重になったことで、為替の動きには注目していく必要がありそう(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:39
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株式評論家の視点