
ただ、日経平均が12週連続の上昇を見せ、為替相場でも円が当面の節目と見られていた1ドル=95円に接近、ともに調整を欲していたことが大きな背景で、リズム的な一服と見たほうがいいだろう。もっとも、TOPIXは13週連騰を達成しており、基本的に相場波動が変わったということはなさそう。
外国人は1月5週(1月28日〜2月1日)まで12週連続の買い越しを続け、個人の信用取引も7週連続で増加、相場を支える需給は良好である。日銀新総裁の人事案も近く発表のスケジュールにあり、今後の追加金融緩和への期待が改めて強まる方向にあり、環境面でもフォローの風が吹いている状況に変わりはない。市場関係者の多くが調整局面は近いとの見方に傾いていた。それだけに足元は当然の一服で、2月2週(12〜15日)は先高感を抱えながらの値固めとなりそう。ただ、調整は浅く、ほんの一呼吸で再び上昇相場に復帰する可能性もありそう。(株式評論家・隆盛)