
業績面もだが、同社が長い間整理を余儀なくされてきた最大の要因は需給悪である。同社は8月7日に53円、9月28日に54円の歴史的な安値を示現したが、それが個人投資家の押し目買いを誘発、信用買い残がどんどん積み上がり、ピークの8月17日申し込み現在では信用買い残は8116万株にまで膨らんだ。その後株価の整理につれ、信用買い残は一貫して減少、直近12月7日申込み現在では3491万株まで減ってきた。減少率は57%。需給も出直り相場入りを示している。
今2013年3月期は営業損失180億円(前期43億円の黒字)と低調な見通しだが、前半の111億円の営業損失に対し、後半は68億円の営業損失へ改善する。リストラ効果で業績も上向きに転じようとしている。(株式評論家・隆盛)