[株式評論家の視点]の記事一覧
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記事一覧 (11/07)【株式評論家の視点】クレスコ、IT投資回復取込み大幅増益を継続、評価不足が際立つ
記事一覧 (11/07)【株式評論家の視点】大幅増益の富士紡HD、買い勢力次第では空売り踏み上げへ
記事一覧 (11/07)【株式評論家の視点】荏原の中間期、震災復興需要も精密・電子が落込む、株価反転気配
記事一覧 (11/06)【株式評論家の視点】クリーク・アンド・リバー上昇トレンド堅持、電子書籍に再増額も
記事一覧 (11/06)【株式評論家の視点】ワークマン:2年で利益倍増の急成長、過小評価是正の到来を待つ
記事一覧 (11/06)【株式評論家の視点】トヨタ自動車は業績増額だが、出来高に今ひとつ盛上がり欠ける
記事一覧 (11/06)【株式評論家の視点】香港市場に進出のヤーマン見直し余地大きい、PERわずか5倍台
記事一覧 (11/06)【株式評論家の視点】パナソニック400円割れに底打ち感台頭、信用買いの投げ本格化
記事一覧 (11/05)【株式評論家の視点】トレジャー・ファクトリー急伸、4ケタ目前で再び上昇路線に復帰
記事一覧 (11/05)【株式評論家の視点】アンリツ:株価に人気化の芽、携帯電話高速化背景に業績拡大期待
記事一覧 (11/05)【株式評論家の視点】星光PMCは決算発表を契機に懸念材料出尽くしの相場に転換
記事一覧 (11/05)【株式評論家の視点】アールテック・ウエノ厳しい局面通過中、新製品への期待が大きい
記事一覧 (11/05)【株式評論家の視点】本格出直りコマツ、信用買残急速減少、中国景気回復にも明るさ
記事一覧 (11/03)【株式評論家の視点】個人の「信用買残評価損率」大きく改善、相場強調続く
記事一覧 (11/02)【株式評論家の視点】資生堂:下期の営業利益は急回復へ、国内の新ビジネスモデル評価
記事一覧 (11/02)【株式評論家の視点】ホンダ:株価、急反発、信用買残の改善で意外高も
記事一覧 (11/02)【株式評論家の視点】ティー・ワイ・オー株価、利益確定売り一巡で出直り、有望
記事一覧 (11/02)【株式評論家の視点】日本エム・ディ・エム株価底堅い、新商品展開で成長評価機運強い
記事一覧 (11/02)【株式評論家の視点】パナソニックは損失拡大の観測強い、株価アク抜けには要時間
記事一覧 (11/01)【株式評論家の視点】モリテックス株価、乱高下の中にも従来の相場付きと異なる強さ
2012年11月07日

【株式評論家の視点】クレスコ、IT投資回復取込み大幅増益を継続、評価不足が際立つ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 クレスコ<4674>(東1)の浮上が期待できる状況となってきた。11月2日に発表された今2013年3月期の9月中間決算は営業利益が5億2100万円と、前年同期比13.4%の増益を確保した。IT投資が回復傾向にあることが背景。

 ただ、従来型の受託開発事業は案件こそ増加しているが、状況は厳しい。そのため既存顧客の深耕戦略、新規顧客開拓に積極的に取り組み、受注機会の創出に注力している。特に企業の基幹業務をサポートするERPコンサルティング、オンラインストレージドサービス、セキュリティ関連製品の拡販に努めている。

 後半についても、主力の受託ソフトウェア開発事業で技術および品質の面でさらなる強化を図り、顧客支援型のソリューションサービスを充実させメインITソリューション・パートナーとしての立ち位置獲得を目指す。配当利回りは4.2%に達し、PBRも0.8倍と割安が目立つ。業績は2010年3月期をボトムに毎期大幅増益をつないできており、成長への評価不足が目立つ。(株式評論家・隆盛)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:23 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】大幅増益の富士紡HD、買い勢力次第では空売り踏み上げへ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 富士紡ホールディングス<3104>(東1)が11月5日に今2013年3月期の決算発表を行った。9月中間決算の営業利益は30億6800万円、前年同期比33%増と、7月31日の増額修正同25億円を上回った。つれて通期の営業利益は前回増額の52億円をしのぐ61億円、前期比74%増へ増額修正された。

 液晶ガラス用超精密加工用研磨材が回復傾向を強め、新規用途の売上げが伸びていることが原動力。9月中間決算の研磨材事業の売上げは前年同期の54億5100万円から67億8900万円に増加。セグメント利益も同17億1600万円から26億9300万円へ伸びている。

 今期の1株当たり利益は33円強へアップ、PERは11.6倍に低下してきた。しかし、意外に買い人気が盛り上がらない。高値水準のここからは、新規買いにためらいが生まれているようだ。一方、株価上昇を見て新規売りが増加しているのがここへきての需給。踏み上げ相場への期待はあるのだが、買い方の攻勢による株価上昇があって初めて買戻しが進むもの。その点では今のところ買いの勢いが物足りない。このままもみ合いが続くようだと、利益確定の売りが先行する調整場面も想定される。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:20 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】荏原の中間期、震災復興需要も精密・電子が落込む、株価反転気配

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 荏原<6361>(東1)が早くも反転相場入りの兆候を強めてきた。11月5日に発表された今2013年3月期の9月中間決算は営業利益が11億6400万円と前年同期比61%の大幅減益だった。つれて今期の営業利益も従来の270億円から225億円、前期比3%減へ修正された。

中間決算は震災復興需要を受けエンジニアリング事業が好調だったが、風水力事業と精密・電子事業の落ち込みを吸収できるまでには至らなかった。ただ、報告セグメントの中間決算期末の受注残高は2800億円と、前年同期の2774億円を上回り、後半の回復に期待がかかる状況。特に注目されるのは北米のシェ−ルガス革命。シェールガスの輸出増加でLNG関連の受注が増加するとともに、採掘時に発生する副生成物の利用で石油化学・肥料プラントの再稼動・新設が増え各種プラントの引き合いも増加している。

 一方、直近の取組は売り141万株、買い137万株と売り長状態。業績下方修正を想定、弱気に見た向きのカラ売りが堆積したもの。しかし、減額発表に株価はさしたる下げも見せず、織り込み済みで反応。売り方は振り上げたこぶしの落とし所が見つからない状況だ。しかも、決算発表を受けカラ売りがさらに増えている。売り方の買い戻しが相場をサポートしていく方向だ。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:31 | 株式評論家の視点
2012年11月06日

【株式評論家の視点】クリーク・アンド・リバー上昇トレンド堅持、電子書籍に再増額も

<銘柄の見所>

株式評論家の視点
 クリーク・アンド・リバー社<4763>(JQS)が上昇トレンドを継続中だ。10月23日に米アップルが小型タブレットの新商品「iPad mini」を発表。また、アマゾンも日本でタブレット4機種の予約を開始するなど、電子書籍関連株見直しが本格化。新事業として電子書籍化の制作受託からプラットフォームへの書籍の取次まで、多角的なサービスを展開している同社に期待人気が高まっている。

 ただ、業績見直しの流れはもっと前、8月31日の1万9600円をボトムにスタートを切っている。7月5日に発表された今2012年2月期の第1四半期は営業利益1億7500万円と前年同期比4.7倍の大幅増益を確保。9月27日には業績見直しを発表、上げ相場に勢いを与えた。

 8月中間決算は営業利益6億3300万円(前年同期4億400万円)と従来予想の4億5000万円を大きく上回って着地。通期については営業利益を8億円から9億円(前期7億2900万円)へ、小幅の増額にとどめた。IT・法曹・会計・その他のエージェント事業をはじめすべての分野が好調に推移している状況からは、通期の再増額に現実味がある。(株式評論家・隆盛)

>>クリーク・アンド・リバー社のMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:50 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】ワークマン:2年で利益倍増の急成長、過小評価是正の到来を待つ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 ワークマン<7564>(JQS)が過小評価是正の動きを強めていきそうだ。11月2日に発表された今2013年3月期の9月中間決算は営業利益が32億500万円と前年同期比10.6%増を確保した。低価格を追求したEDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品151アイテムを新たに開発し、低価格政策を強化。これによりEDLP商品のチェーン全店売上高に占める構成比は44.0%(前年同期4.9ポイント増加)となった。

 ただ、通期の見通しである営業利益74億3000万円、前期比8%増の見通しが据え置かれたためか、中間期好調にも関わらず株価は小幅高の反応にとどまった。ここ数年の業績推移は、2010年3月期の営業利益35億6100万円が前3月期には68億8300万円と、ほぼ2倍の水準に達し、業容は急ピッチで好転している。アナリスト筋は今期の増額、来期の大幅続伸を想定しており、ここらあたりは全く株価に反映されていない。後は上昇相場のタイミングを待つだけだろう。(株式評論家・隆盛)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:09 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】トヨタ自動車は業績増額だが、出来高に今ひとつ盛上がり欠ける

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 トヨタ自動車<7203>(東1)は5日に決算発表を行ったが、市場では朝方から上方修正の見方が流れ、マドを開けて急伸する動きとなった。

 5日に発表された今2013年3月期の9月中間決算は営業利益が6937億円と、前年同期の325億円の損失から様変わりの好転となった。中国での販売不振が続くものの、北米や東南アジアで販売が好調なうえ、一層のコスト削減も見込めることが背景。通期についても営業利益を従来の1兆円から1兆500億円(前期3556億円)へ増額修正した。

 ただ、値動きの割に出来高は今一つで、好業績を評価する機運はあまり盛り上がりが見られない。中国での販売不振が続く見通しにあり、今期の世界の販売台数見通しを従来の880万株から875万台に下方修正している。好業績にもやや不透明感がある。5日の日証金の売買動向を見ても、新規の買いよりは返済売りの方が多い状況だ。6日も同じような動きが引き継がれている。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:37 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】香港市場に進出のヤーマン見直し余地大きい、PERわずか5倍台

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 ヤーマン<6630>(東1)は上昇トレンド復帰が有力視される。このほど香港市場に進出、香港の大手家電量販店や百貨店などで美容家電の販売を始めた。アジアでも有数の所得水準を誇る香港への参入を通じ、将来の海外展開の足場にする狙い。

 日本国内では節約の視点から、美容家電へのニーズが強まっている。中国でも美容業界の急速な発展に続き、美容家電に人気が回りつつある。経済成長で女性の所得が向上している、東南アジア市場の潜在需要も大きい。今のところ美容家電分野は日本の独壇場で、従って利益率も高い。

 2013年4月期の第1四半期こそ前年同期比営業利益は49.6%のダウンとなった。しかし、これはリニューアル商品の展開で前年同期の売上げが大きく伸びた反動によるもの。通期では営業利益21億2800万円と前期比17.5%増益が見込まれており、増益路線は継続する。配当利回りが3.1%と高いうえ、PERも5.8倍と割安が目立つ。潜在需要の大きさを踏まえれば、評価はあまりにも低い。(株式評論家・隆盛)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:49 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】パナソニック400円割れに底打ち感台頭、信用買いの投げ本格化

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 パナソニック<6752>(東1)が注目される局面を迎えた。週明け5日の相場は23円安の388円と急落、一見売り人気が強まっている値動きである。株価も実に75年以来の400円割れに見舞われている。

 しかし、5日の商いは前週末とは様相が違う。5日の日証金での売買状況では新規の信用売りは43万株の増加と、売りが控えられている。売り方はここからの新規売りにためらいを持ち始めている。一方、信用売りの買い返済は166万株にも膨らんだ。値ごろ的に、売り方はひとまず買い戻しチャンスと見ているものだろう。信用買いでは売り返済が316万株に達した。カラ売りの買い戻しと買い方の投げが出会い始めていることになり、ぼつぼつ底値感が生まれそうな状況だ。

 売買高ランキングでは同社が圧倒的トップにランクされている。ここで同社が反転、出直り相場に突入するようだと、市場では改めて悪材料出尽くし相場入りの機運が強まりそう。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:03 | 株式評論家の視点
2012年11月05日

【株式評論家の視点】トレジャー・ファクトリー急伸、4ケタ目前で再び上昇路線に復帰

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 トレジャー・ファクトリー<3093>(東マ)は急反発、4ケタ目前と再び上昇路線復帰が有力視される。今2013年2月期の業績について、予想通りの好業績が発表された。それが目先筋の利食い売りを誘ってしまっているだけで、売り一巡の後は再び見直し買いが回る方向が予想される。

 今期の8月中間決算は営業利益が2億7100万円と前年同期比38.9%の大幅増益を達成した。リユース事業では引き続き衣料・服飾雑貨が好調に推移。買取・販売促進においては、ネット媒体を有効に活用した広告やオリジナルポイント「トレポ」を活用し、新規顧客及びリピート顧客が増加していることが好業績の背景。

 今2月期通期では営業利益6億1100万円と、前期比7.1%の増益を見込んでいる。消費者の節約意識の広がりにより、リユース市場は拡大方向が想定されている。アナリスト筋では来期以降も増益路線継続を想定との見方が強い。(株式評論家・隆盛)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:54 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】アンリツ:株価に人気化の芽、携帯電話高速化背景に業績拡大期待

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 アンリツ<6754>(東1)が10月31日の決算発表を契機に再び人気化、11月2日には1062円と、3月29日の年初来高値1122円に急接近してきた。6月4日の757円をボトムに、着実に上げを積み重ねてきた足取りは頑強そのもの。もみ離れへ挑戦の勢いが感じられる。

 今2013年3月期の9月中間決算は営業利益が87億4900万円と、前年同期比16%増を達成した。北米や日本で次世代通信規格であるLTEのチップセットおよび携帯電話端末の開発用計測器が堅調だったほか、アジアを中心にスマートフォン製造用計測器の需要が増大した。つれて、通期の営業利益は155億円から165億円(前期140億円)へ増額修正された。

 併せて、今期の配当について前期の15円からから17億円に引き上げている。会社側の先行きに対する自信の表れと言える。世界的な携帯電話の高速化という大きな背景に支えられているだけに、アナリスト筋の成長評価の声は強い。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:49 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】星光PMCは決算発表を契機に懸念材料出尽くしの相場に転換

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 星光PMC<4963>(東1)が小勢2段上げ相場入りのニュアンスが強くなってきた。11月2日に発表された今2013年3月期の9月中間決算は、営業利益が5億円と前年同期比16.7%減となった。

 当期間の紙・板紙の国内生産は1290万トンと前年同期比1%減少したが、同社は生産性向上・合理化などにより製紙用薬品事業部門は増収益を達成した。ただ事務機器業界における世界的な需要後退の影響を受け、記録材料用樹脂の売上高が減少したことが響いた。

 通期の見通しについて、従来の14億9000万円を12億6000万円(前期10億5900万円)に引き下げた。しかし、営業利益は前半の5億円に対し、後半は7億6000万円にアップすることになる。業績面では厳しい局面を通過、これから上向きに転じようとしているところ。減額懸念を織り込んできた株価は、今回の決算発表を契機にそれまでの動きを吹っ切る可能性が強い。配当利回り4.1%、PBR0.5倍と訂正高へのポテンシャルは大きい。(株式評論家・隆盛)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:14 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】アールテック・ウエノ厳しい局面通過中、新製品への期待が大きい

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 アールテック・ウエノ<4573>(JQS)は値固め場面を継続中。値固め場面のなかで下値を着実に切り上げてきており、見直し場面の到来が近づいている気配がうかがえる。

 今2013年3月期の第1四半期決算は営業利益600万円と、前年同期比97.5%の営業減益に見舞われた。通期については営業利益6億1800万円と前期比41.9%の減益が見込まれている。ただ、そうした足元の厳しさはこれまでの局面で織り込み済み。11月12に発表が予定されている決算で、これまでの見通しが引き継がれたにしても、悪材料出尽くしの人気を誘う方向が予想される。

 製造受託先である米スキャンポ社が日本で慢性便秘症治療薬「アミティーザ カプセル(一般名ルビプロストン)」の製造販売承認を取得したと7月に発表したが、それを契機に7月10日には968円の年初来高値に急騰するなど、市場人気は高い。今後も新しい治療薬についての材料が浮上すれば、その都度人気を集めるパターンが予想される。(株式評論家・隆盛)

>>アールテック・ウエノのMedia-IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:06 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】本格出直りコマツ、信用買残急速減少、中国景気回復にも明るさ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 コマツ<6301>(東1)が出直り色を強め、11月2日には1794円と、10月19日の戻り高値1752円を一気にクリアーし、本格的な戻り相場入りの気配を強めてきた。

 10月30日に発表された今2013年3月期の9月中間決算は営業利益が1112億円と前年同期比16%の減益に見舞われた。中南米やオセアニアで鉱山機械が好調に推移したものの、中国の建設機械需要の低迷が長期化。インドネシアの石炭鉱山の需要も落ち込んだことが響いた。ただ、通期の営業利益2620億円、前期比2%増という見通しは据え置いた。その据え置きが好感され、株価引き戻しの手掛かり材料になった。

 ここへきて、中国の10月の製造業購買担当者景気指数は改善傾向を強め、景気底入れ期待が強まっている。中国情勢は後半の業績回復見通しを補強する状況に変わってきた。株価の重荷になってきた信用買い残は8月31日申し込み現在の1395万株から直近10月26日申し込み現在の851万株まで、短期で4割も減少してきた。株価の戻りに勢いが出る要因になりそうだ。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:20 | 株式評論家の視点
2012年11月03日

【株式評論家の視点】個人の「信用買残評価損率」大きく改善、相場強調続く

<相場展望>

株式評論家の視点 11月第1週(11月5日〜11月9日)は、週初5日にトヨタ自動車<7203>(東1)の決算発表が予定されている。最近は中国での自動車販売減少が伝えられ、減額修正が推定されている。ただ、前週はパナソニック<6752>(東1)の予想外の巨額赤字が、全体にショック安を与えることはなかった。トヨタが無事通過となれば、最大の懸念材料である業績減額への耐性がさらに強まりそう。

 10月30日に日銀がデフレ脱却に向けた追加の金融緩和を決めた。銀行などが貸し出しを増やした場合、希望すれば日銀が増加分の全額を低利で長期間融資する新たなプランも加え、海外勢の参入による円安継続が期待されるところ。1ドル=80円台を回復した円相場がなお強調を続けるかが、今の相場の最大の注目点だ。

 中国の経済回復基調、底堅い指標が続く米国の経済情勢など、世界的な景気減速への不安も薄らいできた。松井証券の店内信用買い残の評価損率は11月2日現在でマイナス12.8%と前週のマイナス14.6%から大きく下がった。個人投資家の手の内が好転してきただけに、今週の株価の方向は上向きを想定している(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:23 | 株式評論家の視点
2012年11月02日

【株式評論家の視点】資生堂:下期の営業利益は急回復へ、国内の新ビジネスモデル評価

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 資生堂<4911>(東1)が浮上態勢に入りつつある。今2013年3月期の9月中間決算が83億4200万円と、前年同期比61.2%の大幅減益となり、通期の営業利益も従来の435億円から400億円(前期391億3500万円)に下方修正された。

 こうした厳しい状況を乗越えて戻り相場に転じようとしている。また業績についても検討を加えると、営業利益は中間決算の83億4200万円が後半は316億5800万円へ急回復が想定されている。前年同期比では79%の大幅増益になる。中間期には国内外で積極的にマーケティング費用を投下しており、業績ダウンは一時的なものに留まると推定される。国内において4月にWebと店舗が連動した新ビジネスモデルをスタート、若年層を中心とした新規顧客を取り込みつつある。やや伸び悩んでいた国内市場が好転に向かうようだと、株価の回復にインパクトを与えることになる。

 配当利回りは4.9%という魅力ある水準。中国への懸念から株価は明らかに行き過ぎた水準に到達した。利回り買いの流入を受け、株価は着実な戻り相場に転じることが予想される。(株式評論家・隆盛)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:04 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】ホンダ:株価、急反発、信用買残の改善で意外高も

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 ホンダ<7267>(東1)が反発の動きを強めている。ここ底値圏での推移となっていたが、連日個人投資家の買いが流入し、出直り相場入りの気配が強まってきた。

 ここへきての株価が軟化したきっかけは今2013年3月期の減額修正。中国、欧州、ブラジルでの販売減、新興国通貨に対する円高などを踏まえ、今期の営業利益を6200億円から5200億円(前期2313億円)へ引き下げた。販売促進費用、リコールなどの品質関連費用など一過性費用が膨らんだことも減額の大きな要因。フルモデルチェンジした北米の新型アコードが好調に推移。今期後半の営業利益は2431億2000万円と前年同期比55%の大幅増益が見込まれている。中間決算が一時的なものであったことが確認されている。

 信用買い残は8月3日申し込み現在の669万株から、10月19日申し込み現在では361万株まで47%まで減少。需給が身軽になったところで、信用買い残が増加に転じてきており、株価の戻りは意外な強さを発揮することも考えられる。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:58 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】ティー・ワイ・オー株価、利益確定売り一巡で出直り、有望

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 ティー・ワイ・オー<4358>(JQS)は9月19日の高値119円からの調整場面にあるが、下値は着実に拾われる展開となっており、大勢上昇トレンドは継続中と思われる。

 前2012年7月期は営業利益14億4800万円と前々期比19.4%の大幅増益を確保。その上で今2013年7月期も営業利益16億円と前期比10.5%増益が見込まれている。広告業界はWEBの台頭、国内市場の成熟と経済グローバル化の影響等により、広告主の需要が変化してきている。

 同社はこれまで主たる市場(大手広告主をターゲットとした国内マスメディア中心の広告制作)としていた分野で、大手の強みを生かしさらに競争力を強めている。その一方で、新たな市場(中小広告主を含めたマスメディアだけに依存しない国内外での広告制作)でも積極的な拡大を図っている。そうした経営変革が奏功、今期まで4期連続の成長につながっている。目先筋の利益確定の売りも一巡の気配を強めてきた。上昇トレンド復帰は近い。(株式評論家・隆盛)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:54 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】日本エム・ディ・エム株価底堅い、新商品展開で成長評価機運強い

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 日本エム・ディ・エム<7600>(東1)に割安買いの動きが広がりそうだ。10月30日に発表された今2013年3月期の9月中間決算は営業損失が2億2900万円(前3月期は決算期変更のため前年同期の比較なし)と低調だった。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンとの販売契約の終了、国内の償還価格引下げによる影響、それに新規導入が計画されていた一部新製品について全国販売展開がずれ込んだことなどが要因。足元では新規導入計画製品のほとんどが全国展開をするなど、一時的な業績停滞要因が解消するため、通期では営業利益7億円の確保を見込んでいる。10ヶ月決算だった前期を12ヶ月決算に引き直すと4億1000万円。今期の業績好転は顕著である。

 8月には人工膝関節と人工股関節の販売承認を中国で申請、人工股関節の新製品「エンコンパス ヒップ ステム」を9月から販売を始めると発表。10月には米子会社が製造する脊椎固定器具が薬事承認を取得したと発表するなど材料ラッシュの様相を呈している。そのどれもが発表を契機に見直し買いを集めており、同社の成長性に対する市場の評価は高い。今後PBR0.6倍という割安訂正高の動きが本格化するものと思われる。(株式評論家・隆盛)

>>日本エム・ディ・エムのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:57 | 株式評論家の視点

【株式評論家の視点】パナソニックは損失拡大の観測強い、株価アク抜けには要時間

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 パナソニック<6752>(東1)が11月1日の売買では414円のストップ安に売り込まれた。10月31日に発表された減額修正を受け売り物が殺到する流れになった。今2013年3月期の9月中間決算は営業利益874億円と前年同期比83%の増益を達成した。しかし、減損処理などの構造改革費用、繰延べ税金資産の取り崩しなどから、純利益は150億円の黒字予想から6851億円の大幅赤字予想に変わった。

 事業構造改革費用の計上、事業構造計画費用がさらに上乗せとなるため、通期の純利益は7650億円の損失へさらに膨らむ予想。アナリスト筋からは、まだ完全にうみを出し切っていないとの見方も出ている。格付け各社は格下げ方向で見直すとの見方を示しており、悪材料は積み残しの状態だ。

 より深刻なのは底打ちにつながるようなまとまった買いが入ってこないこと。11月1日の日証金の売買状況は新規売りが426万株も急増したが、買いの方は51万株の新規買いに57万株の返済とほとんど増減なし。ソフトバンク<9984>(東1)や、シャープ<6753>(東1)などの下げ局面では、個人投資家の大量の押し目買いが底入れにつながった。従って個人投資家は、パナソニックについてはまだ買い場に届いていないとの判断なのだろう。底打ちにはまだ時間が必要と思われる。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:52 | 株式評論家の視点
2012年11月01日

【株式評論家の視点】モリテックス株価、乱高下の中にも従来の相場付きと異なる強さ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 モリテックス<7714>(東1)が10月31日にストップ高へ急騰、反騰相場への狼煙を上げてきた。10月23日に、従来はWindowsのみに対応していた化粧品のカウンセリング機器について、アンドロイド端末で使用できるソフトウェアを開発したと発表。カウンセリングシステムのリーディングカンパニーである同社の展開力が高まるとして爆騰、400円の年初来高値を示現した。

 そこから5日間の調整を入れ、目先筋の利食いが一巡したのを見て、巻き返しの動きに拍車がかかってきたもの。一気に上値をさらって買い進む手口は、明らかに特定筋の短期の仕掛け的な商いを示すものである。ただ、31日の出来高が65万株と高値時23日の54万株を上回ったのは注目点。通常は切り返し相場では出来高がダウンする傾向が強く、意外に余力を抱えている相場付きとも言える。

当然、ここからは10月23日の400円を上回ることが出来るかどうかが最大の焦点になる。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:42 | 株式評論家の視点