<銘柄の見所>
ソフトバンク<9984>(東1)が前週末の暴落に続き、週明けの15日の相場も終値2268円、127円安と下げ止まらない動き。ただ、日証金の数字を見ると、12日と15日の商いは大きく違う。12日の商いは、日証金で買い残が326万株の大幅な増加となり、個人投資家の突っ込み買いが大量に流入した。しかし、15日売買の日証金の内容は、買い残の増加が77万株に留まる一方、返済が127万株へ増加した。12日に目先のリバウンドを狙った向きが15日の波乱展開を見て、投げ売りに動いたようだ。
ソフトバンクは15日夕方、米携帯電話3位のスプリント・ネクステルを買収すると正式に発表した。約201億ドル(1兆5709億円)でスプリント株7割を取得し、米国市場に進出する。株式市場では資金負担を懸念するムードが強くアナリストのレーティング引き下げも表面化している。
ただ、12日、15日の2日間で株価は613円下げ、9月19日の3335円高値からの下げ率は32%に達した。下げ率からはいい水準とも思われる。あと数日は波乱の余韻を残すにしても、その後は下げ一巡から値固め場面への移行が想定される。一方、
NTTドコモ<9437>(東1)が静かに連日上場来安値を更新していることも、注目したい。(株式評論家・隆盛)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:53
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株式評論家の視点