■個別物色は引き続き活発

買い方の姿勢が後退したことから相場は薄商いに陥り、そこを突いた先物市場が仕掛け的な売りに動いている。ただ、その売りも方向性を持って動いているものではなく、あくまでも日計り商いが中心。為替相場の円高が相場の重石になっているが、主力の輸出関連株のチャートを点検してみると、ほとんどの銘柄が底打ち確認から戻り相場に転じている。
ただ、それが一斉に動き出したことでテクニカル的に過熱感をもたらしていることも否定できない。全般波乱の中でも株価4倍増を果たしたジーンズメイト<7448>(東1)をはじめとするアパレル関連株や新値街道を走るヤクルト本社<2267>(東1)などの大手食品メーカーなど、個別銘柄物色が大きく燃え上がっていることは、基本的に相場が強い証左である。
来週は全般調整気分が持ち越されるにしても、引き続き旺盛な個別物色がい証左である。来週は全般調整気分が持ち越されるにしても、引き続き旺盛な個別物色が展開されそう(株式評論家・隆盛)