GMOインターネットグループ<9449>(東証プライム)傘下のGMO AI&ロボティクス商事は4月2日、完全自律走行により人間の走行動作を再現するヒューマノイドロボットの実証実験プロジェクト「GMOインターネットグループ陸上部−GMOロボッツ」を開始したと発表した。同日には発足記者会見も実施した。日本トップレベルの陸上選手の走行データを活用し、ヒューマノイドによる走行再現に取り組むもので、完全自律走行による人間の走行再現として世界初の試みと位置付けている。

■駅伝日本一の走行データを活用した技術開発
同プロジェクトでは、2026年ニューイヤー駅伝で大会新記録優勝を果たしたGMOインターネットグループ陸上部の選手の走行モーションデータを取得・解析し、強化学習などのAI技術を活用してヒューマノイドロボットの高度化を図る。駅伝選手の安定した高精度フォームは質の高い学習データとして有効であり、日本一のチームを有する同グループならではの強みを生かす。さらに、開発過程で得た知見を選手にフィードバックし、フォーム改善やケガ防止に役立てる双方向型の開発モデルを構築する。
■ヒューマノイド産業拡大を見据えた背景と戦略
同グループはAIとロボットの進化による産業構造変化を「インターネット革命の後半戦」と位置付け、2026年を「ヒューマノイド元年」と定義する。ヒューマノイド分野は将来的に自動車産業を上回る巨大市場に成長すると見込み、国内外での競争激化を踏まえ、プラットフォーム提供や開発拠点設立、人材育成など複合的な取り組みを推進している。本プロジェクトはこれら施策を統合した技術実証の一環である。
■産業応用と社会課題解決への展望
ロボットが「走る」といった基本動作を確立することは、物資運搬や階段昇降、障害物回避など多様な作業への応用につながる。今後はモーション強化学習と自律走行技術を融合し、実環境で自律的に動作する基盤技術の確立を目指す。開発技術は物流倉庫や製造現場、災害対応などへの展開を想定しており、労働力不足という社会課題の解決への貢献も視野に入れる。また、ヒューマノイドによる陸上競技の世界大会優勝も目標に掲げる。
【GMO AI&ロボティクス商事株式会社について】
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