大日本住友製薬<4506>(東1)は1日、8円高で寄り付いたあと17円安の826円まで売られ、終値は4円安の839円と続落した。前日29日大引け後に米医薬品ベンチャーのボストン・バイオメディカル(BBI、マサチューセッツ州ノースウッド)を2億ドル(約160億円)で買収、買収総額は、開発マイルストン、販売マイルストンを含めて最大で18億9000万ドル(約1500億円)に達すると発表、世界初の抗がん剤をパイプラインに加える可能性があるとしたが、買収負担を懸念して利益確定売りが優勢となった。2009年10月に米連結子会社サノビオン社を約20億ドルで株式公開買い付けしたときに株価が、250円安したことも悪連想された。
BBI社は、がん領域を専門としており、がん幹細胞への抗腫瘍効果が期待される低分子経口剤のBBI608、BBI503の2つの開発パイプラインを有している。同化合物は、がん幹細胞を特異的に標的分子として同定して、治療抵抗性、再発、転移に効果を示す世界初の抗がん剤になる可能性があり、BBI608は現在、北米で大腸がんに対する第3相臨床試験実施の準備段階にあり、BBI503は、進行性の各種固形がんに対する第T相臨床試験の段階にある。両化合物とも2015年以降の発売を目指している。
大日本住薬の株価は、昨年10月に今期業績の上方修正をキッカケに昨年来高値900円をつけ、同業績を今年1月に今度は一転して下方修正したことが響いて1株純資産を試す811円まで調整、同安値水準でのもみ合いを続けてきた。投資採算的には割高だが、信用取組は売り長で逆日歩がついており、下値では強弱感の対立が激化しよう。
































