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記事一覧 (04/26)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】Amazon Goの脅威、キーワードは「沈黙交易」
記事一覧 (04/12)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】認知症における自動車運転危険度判定
記事一覧 (04/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】正確なサクラの開花予想は必須
記事一覧 (04/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】モンゴルに日本を見る
記事一覧 (03/29)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】織田信長は「トカゲのしっぽ」をどう切った?
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記事一覧 (03/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】おのぼりさん、新宿での3時間
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記事一覧 (12/11)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】現在の高齢者は5〜10歳は若返っている
記事一覧 (12/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】おふくろの味はいずこに
記事一覧 (12/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】異常気象と食料危機
2017年05月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】豊かな水に感謝

宮田修 アナウンサー神主のため息 先月に続いてモンゴルのことです。4月21日(金)に無事帰国し、この原稿を書いています。例年のことですが、ウランバータルからの飛行機が成田空港に近づくとモンゴルと日本の景色の違いに驚くのです。日本は“緑”いっぱいです。まさにグリーンランドです。緑の中に太陽の光を受けてきらきら輝いている水面があります。田んぼです。田植えが終わっているかどうかまでは上空からは確認できませんが、春の農作業が始まっていることはわかります。我が国は水と緑に恵まれています。有難いことだなと改めて感じるのです。

 5時間ほど前までモンゴルの首都ウランバートルにいました。この時期のウランバートルは、まだまだ寒く朝の最低気温は氷点下です。それでも大陸性の気候ですので日中は気温が上がりセーター一枚で過ごせます。日本と大きく違うのは雨が少ないということです。

 今年私は、4月5日から21日まで17日間モンゴルに滞在し、子どもたちと楽しく勉強をしてきました。モンゴルの人は、日本に対して好意的な人が多く、子どもたちに日本のことを話してあげると彼らは強い関心を示してくれます。日本の雨の話をしました。この時期日本では3日に1日ぐらいは雨が降りますと話すと実に不思議そうな顔をします。モンゴルでは雨が降らないのです。17日間の滞在中雨が降ったのは1回だけでした。雪まじりの雨でした。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:26 | コラム
2017年04月26日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】Amazon Goの脅威、キーワードは「沈黙交易」

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■急拡大する「セルフレジ革命」

 「人手不足もここまできたか」――馴染みのスーパーでセルフレジが導入され、こう思った方も少なくないだろう。今年1月にはフランスで「セルフレジが雇用を奪う」との反対デモまで起こっているが、導入加速の動きは止まりそうにない。
 先日、セブン−イレブン・ジャパンなどコンビニエンスストア大手5社が2025年までに国内の全店舗でセルフレジを導入することが明らかになった。この方式はよくあるバーコード読み取り型ではなく、RFID(電子タグのデータを非接触で読み書きするシステム)を利用するもの。商品を入れたカゴを置けば、瞬時に計算・会計してくれるレジである。

 経産省はこれに合わせて、全てのコンビニ取扱商品(推計1000億個/年)にRFIDを利用するという「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を発表した。人口減少社会の到来を前に、セルフレジは国策として位置付けられた格好である。
 コストはかかるが、人手不足対策、物流システムの効率化、レジの通過時間の短縮、POSレジの台数削減などセルフレジの導入メリットは多い。もちろん万引き問題など運用面の課題は多いが、時間が解決していく問題のような気がする。株式市場ではサトーHLD、 富士通フロンテックなど関連銘柄に注目する向きも多い。

■レジそのものをなくした「Amazon Go」

 RFIDの最大のネックは1枚当り10〜20円という価格面の問題であろう。既にファーストリテイリングが「GU」ブランド店でのRFIDの導入を進めているが、利幅の薄いスーパーなどの小売りが二の足を踏んでいるのはこれが原因である。経産省は量産化によりこの問題の解決を図ろうとしているが、一朝一夕で片が付く話ではないだろう。
 一方、こうした日本の動きを嘲笑うかのように登場したのが米Amazonのリアル店舗「Amazon Go」である。食料雑貨店、つまりコンビニのような店だが、これは「レジが不要」という「まったく新しい店舗」である。コンセプトはJust Walk Out(そのまま歩いて出る)で、RFIDは使用されない。
 Amazon Goでは、顧客はまずスマホにダウンロードしたAmazon Goのアプリをゲートでかざして入店する。棚から商品を取るだけでアプリのカートに商品が追加される。出口のゲートを出るとAmazonのアカウントから購入分が引き落とされるというしくみだ。

Amazon Go動画 https://www.youtube.com/watch?v=NrmMk1Myrxc


 Amazon Goでは店内にある各種センサー、カメラ、マイクのデータをAI(人工知能)が制御・分析し、客がどの商品を取ったか、どういう行動をしたかを把握できるという。センサリング技術と画像解析を活用し、AIがディープラーニングしていけば、レジそのものがいらなくなったのである。
 消費者目線からいえば、正直いってRFIDよりもAmazon Goの方が使いやすいのは明らかであろう。下手をすればコンビニ各社はAmazon Goに敗れるか、特許で固められたシステムごと買わされる可能性があるのかもしれない。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:44 | コラム
2017年04月12日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】認知症における自動車運転危険度判定

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 欧州連合(EU)では、臨床的認知症尺度(CDR)によって運転危険度を判定しています。中等度記憶障害のCDR2(点数2)と重度CDR3(点数3)は即運転中止、軽度のCDR1(点数1)は運転中止が勧告されます。CDR0は正常、CDR0.5は疑いとなります。認知障害による以前の状態からの衰退で採点していきます。CDR2とCDR3は、基本的には記憶力での点数であり比較的簡単に判定出来ます。点数0.5(疑い)と中止勧告1点との違いが認知症専門医にとっても難しく、CDRが判断基準になります。

1.記憶:軽度の物忘れ(0点)。常に軽度の物忘れ、出来事を部分的に思い出す(0.5点:良性の物忘れ)。最近の出来事を忘れて日常生活に支障(1点:中等度)。重度の記憶障害で十分に学習したことのみ保持し、新しいことは直ぐに忘れる(2点:高度)。断片的記憶のみ残存(3点:重度)。
2.見当識(自分の置かれている場所や日時の認識能力)障害:なし(0点)。時間的関連の軽度の困難(0.5点)。地誌的失見当(1点)。
3.判断力と問題解決:日常問題を解決し,仕事や金銭上の問題を十分処理できる(0点)。問題解決,類似点や相違点の軽度障害(0.5点)。中程度の困難(1点)。
4.地域社会活動:仕事、買い物、ボランティア、社会集団において通常レベルの自立した機能(0点)。前述活動の軽度障害(0.5)。自立して機能できない(1点)。
5.家庭と趣味:家庭生活、趣味、知的関心が十分保たれている(0点)。軽度障害(0.5点)。難しい家事は放棄し、複雑な趣味は放棄(1点)。
6.介護状況:セルフケアは完全にできる(0点、0,5点)、促しが必要(1点)。

⇒記憶 0点時:他2項目以上が0.5以上ならCDR0.5、1項目以下なら0とする。0.5点時:3項目以上が1以上ならCDR1、2項目以下ならO.5にする。1または2つの他項目が記憶と同点ならば記憶のCDRとなる。

⇒記憶以外の3項目以上が同点の場合:記憶と同じ点数なら記憶点数となる。記憶点数よりも1ランク大きい(小さく)時は、記憶以外の3つ以上の項目が点数となる。記憶以外の残り2項目が記憶点数よりも1ランク大きい(小さく)時は、記憶の点数となる。

 詳細はhttp://dementia.umin.jp/Form_lisence.pdfなどでご確認下さい。自動車運転にかかわらず、一度は認知度を自らチェックしてみて下さい。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:40 | コラム
2017年04月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】正確なサクラの開花予想は必須

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 2017年は西日本でサクラの開花が遅れ気味である。この春最初にサクラの開花を発表したのは東京都心の3月21日、次いで横浜が25日、他は28日以降である。開花発表から3日後の24日に新宿御苑にサクラの様子を見に行ったところ、御苑入り口はここが日本かと思うくらいに外国人で溢れかえっていた近年花見は、中国や韓国からの観光客に非常に人気があると言われているが、新宿御苑では白人の姿も多く見かけられた。

 24日の時点では御苑内のサクラは早咲きのシダレザクラやヒガンザクラが咲いていたが、肝心のソメイヨシノは一部の木で数輪開いている程度で、情報と違うという不満の声が聞かれた。今やサクラの花見は日本の観光にとって重要なイベントになっており、開花の正確な情報は必須である。

 それ以上に、満開や五分咲きなどサクラの見ごろが何時ごろになるかの予測も必要であろう。気象庁がサクラの開花予想や紅葉の予想を中止し、現在は民間気象会社が競ってサクラや紅葉の予想を発表しているが、大手3社のサクラ開花予想では、山梨県の甲府市の場合、3月26日、30日、4月2日と最大1週間も異なっている。

 日本人なら見ごろになって出かければ良いが、訪日する外国人はどの情報を信用すればよいのだろう月の訪日外国人数は203万6千人で、前年同月比7.6%の増加であったが、増加率が10%以下になったのはおよそ4年ぶりのことである。1月の増加率が24%なので、これは旧正月の時期の影響が大きいとは思うが、訪日外国人が必要とする様々な情報をより正確に発信することが観光立国を目指す日本の責任であろう。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:11 | コラム

【宮田修 アナウンサー神主のため息】モンゴルに日本を見る

宮田修 アナウンサー神主のため息 毎年4月になると3週間ほど、モンゴルに行くことにしています。モンゴル通いが始まってすでに10年を超えています。毎年の楽しみになっていると言って良いでしょう。モンゴルの子どもたちに日本語を教えるのです。一応標準的な日本語を話す元アナウンサーですのでお役にたてるのではないかと考えボランティアで続けています。きれいな日本語を話してほしいと思い、日本語の発音に力を入れています。「ハイ!大きな口を開けてア、イ、ウ、エ、オ」と何度も繰り返しているうちに子どもたちから「アイウエオ先生」というニックネームをもらいました。

 モンゴルに行くのにはもう一つの楽しみがあります。それは現在の日本にとっては少し困ったことでもあるのですが、外国であるモンゴルに日本を感じに行くのです。モンゴルに日本を?不思議だと思います。実は私が日本語を教えている学校は、日本式の教育をしています。学校ができたのは今から17年前です。創立者である理事長は、日本の大学に留学していました。モンゴルで大学の先生をしていた彼はスキルアップのため来日しました。わが子が高校生になり、授業参観で日本の高校を訪ねました。そこで彼は、日本の教育の素晴らしさに打たれたのです。もともとは物理の先生でした。しかしその時、これと同じような高校をモンゴルに作りたいと考え、日本人たちの応援も得て開校したのです。それが首都ウランバートルにある新モンゴル学園です。現在は、小学校、中学校、そして大学、高専もある総合学園になりました。ウランバートルで子どもを持つ親ならわが子を是非入学させたいと言わせる素晴らしい学校に成長しました。

 朝、子どもたちが登校します。先生数人が玄関で子どもたちを迎えます。「お早うございます」「お早うございます」日本語で挨拶です。この風景は日本でもよく見かけますが、違うのは登校した子どものうちの何人かが今度は出迎える方に回ります。実に気持ちの良い朝です。チャイムが鳴って授業が始まります。日本語の授業では、当番の生徒が「起立!」「先生よろしくお願いします」号令をかけると他の生徒がこれに倣います。授業が終わればもちろん「先生有難うございました」です。実にきちんとしています。廊下では立ち止まって「先生こんにちは」と挨拶してくれます。かつて私たちが子どもの頃は日本の学校で普通に見られた光景ですが、おそらく今の日本にはないでしょう。

 日本では、学校でのいじめが大きな問題になっています。モンゴルの子どもたちに話してみました。私が何について話しているのかすぐには理解できなかったようです。いじめというものがどういうものなのかまったく理解できないようでした。なんでそんなことをするのですかと言う顔つきです。私の子どもの頃、日本にもいじめはありませんでした。友だちと喧嘩をしたことはあります。しかし相手が泣いたらそれで終わりです。それがルールでした。いじめを苦に自殺するなどと言うことは聞いたことがありません。

 お昼の食堂です。子どもたちはクラスごとに集まり「いただきます」「ごちそうさまでした」と日本語で食前、食後の感謝をします。私はそばでそれを聞いていて自分の子どもの頃を思い出してしまうのです。モンゴルに日本があるのです。

 モンゴルは日本に比べると貧しいかも知れません。でも彼らの顔を見ていると実に幸せそうです。私の子どもの頃、日本は貧しかったです。でも幸せでした。モンゴルの子どもたちと同じでした。ちょっと待ってください。日本は豊かになりました。それは幸せになるためではなかったのでしょうか。またいつもと同じように混乱してきました。豊かになれば幸せになれると信じて頑張り豊かになりました。でも幸せになれないなんておかしいですね。モンゴルでかつての日本を見ているとそんなことを考えてしまうのです。(宮田修=元NHKアナウンサー、現在は千葉県長南町の宮司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:08 | コラム
2017年03月29日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】織田信長は「トカゲのしっぽ」をどう切った?

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■感情を持つ「人」を切ることの難しさ

 トカゲのしっぽは切るべきか、それとも切らざるべきだろうか。
 株式投資では「損切り」に当たる話だが、これはどんどんやるべしである。しかし、株券とは違う、血が通い、感情を持った人を「切る」ことはなかなか難しい……。
 会社で何か問題が発生したとする。経営者は現場担当者を罰し、クライアントに謝罪する。よくある話だが、ここで問題なのは、一番責任があるのは自分だという自覚が経営者にあるかないかである。ヘマをしでかした担当者に現場を預けていたのは誰なのか。最高責任者という言葉は飾りではないのである。他の部下たちは必ず「しっぽ切り」をした経営者に不信感を抱き、「明日は我が身」と思う。

 これは海外では少し様相が違う。「You're fired(おまえはクビだ)」は今はトランプ米大統領のフレーズとして知られるが、個人的には故スティーブ・ジョブズの決めゼリフとして印象深い。アップル社ではジョブズの質問にまごまごしたが最後、「You're fired」なので、社員はジョブズとの接触を極力避けたというエピソードがある。
 日本でやったら大変な話となるが、これは雇用環境の違い、カルチャーの違いとしかいいようがない。そういえば今回の森友学園事件では海外メディアが「忖度」の意味を理解するのに苦労していたが、日本の組織や会社の風土はグローバル的には変わった世界ととらえられているのだろう。年功序列・終身雇用の幻想は崩れつつあるとはいえ、やはり日本はまだまだジョブズ流が馴染まない社会であることに変わりはない。

■信長は相場師としては超一流、経営者としては……?

 当連載では2015年10月19日付けで織田信長を「ロスカットの達人」として取り上げたことがある。見通しが間違っていたとすれば、迷わず損切りができる信長は優秀な投資家である。では、経営者としてはどうだろう。
 信長は人に対してもどんどん損切りを行う将だった。象徴的なのは「われに七難八苦を与えたまえ」の言葉で有名な山中鹿介をシッポ切りした話だろう。

 天正5年(1577)、織田軍は中国地方の毛利勢力への侵攻を進めていた。この中国攻めの総大将が羽柴(豊臣)秀吉で、姫路城(兵庫県姫路市)を本拠とした。
 秀吉は、かつて毛利に滅ぼされた出雲尼子氏の遺臣である山中鹿介らを傘下に加えていた。鹿介ら遺臣団は尼子の血を引く尼子勝久を擁立し、信長の援護を得て、お家の再興を目指していたのである。
 秀吉は同年12月に毛利方の属城だった上月城(兵庫県佐用町)を陥落させた。この城は備前・美作・播磨の境に位置する。当時として毛利攻めの最前線となった超重要拠点である。
秀吉は勝久・鹿介主従を城代とし、守備に当たらせることにした。毛利への恨みに燃える尼子再興軍は命に替えても城を守ろうとしていたわけだから適材適所の人事である。

 ところが翌年になって織田方だった三木城(同三木市)の別所長治が毛利方に寝返るという大事件が起こった。三木城は姫路城と京・摂津の織田勢力の間に位置する要衝だ。周辺の国人も別所氏に味方したことから、姫路の秀吉軍と上方の織田勢力の連携が戦略的に断ち切られかねない事態となったのである。
 秀吉は慌てて三木城攻めに向かった。こうなると最前線の上月城はすっかり孤立してしまった。毛利軍はさっそく上月城を包囲し、兵糧攻めにした。慌てた秀吉は京の信長に上月城への援軍を要請したが、信長は退け、「上月城を捨て三木城を攻めろ」と非情の命令を下した。戦略的な理由から尼子主従を見捨てたわけである。

 板挟みに苦しむ秀吉は、上月城に使者を出し、毛利の包囲網を突破して城を脱出するよう勧めたが、勝久・鹿介は脱出という強硬手段は犠牲が多いため、秀吉の好意を辞退した。
 その後、上月城は落城。勝久は城兵の助命を条件に切腹した。最高責任者として最高の責任を負ったのである。囚われの身となった鹿介は護送途中で毛利輝元の密命で暗殺されている。その後、中国戦線は秀吉の奮闘で巻き返しが図られたが、信長のしっぽ切りが判断として良かったかどうかはわからない。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:44 | コラム
2017年03月14日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】高齢運転者の対策が強化

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 最近、高齢者の「1日中記憶がなく運転していた?」「高速道路を逆行」など、驚愕する報道が多くあります。高齢運転者は交通事故発生率が若者に次いで高く、スイス・ポルトガルなどでは70歳を超える運転免許保有者は2年ごとの医学的評価を義務付けています。日本では有効期間の短縮はありませんが、70歳以上の人は運転免許更新時に高齢者講習を受ける必要があります。

 この2月12日には改正道路交通法が施行され、リスクの高い高齢運転者への対策が強化されます。75歳以上の方での信号無視、通行区分違反や一時不停止などの違反行為では、その都度「臨時認知機能検査」を受ける必要があります。認知機能低下が危惧されたなら、個別指導と実車指導の「臨時高齢者講習」を受講しなければなりません。認知症専門医が少ない現状では、この検査・診断に大幅な時間がかかり臨床現場が大変混雑することが危惧されています。

 欧米では、認知症患者の運転危険度を見るのに臨床的認知症尺度(Clinical Dementia Rating; CDR)を推奨しています。CDR2およびCDR3は即運転中止、CDR1は運転中止を勧告しています。簡易法にてぜひ自己診断を試みてください。記憶力、見当識障害、判断力と問題解決力、地域社会活動、家庭と趣味、介護状況の6項目で判断します。基本的には記憶力で判断します。

 【記憶力】0点:記憶障害はないが、時に軽度の物忘れあり。0.5点:常に軽度の物忘れをし、出来事を部分的に思い出す「良性」の物忘れ。1点:中等度記憶障害、特に最近の出来事を忘れ日常生活に支障をきたす。2点:重度の記憶障害、十分に学習したことのみ保持し、新しいことは直ぐに忘れる。3点:重度記憶障害で、断片的な記憶のみ残存している。

 従来の認知症診断に類似していますが、来月号で詳細を説明します。認知症を周囲から少しでも疑われる方は、自ら申請して運転免許の取り消し(自主返納)を行うのが良いと考えます。しかし、私の故郷でも車がないと生活が出来ませんので、周囲のサポートが不可欠です。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:12 | コラム
2017年03月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】ネット通販の問題点

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 Amazonがアメリカ国内で配送を委託してきたFedExやUPSとの契約を解除し、国内での配送を自社が実施することを検討していることが報じられた。昨年は売り上げのおよそ11%、115億ドルが配送費用として必要であり、自社で実施することで、年間11億ドル(日本円でおよそ1100億円)のコストダウンになる見込みという。当面アメリカ国内だけの予定であるが、日本においてもネット宅配に様々な問題が起き始めている。

 Amazonに関しては2013年に佐川急便が配送から撤退し、その多くをヤマト運輸が引き受けている。Amazonは時間指定、即日配達など縛りが大きい一方で、大量の配送を背景に単価が低いという問題があり、下請け業者に配送を委託している佐川では利益が出にくいというのが撤退の理由である。

 ヤマトの場合は配達員の多くが正社員であり、残業という形でこれまで処理が可能であった。しかし、国土交通省の調べでは1998年に18億個あまりであった宅配荷物が2013年には2倍の36億個余り増加し、ヤマトの業務量はこの10年でおよそ1.5倍になったと言われている。ヤマト運輸の宅配便個数は15年年度に17億個を超えており、16年度はさらに増加する見込みである。これに対して労働組合は春闘でこれ以上の荷受けをしないこと、終業から次の始業までを最低10時間あけることなどを要求した。この要求事態が深刻なドライバー不足や過大な残業で業務が実施されていることを示している。

 ヤマト運輸は大口の顧客に値上げを求める方針だが、問題はこれで解決するわけではない。時間配達指定の見直しや夜間配達の縮小など利用者にとっては今までのような利便性がなくなることは間違いないであろう。最大手のヤマト運輸が動くことで、他の宅配業者への影響も必至であろう。一方で、Amazonなど大手通販が自社で配送を行うというような動きがでれば宅配業者には大きな脅威になりかねない。しばらくは運輸業界の動向に目が離せない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:01 | コラム

【宮田修 アナウンサー神主のため息】おのぼりさん、新宿での3時間

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 地方での仕事を済ませて千葉の自宅に帰る途中、新宿で少し時間がありましたので、日頃田舎暮らしではなかなかできない買い物と銀行での用事、さらには久しぶりに昼食もと考えたのです。別にそのまま自宅に帰っても良かったのですが、少し都会の風を感じようかと思い新宿駅で途中下車をしたのです。この小さな思いつきがあとで後悔することになる始まりでした。

 考えてみれば途中下車する時に、その後を暗示するような小さなトラブルに見舞われました。切符を自動改札機に入れました。遠距離を乗ってきましたから当然途中下車できるはずですが、改札機から切符が戻ってきません。冗談じゃない。困ります。駅員のところに走りました。「切符が戻りません」駅員無言で自動改札機を開けるためでしょう右手に鍵を持ちながら改札機のところへ行って、これまた無言で蓋を開け「どこからどこへですか」と私に訊きました。すぐに私が投入した切符が見つかりました。またしても駅員は無言で私に切符を渡し、さっさと元の場所に戻ってしまいました。なぜこのようなことになったのかを本来は訊ねたかったのですが止めました。無言駅員と話をしたいという気持ちがなくなりました。

 無事に駅を出ることができた私は東急ハンズへ向かいました。お気に入りの鞄が破れてしまいました。それを自分で何とか直したいと常々考えていましたので、そのための材料を手に入れるためです。人ごみをかき分けるように歩き大きなビルの前に着きました。さて目指す材料はこの巨大なビルのどこにあるのでしょうか。探さなければなりません。ため息が出ました。止めようかとも思いました。別に壊れたカバンがなくても特に不便というわけではありません。でも初志貫徹、ビルに入りました。案内に訊くのが一番です。しかし案内所がどこにあるのかわかりません。案内所の場所を店員さんに教えてもらい、たどり着きました。一安心です。案内所の女性は実に見事でした。早口ですらすらと目指す場所を教えてくれました。エスカレーターを乗り継いで売り場に着きました。売り場の係の人も実に見事でした。てきぱきと私が必要としているものを教えてくれました。簡単に修理するために必要とするものが手に入りました。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:26 | コラム
2017年02月25日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】けものフレンズと平将門の思わぬ「販路」

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■村上春樹の新作を脅かす?「すっごーい」ベストセラー本!

 村上春樹の書き下ろし新作「騎士団長殺し」が快調な出足で、早くも各書店のベストセラー1位となっている。待ち焦がれていたファンも多かったことだろう。
 一方、ベストセラー本には今、思わぬダークホースが出現している。それは「けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック(1巻)」という「本」だ。
 この2月下旬にはAmazonの本売れ筋ランキングで「騎士団長殺し」を上回る瞬間も見られた。しかもこの本は3月25日発売予定で、今は予約分の動きである。既に現段階から品薄で、24日現在でAmazon含めた大半のネット書店が予約を受け付けられない状況となって、一部でプレミアがつくようになっている。今は売ろうにもタマがないわけだが、版元のKADOKAWAは「増刷」を急いでおり、今後の動きが楽しみになってきた。

 「けものフレンズ」とは現在放送中の深夜アニメで、目下大ブレイクしつつある。内容は美少女に擬人化された動物たちが活躍する、SF的な、哲学的な、チャレンジャブルな作品だとだけいっておこう。つれて放送に協力している各地の動物園も人気化しているというから馬鹿にできない。

 通常、深夜アニメのビジネスモデルはブルーレイ(BD)・DVDの映像パッケージ(通常2話収録で6〜7千円)を売ることで利益を得る構造である。キャラクターグッズもあるが深夜アニメの中心はこれだ。販路はCD・DVDショップやアニメショップ、ネットショップであり、書店は関係ない。
 これに対しけものフレンズは、映像パッケージ(2話収録)付きの「本」を3780円で売るという戦略をとっている。わかりやすくいえば食玩だ。食玩は実質的な商品であるおまけの玩具にチープなお菓子をくっつけて、玩具店ではなくスーパーで売る。けものフレンズはCDショップなどでなく、書店を新たな販路にした格好である。

 3780円は通常のBDとして見ればかなり安い価格設定であり、これも人気の要因だろう。実はKADOKAWAは、当初はあまりこのコンテンツに期待しておらず、こうした変則的な、実験的な方法をとったのかもしれない。それが結果的に爆発的なベストセラー本となったのだから、世の中はわからないが。
 再販制度下にある書店で新作アニメを売ることのメリット・デメリットは、今後面白そうなデータが出てきそうだ。当然客層も異なるわけであり、例えば普段深夜アニメと縁のない層が手に取る機会もあるはずで、数ヶ月後にどんな数字が出てくるか、目が離せない。

 どこかに思わぬ販路がある。逆に最近では書店で売らず、コンビニだけで売るムック形態の本に注力している版元もある。まっとうな手段でモノが売れないなら、経営者はゼロベースで販路を考えていくべきなのである。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:56 | コラム
2017年02月10日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】世界の平均寿命この35年で10年延長、健康寿命延長が課題

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 「高齢者定義の見直し(65歳から75歳へ)」を取り上げていますが、世界的に権威ある英国医学雑誌ランセットの最新版(Lancet 2016:388;1459−1544)でも、2015年時点の世界人口の平均寿命は71.8歳で、1980年の61.7歳から10年以上延びたことが報告されました。男女別の平均寿命は、1980年男性59.6歳/女性63.7歳から2015年には69.0歳と74.8歳に延長されています。

 男女とも世界第1位はアンドラ公国(81.2歳、88.4歳)、日本は男性が8位(79.9歳)、女性は2位(86.4歳)でした。2015年での死因の70%は、非感染性疾患(虚血性心疾患や脳卒中、糖尿病、慢性腎臓病、認知症、アルコールを含む薬物使用障害など)が原因でした。この延長の主な要因として、最近10年間で世界ではHIV/エイズ、マラリアや下痢性疾患などの感染性疾患による死亡率低下が考えられています。

 しかし、健康寿命(心身共に自立し、健康的に生活できる期間)は、2015年時点で世界では男性60.9歳/女性64.9歳で2005年時と比べ2.9年、3.5年延びただけでした。日本での健康寿命は男性71.54歳/女性76.28歳でした。平均寿命と健康寿命の差は大きく、男性は約8年、女性で10年間も健康上の問題を抱えながら生活しなければなりません。

 2015年の世界での死因トップ10は、虚血性心疾患、脳卒中、肺炎、早産、下痢性疾患、新生児脳症、エイズ、交通事故、マラリア、慢性閉塞性肺疾患の順でした。誰しも健康寿命と平均寿命を近づけたいと願っていますので、日本では自己管理可能な虚血性心疾患、脳卒中、肺炎、慢性閉塞性肺疾患を予防できればその差は短くなります。虚血性心疾患/脳卒中は血圧やコレステロール値の管理、肺炎は日頃からの手洗い・うがいと共に肺炎球菌ワクチンの積極的な接種、慢性閉塞性肺疾患では禁煙が最も基本的な予防法です。さらに1日5000〜8000歩の歩行を日々意識しながら行動すれば「平均寿命=健康寿命」が達成に近づきますので、今日からでも頑張ってください。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:25 | コラム
2017年02月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】訪日外国人

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 1月末に講演のため北海道の苫小牧と室蘭に出かけたが、春節の直前の時期だったために、新千歳空港や移動のJRには中国人を中心とする外国人があふれていた。2月から北海道は雪まつりが始まることもあるが、春節の時期には外国人観光客の30%余りが北海道を訪れるというデータがある。

 観光庁の集計によると2016年に訪日した外国人は2400万人を超えたが、中国での個人輸入規制が厳しくなったために、いわゆる爆買いがなくなりデパートや大手家電販売店は売り上げが減少したと言われている。しかし、訪日外国人が国内で使った旅行代金の総額は2014年におよそ2兆300億円、2015年が3兆4770億円であり、2016年は推定2兆2千億円である。2015年が極めて異常な年であったと考えれば、今後も2兆円余りの金が国内で使われると考えてよいだろう。

 観光立国を目指してビジット・ジャパンが始まった2003年の521万人と比較すれば訪日外国人数はおよそ4.6倍に増加した。国の政策でこれほど成功したのは極めて稀であるが、問題は増加しているのは観光客だけという点である。統計資料のある2015年と10年前の2006年を比較すると商用で訪日する外国人は06年の152万人から164万人に増加しただけで、伸び率はおよそ8%である。年率1%にもならない伸びはある面で日本経済の低迷を反映しているものであろう。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:09 | コラム

【宮田修 アナウンサー神主のため息】着物を見直す

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 日本人の着物姿を見かけることは稀になってしまいました。正月や結婚式、葬式その他ごくごく改まった会合などに出席する時ぐらいでしょう。街で着物姿の人を見かけると思わず注目してしまう位です。

 私の仕事は、神主です。当然着物を常用しています。白衣に袴をまとい、足元は足袋です。50歳を過ぎてから神主になりましたので当初はどうしようもない違和感がありました。しっくりしないのです。まず動きずらいです。大股で歩こうとしてもできません。袖が邪魔になって腕を自由に動かすことができません。最初の頃の感想は、昔の人は大変だっただろうな。でもなぜこんな不自由なものを身につけていたのだろうというものでした。まあでも神主が洋服でご神前に立つわけにはいきませんから半ば我慢をして着物を着ていました。ユニホームですから仕方がないと思ったのです。

 しかし数年するうちにその考えががらりと変わりました。着物は素晴らしいと思うようになったのです。特に寒い冬にそう思うようになりました。寒さの中でお祭りをしていると列席している氏子さんたちから寒くありませんかと頻繁に声をかけられます。神主は白を基調とした着物を身につけています。そのせいもあって寒いのではないかと思われるのでしょう。しかし不思議なことにまったくと言って良いほど寒くないのです。もちろん長袖の下着はつけていますが、それだけです。袖口や胸元、裾から冷たい空気が入ってきて寒いのではないかと氏子さんは心配してくれるのですが、そうではありません。なぜ着物は寒くないのかを考えてみました。洋服に比べてゆったりとしています。ゆったりしているが故にそこに暖かい空気が溜まり、寒さを感じにくいのではないかと気がつきました。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:07 | コラム
2017年01月26日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】東芝「からくり」の末路

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■偉大な発明家「からくり儀右衛門」

 東芝の重電武門の創業者である初代田中久重(幼名儀右衛門)は福岡の人で、幕末〜明治の激動期を生きた人である。神社の祭礼で新しいからくり人形を次々披露して有名になり、「からくり儀右衛門」という異名をとった。
 大坂船場へ移った彼は「無尽灯」という灯器を発明する。これはオランダ製空気銃の技術に工夫を重ねたもの。空気圧を利用して油が灯の芯までのぼるという仕掛けで、油皿の油が減ると自動的に補給される画期的な商品だった。さらに明るさはろうそくの10倍、久重は生活に大切な照明に革命を起こしたのだ。

 他に一度巻けば一年動くことで有名な万年時計など、久重の発明品は枚挙に暇がない。まさに東洋のエジソンだった。久重は明治6年(1875)に東京・銀座で田中製作所を設立し、電信機の製作を始めた。
 その後、重電機メーカーとなり、2代目が芝浦に移転してできたのが株式会社芝浦製作所である。のち東京電気株式会社と合併し、東京芝浦電気株式会社となった。これが東芝の母体である。

■欠けていた「ロスカット」と「CSR」の意識

 田中製作所が設立されてから約140年、栄華を誇った巨大企業・東芝は解体の危機に瀕している。白物家電、医療機器に続いて、ついに虎の子の半導体まで切り売りせねばならない事態に追い込まれてしまった。事務機器、昇降機なども売却が検討されているので、残るのは満身創痍の原発のみとなってしまう。そんな東芝に未来はあるのか。株は今やマネーゲームの対象となるまで落ちぶれた。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:59 | コラム
2017年01月02日

【村山貢司の気象&経済歳時記】2017年も異常気象に悩まされる年?

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 あけましておめでとうございます。2016年は異常気象の連続であった。日本に上陸した台風は6個であったが、特筆すべきは北海道に3個上陸し、史上初めて東北地方に上陸したことである。北海道は前線の影響もあって記録的な大雨になり、鉄道や道路にも大きな被害が出た。

 9月は全国的な長雨になり、8月後半からの不順な天候もあって野菜が記録的な高値になった。8月後半からの不順な天候は14年以降3年連続であった。2016年の冬はエルニーニョ現象が起きていたが、夏の終わりから正反対のラニーニャ現象に移行し、この急激な変化が日本やアジアに大規模な異常気象を引き起こしたものである。ラニーニャ発生時の夏は北日本で雨が多いのが特徴である。

 現在のラニーニャ現象は少なくとも春までは続き、初夏以降は平常に戻る可能性が高いが、夏まで続くこともあり得る。天候への影響は少なくとも夏の前半まで残るであろう。ラニーニャ発生時の春は、気温は平年並みであるが、北日本と西日本で日照時間が少なく、雨量は西日本と沖縄で少ない。

 夏は、東京など東日本を中心に気温が高く猛暑になりやすい。日照時間は全国的に平年並みか多く、雨量は北日本と西日本、沖縄などで少なくなる。というのが今までのパターンである。いずれにしても、異常気象の大きな要因であるラニーニャ現象が現在発生しているために、2017年も異常気象に悩まされる年になりそうだ。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:21 | コラム
2017年01月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】年神さまを迎えて

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 新しい年がやってきました。皆さん明けましておめでとうございます。今年が皆さんにとって素晴らしい年でありますようお祈り申し上げます。

 皆さんは、正月をどのように過ごしておられるでしょうか。正月なんて関係ない。仕事で休みが取れないという人もおられることでしょう。かつて私もそうでした。はっきりした記憶はありませんが、正月に休みが取れるようになったのはかなりベテランになってからです。マスコミは、年中休みがありません。紅白歌合戦を放送する大晦日にニュースセンターで働いていたことが何度もあります。元日の早朝に出勤ということもありました。仕事ですから仕方ありません。現役時代の私のような正月を迎えている人は多いと思います。

 しかしかつて日本人は正月を特別なものとして考え、大事にしてきました。私も定年を迎え、今は神主ですからなるべく私たちの先人たちの正月の迎え方を取り戻そうと考えています。伝統的な日本人の正月の過ごし方をしようとしているのです。すると実に面白いと思えることがたくさんありますのでそのいくつかを書いてみましょう。そんな古臭いことと言わずにお聞きください。

 日本人は、すべてのものに神さまが宿っていると考えてきました。何と正月にも神さまがいらっしゃいます。「年神さま」と申し上げます。私のご奉仕する神社では年末に氏子さんの一軒一軒に年神さまが宿る「幣束」(へいそく)と言いますが畳んで切った紙を、細長い竹の串に挟んで垂らしたものをお配りします。氏子さんの家ではこの幣束を特別に設えた棚にお祀りして正月を迎え、正月の間は年神さまと一緒に過ごすのです。正月が終わると神社の境内に幣束を差して神さまにお帰りいただくのです。今もなお続いています。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:25 | コラム
2016年12月27日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】常識を疑え!「長篠の戦い」に隠された衝撃の新事実

■イノベーションが最強武田騎馬隊を破った?

 今年も残すところあとわずかとなった。今回は私が今年一番衝撃を受けた話を紹介したい。それは近年、戦国史で最もホットな議論を集めている「長篠の戦い」に関する新説である。この戦いは織田信長と武田勝頼の決戦で、「武田騎馬隊VS織田鉄砲隊」の図式でもよく知られる。黒澤明の映画『影武者』でも取り上げられた一大決戦だ。

 まず、よく知られる長篠合戦のあらましを紹介しよう。
 天正3年(1575)4月、甲斐の武田勝頼は1万5千の軍勢で、徳川家康方の500名が守る長篠城(愛知県新城市)を襲った。急を知った信長と家康は、長篠城救援のため総勢3万数千の軍を率い、城の西方の設楽原に陣を敷いた。
 信長はこの合戦で、当時として大量な数だった三千挺もの鉄砲を用意して主戦力としたほか、武田の騎馬隊対策として馬防柵を築いた。織田・徳川軍の来援を知った勝頼も雌雄を決すべく設楽原に本陣を移した。
 そして5月21日、決戦が始まる。勝頼は勇猛で鳴る武田騎馬隊を突撃させた。一方、信長は鉄砲隊を三段に横一列で構え、交替で一斉射撃を行う「三段撃ち」の戦法で騎馬隊を迎撃、次々に打ち破った。総崩れとなった武田軍は敗走。戦死者1万ともいう大惨敗を喫した……。

 長篠合戦は、騎馬・足軽中心の個人戦から鉄砲中心の集団戦への移行が行われた、という点で画期的であり、信長は火器が勝敗を決する「戦術革命」を成し遂げ、近代戦争の幕をあけたと評価されてきた。信長の戦術は典型的なイノベーション(技術革新)というわけである。

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(写真)長篠城本丸跡(愛知県新城市)。織田軍と武田軍の争奪戦が繰り広げられた城。豊川と宇連川が合流する断崖絶壁に立つ堅城。遠江・信濃・美濃に通じる三河の要衝だった。援軍要請のため脱出した鳥居強右衛門の逸話は有名。

■「疑惑の合戦」としてさまざまな議論を呼ぶ

 こうした通説に対する批判は1970年代に始まった。論点はかなり多いのだが、ポイントを絞ると、(1)三段撃ち、(2)武田騎馬隊、(3)3000挺の鉄砲、の三点だ。本当にこれらは史実なのか。現在も議論は分かれている。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:22 | コラム
2016年12月11日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】現在の高齢者は5〜10歳は若返っている

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 最近よく「人生90年」を耳にしますが、日本も含め欧米先進国では「65歳以上が高齢者」と定義されています。多くの人達の実感は、高齢者の定義はもう少し年齢を重ねているのではないでしょうか。

 2014年内閣府の高齢者に関する国民意識調査では、「70歳から」を高齢者と自覚、あるいはその年齢に達していなくてもそう捉える人が増加していることが報告されています。古稀の由来の杜甫「人生七十古来稀なり」がありますが、現代日本では稀ではなく当たり前に年を重ねる年齢になっています。

 実際の医療現場でも、75歳以上の方々が「高齢者」に特徴的な心臓疾患、脳血管疾患、気管支肺炎、転倒・転落に伴う骨折などの合併が増加します。人の種々の生理的機能は30歳前後がピークですが、75歳では腎臓機能60%、肺機能40〜50%、心機能30%、神経機能20%低下するとも言われています。腎臓・肺・心機能は75歳からは平行線か緩やかな低下傾向を示しますので、機能維持のためにも75歳からでも日々の血圧や血糖などの維持管理が大切です。最近の栄養状態や環境衛生の改善によって、各機能低下も10%は改善していると考えられています。例えば食べられる能力に大きく関与する「歯数」は、昭和の65歳と現在の80歳前後に相当します。

 我が国では現在65〜74歳を「前期高齢者」、75〜89歳を「後期高齢者」、90歳以上を「超高齢者」と定義しています。今後は75歳以上を「前期高齢者」、85歳以上を「後期高齢者」と総称する時代が来るかもしれません。65歳から74歳はまだまだ「盛年」であり、新たなネーミングが必要とされています。

 古来中国では70歳にして事を致す(官職を辞す)ことを「致仕(ちし)」としていましたが、70歳でも社会参画を促し「生涯現役」を目指す現在の日本社会です。しかし高齢者の就業継続が、若年者の就業や高齢者自身の生き方の多様性などへの影響も考える必要もあります。いずれにしても、日々健康でいるためにも何らかの形で社会との繋がりは大切にして下さい。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:42 | コラム
2016年12月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】おふくろの味はいずこに

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 夕方、何気なく民放のニュース番組を観ていると突然ニュースではなく若い女性が登場してどこかのお店でこんなおいしいものが食べられますよと話し始めます。私はニュースを見たいと思っていますから裏切られた気持ちになってチャンネルを変えるのです。すると変えた他のチャンネルでもにこやかにこれまた美しい女性リポーターがこんなに美味しいですよとにっこり笑うのです。そこでたまりかねてテレビのスイッチを切ります。その日にどんなことが起こったのかを知りたいと思いテレビを観ていますのでそれ以外は見たいとは思わないからです。

 それにしても最近テレビで食べる番組が多くなったように思います。これはNHKも含めてで、美味しいもの、健康長寿に良いというもの、郷土料理、海外の料理などなどそれこそ有り余る情報がこれでもかこれでもかとテレビに登場します。しかし意外に少ないのが家庭の味、いわゆるおふくろの味です。

 最近は自分の家以外で食事をすることが多くなったということなのでしょうか。それだけ生活にゆとりが生まれて豊かになったのかも知れません。そう考えれば素晴らしいことなのでしょう。私も決して反対するものではありません。しかしなぜか寂しさを感じてしまうのです。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:46 | コラム

【村山貢司の気象&経済歳時記】異常気象と食料危機

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 野菜の高値が続いている。原因は夏以降の異常気象である。8月から9月にかけては全国的に長雨と日照不足になり、この影響でキャベツやレタス、白菜などの葉物を中心に収穫量が減少した。

 10月から11月にかけての野菜の平均価格は前年比で40%以上高く、11月上旬のキャベツは過去5年間の平均比で2.5倍にもなっている。例年なら、ある産地が洪水などの被害を受けても他の地方から供給されるために、高値になっても一時的で長く続くことはなかった。

 今年の場合は異常な長雨や日照不足が全国的な規模になったために、代替ができなかった。現在は影響が出ていないが今後不足になりそうなのがジャガイモで、主産地である北海道だ6月から7月にかけて大雨になったために、今後植え付けされる種芋がかなり不足しそうだ。スーパーなどでは海外からの輸入を検討しているが、輸入野菜の比率が高くなれば国内の農業経営が不安定になる恐れがある。

 安値の野菜や食料というと昔は中国からというイメージがあったが、現在の中国は食料の輸入大国に変貌している。近年は地球規模の異常気象の多発で、世界で取引される食料価格が上昇を続けている。

 その中で食料輸入が急増しているのが中国で、大豆を例にとると世界で取引される量の50%以上を中国が輸入している。豚肉や野菜の消費量も急増しているが、背景には中国の農村の荒廃で中国の食料自給率が急激に低下していることがある。日本の食料自給率はカロリーベースで39%である。足りなければ買えば良い、と安易に考えている時代ではないだろう。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:46 | コラム