[コラム]の記事一覧
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記事一覧 (01/30)新日鉄の業績修正に見るマーケットの先見性
記事一覧 (01/26)日経平均の1株利益が遂に500円を割った
記事一覧 (01/22)「ソニーの正社員削減報道」に見る日本の構造的な側面
記事一覧 (01/21)アメリカで大統領交代、日本ではトヨタ自動車のトップ交代。共に再生に一致団結
記事一覧 (01/20)NYマーケットの休場に思う。20日の日本市場は親の姿を探す子供のようだ
記事一覧 (01/14)世界のキーワードは「悪くないのはどこだ」から、「早く回復するのはどこだ」へ変換
記事一覧 (01/08)日経平均7日連騰の意味、流れは「経済から政治へ」移っている
記事一覧 (01/07)太陽光発電関連銘柄の急伸に拍手
記事一覧 (12/30)2009年は、ひとことで言えば「経済から政治」の時代
記事一覧 (12/29)企業も個人も「汎用から専門」へ変革が求められている
記事一覧 (12/26)シンプルにして的中度の高い「新値3本足」チャートが示唆する日経平均の1万円
記事一覧 (12/22)43年前の日米首脳の外交文書公開−−中国の核攻撃には報復してください
記事一覧 (12/18)「道具」か「財産」か。雇用問題でクローズアップする「企業と従業員」の関係
記事一覧 (12/16)アメリカに加え中国も急速に状況が悪化してきた
記事一覧 (12/15)四季報「09年新春号」発売で見る相場の行方
記事一覧 (12/12)明日のNY安を予測して日経平均は大きく下げる
記事一覧 (12/12)世界景気一斉の後退、嘆くことはない「全面安」の後には「全面高」が待っている
記事一覧 (12/10)世界のソニーが人員削減で2003年頃が思い出される
記事一覧 (12/09)マラソンシーズン到来、「マラソンに見る日米の違い」
記事一覧 (12/08)「失業は悪」と決めつけることはできない
2009年01月30日

新日鉄の業績修正に見るマーケットの先見性

コラム(株式投資情報ブログ)■下げなかった新日鉄の株価は
世界景気回復を読み始めたか


 新日本製鐵<5401>(東1)が、29日(木)、2009年3月期決算の第3四半期(2008年4〜08年12月)を発表、同時に通期の数字を減額修正した。これに対する株価の反応は、一時、9円安の272円まで下げたものの終値では281円と前日比変わらずだった。果たして、減額修正は織り込んだのだろうかと、マーケットの関心を呼んでいる。
 第3四半期の営業利益の実績は3946億8000万円と前年同期比2.8%の減益。同時に09年3月期通期の営業利益をこれまでの予想5400億円から3600億円へ大幅減額した。前期比34.0%の減益となる。
 ところで、昨年からの業績予想発表と株価の関係を見ると興味深い動きが見られる。09年3月期の会社側発表の予想営業利益は、08年4月25日発表=3500億円(前期比35.8%減益)、08年10月29日発表=5400億円(同比1%減益)、09年1月29日発表=3600億円(同比34.0%減益)である。結局、最初に予想した数字が正解だったことになる。株式投資では、『最初に決めた値段は変えるな』という教えがあるが、経営にも当てはまるのかもしれない。
 これに株価を当てはめると、08年4月25日時点=573円は5月20日には705円まで上昇した。08年10月29日時点=314円は11月21日の安値243円までの下げにつながった。そして、今回、09年1月29日=281円である。

■中国とアメリカの景気対策効果に期待

 予想数字と株価の関係は、悪い予想の時の方が株価が堅調、良い見通しの時は下がっている。つまり、会社側(新日本製鐵)には失礼ながらマーケットの方が先を正しく読んでいる訳だ。アメリカではオバマ新政権がスタートし、80兆円規模の景気対策が実施される。中国でも数十兆円規模の政府投資が行われる。この効果で世界の景気回復をマーケットは期待している。今度の同社の減額修正で株価が下がらないで強くなるようなら、マーケットの先見性が証明されることになる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:15 | コラム
2009年01月26日

日経平均の1株利益が遂に500円を割った

コラム(株式投資情報ブログ)今後のヤマ場は「2月」と「5月」か
景気回復の兆しが出れば5月ボトムの可能性


 日経平均ベースの予想1株利益が23日(金)、遂に500円を割って481円となった。昨年9月中間決算が出揃った11月から12月頃は530〜540円で下げ渋っていた。当時は、原油価格の値下がりによる原材料安効果があった。
 しかし、その効果がここに来て徐々に薄れてきた。というより、原材料の値下がりが、製品価格の値下がりとなって、デフレスパイラルの様相である。国内では、もともと販売数量が伸びないところへ製品単価の下落では、ソニーに代表されるように企業業績は減額が避けられない。
 さて、問題は1株利益がどこまで下がるかである。時期的な側面から言うと2つのヤマが予想される。@3月期決算の第3四半期の発表される現在から2月上旬、A3月期本決算の発表される5月後半から6月上旬、の2つだろう。まず、2月の最初のヤマは、それほど大きくないだろう。なぜなら、既に、大所のトヨタ自動車、ソニーが減額を発表済みだから。仮に、大きいところがあるとすれば鉄鋼、商社あたりだろう。しかし、鉄鋼や商社あたりは、むしろ5月の発表における、2010年3月期がどの程度減益となるか、こちらの方が怖い。
 最初のヤマでの1株利益は450円程度と見ておけばよいのではないだろうか。しかし、5〜6月の時は400円前後まで落ちる可能性はある。だけど、そこは同時にボトムになる可能性も含んでいる。日米の景気対策で、先行きに回復の灯りが見え始めるからだ。
 今は景気、企業業績の「現実悪」で相場は弱い。だが、5,6月が最終局面であるとの見極めがつけば徐々に明るさも出てくるはず。悲観ばかりではない。時期的な見極めだけは持っておきたい。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:55 | コラム
2009年01月22日

「ソニーの正社員削減報道」に見る日本の構造的な側面

コラム(株式投資情報ブログ)「景気は回復しても需要は期待できない」ことを意味しているのでは

 今朝の報道で、「ソニ−の国内TV生産を1工場に集約。正社員2000人超削減」は大きい材料だ。天下のソニーが実施するということもあるが、これまで、人員削減は非正社員が中心だったからだ。どう解釈すればいいのか。
 普通に考えれば、景気が回復した時に人手が不足するのではないか。ましてや、腕に覚えのある正社員なのだから。それでもなお工場を1つに絞ることは、「景気が回復しても、かつてのような需要は期待できない」ということであろう。つまり、「景気循環論」から見ていては間違う。「構造論」的な側面が強いということだろう。
 なぜか。考えられるのは、やはり、日本の少子高齢化である。統計局の将来人口推定によると、2046年に日本の総人口が9938万人と1億人を切り、さらに、2055年には9000万人を切る。しかも、このまま少子化が進むと2100年には5000万人をも切るという。ちょうど大正元年の頃の人口である。そんな先まで知ったことではないと無視することはできる。しかし、既に日本の人口は減少に転じている。
 『魚釣りは魚のいるところでやれ』といわれる。物作りの供給者にとって、需要者が少なくなることは魚が少なくなることだ。次に景気が回復すると予想される10年後の2020年頃には総人口が今より500万人程度減っている。しかも65歳以上人口が2000万人以上の予想だから、購買力は大きく減少する。
 こういう目でソニーの正社員削減記事を見ていると、さすがソニーは先を見ているという印象だ。最近の「内需関連銘柄」に新安値が多いのもうなづける。内需株も選別が大切のようだ。

消費関連買い時・売り時
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:18 | コラム
2009年01月21日

アメリカで大統領交代、日本ではトヨタ自動車のトップ交代。共に再生に一致団結

コラム(株式投資情報ブログ)日本の政治も国民に
強いメッセージが必要ではないのか


 アメリカでオバマ新大統領が就任した。同じ頃、日本ではトヨタ自動車のトップ交代の発表があった。もちろん、トヨタ自動車の社長と、アメリカの大統領を一緒に論じることはできない。だけど似ている。どちらも「立て直す」ことが求められている。
 アメリカは1776年の建国以来の危機。一方のトヨタ自動車も創業以来の業績悪化に見舞われている。どちらも、大きくなりすぎてつまずいた。原点に立ち返って創業精神を見詰め直すところへ来ている。アメリカは、「自由と平等」、トヨタ自動車は「社会に役立つものを提供」ということだろう。移民国家のアメリカは国を挙げて再生に取り組むため、初の黒人の大統領を選んだ。白人も黒人もない、アメリカのためである。トヨタ自動車も全社員一丸となるため創業者家に経営を返した。どちらも強い思いが込められている。必ずや、両者とも成功するだろう。
 特に、オバマ政権の目玉はクリーンエネルギー政策。トヨタ自動車の戦略ともぴたり一致する。アメリカの回復はトヨタ自動車の回復にもつながる。そこへ行くと、日本の政治はどうだろう。必死さがない感じだ。先行き、アメリカが回復しても日本は遅れてしまう恐れがある。日本の原点は何か、見詰め直す大事なところへ来ているように思われるのだが。日本の政治も国民に一致団結を訴えるところへ来ているのでは。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:29 | コラム
2009年01月20日

NYマーケットの休場に思う。20日の日本市場は親の姿を探す子供のようだ

コラム(株式投資情報ブログ)不安定な政治を映し出した動き

 20日(火)の日本のマーケットは今の日本の姿を現しているような動きだ。19日のNY市場がキング牧師の生誕記念で休場となった。手がかりとなる物がなく、日本の市場は200円を超す下げとなっている。親の姿が見えなくなって、うろたえている子供のよだ。
 それでいて野党の中にはアメリカ離れが必要だという。アメリカから離れて、今の日本は本当に大丈夫なのだろうか。本当に親離れできているのだろうか。逆に、中国はアメリカが大事だと言っているのに。
 仮に、野党が勝利してアメリカ離れが進んで、日本の経済がおかしくなっても、「選んだのは国民の皆さんである」と言って、横を向かれる心配は無いのか。「壊しやの異名を持つ」のはいいが、壊した後の立て直しはどうするのか。国民はここを考えておかないといけない。
 年配者の言い分も分る。「後期高齢者」扱いされれば、自民党をイヤになる。その反対として野党に傾いている。高齢者は、先行きの子供、孫のことは十分考えているが、粗末にされたのでは野党に票を入れたくもなる。先般、検察庁幹部が成田空港で「オレを誰だと思っている。オレはキャリア」だと息巻いたと報道されていた。官僚国家になると、庶民はもっと大変なことになる。昔の代官さんと農民のように年貢取立てばかり厳しくなる。渡辺喜美さんが憤慨しているのも、こういう点なのかもしれない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:45 | コラム
2009年01月14日

世界のキーワードは「悪くないのはどこだ」から、「早く回復するのはどこだ」へ変換

コラム(株式投資情報ブログ)日本株を売り切ってしまった外国人投資家に
日本はどう映るのか


 日米の株価を振り返ってみる。共にザラバ値で日経平均の高値は2007年2月の1万8300円、NYダウの高値は8ヶ月遅れて2007年10月の1万4198ドルだった。そこから、日経平均は08年10月の安値6994円まで61.8%の下げ。一方のNYダウは08年11月の7449ドルまで47.6%の下げ。
 両者の下落率に大きい開きがある。なぜだろう。いろいろ理由はあるだろうが、決め付け的に言うなら、日本株は「売りやすかった」からではないか。「換金売りしやすかった」からではないかと思う。金融不安の嵐が吹き荒れた世界のマーケットで言われたことは、「悪くない市場はどこだ」であった。10年前にバブル崩壊で、痛い目に遭っていた日本は、サブプライムでは他国ほど無茶をしなかった。売れる株を売ることから、外国人投資家は日本株を一斉に売った。それが日本株の大きい下げの一員になったと思われる。

 次はどうなるか。予想されるキーワードは、恐らく、「良くなる国・マーケットはどこだ」ではないか。残念ながら、このキーワードに日本は、引っかかって来ない可能性がある。政治ももたつき政策決定が遅い。しかも、少子高齢化で日本独自の景気回復は難しい。諸外国が回復した後でないと日本は回復できないかもしれない。この点も、日本株の下落率の大きい理由も隠れているのかもしれない。
 「どこが、もっとも早く回復するか」というキーワードでは、アメリカと中国だろう。アメリカの次期国務大臣は、「アメリカと中国の2国間サミットの必要性を明言している」。G8サミットでは意味がないとも言い切っている。
 「少しでも美しく、きれいに」ばかりに意識が行って、幸せに浸っていた日本はカヤの外に置かれようとしている。外国人投資家が売り切ってしまった日本株は用無しになってしまうのか。アメリカ国民はオバマ新大統領の下で1つにまとまろうとしている。政治も国民もばらばら感の日本。早いとこ手を打たないと「日本沈没」となってしまう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:56 | コラム
2009年01月08日

日経平均7日連騰の意味、流れは「経済から政治へ」移っている

コラム(株式投資情報ブログ)カラ売り筋が驚く展開も予想

 昨年末から快調に上げてきた相場が一服となっている。7日(水)まで7日連騰だったからひと息いれていい。今度の調整は絶好の買い場といえるだろう。
 もちろん、中長期で強気ということではない。日本でいう「節分」あたりまでの短期的な強さである。特に、なぜ7日間も連騰したかを考えると、ひとつには超弱気だった売り方の買戻しがある。次から次へと、経営不安などの悪い材料が出てくると弱気になって「カラ売り」するのは当然である。これからも、景気、企業業績が底入れをしない限り、中長期的には売りが優勢であることには変わりない。
 しかし、短期的な観点で見れば、昨年末あたりから、「相場は下がらなくなっていた」。政策者の立場でみれば、昨年内に悪いところは出し尽くして、新年はすがすがしく迎えたいという気持ちもあったのではないか。特に、アメリカは新しい大統領が誕生する。悪いものは出し切っておきたいはず。
 100年に一度級の大不況なら、それは同時に100年に一度クラスの効果を生む策でもある。政治家にとっては、歴史に名を刻む、願ってもないチャンスである。皮肉的に言えば、失敗者の後を継ぐのは楽である。それ以上は悪くならないのだから。オバマ大統領の打つ手はすべて効果を発揮する可能性を含んでいる。カラ売り筋はこのあたりのところを承知しておかないと痛い目に遭うだろう。流れは、「経済から政治へ」移っていることを肝に命じておくべきである。節分前後には日経平均1万円もあり得る。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:12 | コラム
2009年01月07日

太陽光発電関連銘柄の急伸に拍手

コラム(株式投資情報ブログ)年初から「日本を明るくする材料」

 年初の明るい動きは「太陽光発電」である。シャープ<6753>が昨年末の636円が7日には895円と急伸。この分野を強化すると伝えられた東芝<6502>も昨年末の366円から7日は432円と上伸している。
太陽光発電 太陽光発電は、既に、われわれの身近なところで活躍している。腕時計、小型計算機など。にもかかわらず、産業用では遅れている。この点、ドイツは進んでいる。政府が普及に補助金等で支援している。日本では「電力は会社が電力を供給するもの」という枠があるからだろう。太陽光発電のように設置場所を選り好みせず、あちこちに小型の発電所ができたのでは政府の統率ができなくなるという恐れなのだろう。実際は逆である。設置場所を選ばないから、災害時に一斉に停電するリスクを軽減できる。
 作家、門田泰明氏の著書に『存亡』がある。他国と思われるテロリストによって、日本の原子力発電が攻撃を受け、近畿に続いて首都圏が大停電となる。都市機能が無能となってしまう。日本の無防備を指摘した作品。大きい組織では自家発電を持っているだろうが、各家庭でも太陽光発電を備えていれば凌ぐことはできる。
 政府、電気メーカー、住宅メーカーが一体となって住宅用の太陽光発電の規格を統一するという。設置については税制優遇も予想される。一方の東芝は「電力・産業用太陽光発電」の分野に進出する。今年度の電力・産業用太陽光発電は世界で1兆2000億円、これが2015年度には2兆2000億円になると予測している。
 太陽光発電だからCO2の影響はない。環境先進国であるはずの日本が規制によって、太陽光発電という技術が「宝の持ち腐れ」となっていた。いよいよ、今年は太陽光発電の本格スタートの年である。

【特集】太陽電池関連株に脚光
【特集】太陽電池関連銘柄一覧
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:34 | コラム
2008年12月30日

2009年は、ひとことで言えば「経済から政治」の時代

コラム(株式投資情報ブログ)2009年も「判断」に重点を置いた報道に努めます

 2008年、1年間、当ブログをお読みいただきありがとうございました。タイムリーディスクローズの時代ということもあって、「特種情報」はありませんが、1つ1つの出来事に対し、「どのように見て、判断するか」という点にもっとも力を注いで来ました。少しでもお役に立つことができればと思っています。
 2009年はどのような年となるか。仮に、好悪材料を3つずつ挙げればどうでしょうか。
 懸念材料は、@景気・企業業績の悪化、A政治の不安定、B資本主義に対する疑念、といったところでしょうか。
 一方、期待材料では、@金融不安の一巡、A自由主義のアメリカの自信回復、B世界景気の底入れと明るさ、と思われます。
 こうして見ますと2008年が「経済」の年だったのに対し、2009年は「政治の出番」のようです。アメリカはひと足早く新政権がスタートします。日本でも国民の審判を受けた政権の誕生が求められます。相場格言に、昔から、『政治に売りなし』と言われてきましたが、今度ばかりは分かりません。政治で大揺れも予想されます。しかし、それも日本が通らなければいけない道なのかもしれません。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:58 | コラム
2008年12月29日

企業も個人も「汎用から専門」へ変革が求められている

コラム(株式投資情報ブログ)「右から左への時代」は終わった

 最近の取材で印象的なことは、経営者の方々から「汎用性から専門性へ」、と言う言葉を聞くことだ。「汎用」とは、何にでも、どこにでも使えるもの。汎用性素材、部品などである。共通性があるから大量生産の時代には必要不可欠な存在だった。
 ところが、社会が豊かになり物の充足時代になると様子が変わってきた。身近なことでも、若い女性は、「他人が持っていないモノを身につけたい」。年配者になると、「昔みたいにたくさん食べられないから、珍しくて、おいしいものを少しだけ食べたい」となる。もちろん、今後も量を必要とするものは残る。しかし、方向としては、益々、個性的なものが求められる。企業は、従来の「右から左へ」のビジネスモデルの変革に取り組んでいる。ひとことで言えば、企業がユーザーと一緒になった開発に目を向けている。それは、大変な労力である。たとえば、ナショナルチェーン展開のスーパーマーケットでも、地域店舗、さらに個店ごとにニーズ・売れ筋が違ってくる。東京発で押し切れる時代ではなくなっている。
 働く側の個人も、「汎用型人間」から「個性的・専門型人間」へ変わっていかないと存在感が薄れてしまう。サラリーマン社会における汎用型タイプは、人つきあいが良く、面倒見がよく、よく気のつく、言ってみれば宴会仕切型の人だった。こういうタイプの方が終身雇用のもとでは重宝された。人間が社会を形つくっている以上、人とのコミュニケーション・人脈は必要で大切ある。否定するものではない。しかし、コミュニケーション・人脈があれば十分かと言えばノーである。「コミュニケーション能力・人脈能力」も、大切な能力のひとつにすぎず、全てではない。インターネットのない時代に、「物知り」が上位に位置したのと同じように。
 得意分野の専門性を身につけることが必要だ。自分の世界、自分の土俵を作ることだ。その上で、専門性を持った人同士が出会って、新たなニーズを生み出してゆく。まさしく、イチローさんやマツイヒデキさんの活躍するプロ野球と同じように。仮に、小さな専門性であろうと持っていれば、必ず働き、活躍できる場所はある。日本は今、「右から左へ」の生き方・お金の使い方・時間の使い方が企業でも個人でも変革を求められている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:12 | コラム
2008年12月26日

シンプルにして的中度の高い「新値3本足」チャートが示唆する日経平均の1万円

コラム(株式投資情報ブログ) 皆さん、数あるチャートの中で、シンプルにして的中度の高い「新値3本足」チャートをご存知だろうか。直前の値段3本を上回ったら「陽転」で強気、下回ったら「陰転」で売りとなる。終値を用いる。
 たとえば、A銘柄の日々の株価(終値)が、500円、495円、480円、465円、450円だったとしよう。下げが続いている相場である。ある日、498円となった場合、直前の3つの値段450円・465円・480円を上回ることから陽転となり強気となる。
 今、これと同じようなうことが日経平均で起きている。11月5日に「陽転」して、強気に転換し現在までモミ合いになっている。新値3本足は、大きく下げた相場ほど、よく当る。次の、陽線2本目が出れば、恐らく日経平均は1万円へ行くだろう。ここは、弱気は禁物である。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:19 | コラム
2008年12月22日

43年前の日米首脳の外交文書公開−−中国の核攻撃には報復してください

コラム(株式投資情報ブログ)デリケートな時期だけに大変に刺激的

 1965年当時、佐藤栄作首相がアメリカに対し、日本が核攻撃を受けた場合、報復してくれるよう要請。そのことが外交文書公開で明らかになった。日本への攻撃者は「中国」と固有名も出ている。なぜ、今、国際情勢がデリケートな時に、という思いはある。外交文書の公開は21回目という。今回は1945年から76年までの間の11万ページが公開という。「情報公開時代」だから隠すことはないということか。しかも、50年近く経っていることもあるのだろう。だが、それにしても、大変に刺激的だ。
 もっとも、ほとんどの国民、とくに年配者は驚くことはないだろう。「やっぱりね」、という反応だろう。だが、今度の公表で日本国民が「日本、米国、中国」の関係を考え直すきっかけにはなるだろう。なにしろ、刺激的だから。外交は時間が経つまでは秘密が原則だろう。仮に、今、麻生首相とブッシュ大統領が会談したら、どのようなことが話し合われるのだろうか。以下、「架空の話」である。あくまで、作り話である−−

【麻生首相】大統領閣下、もし、日本に北朝鮮からの攻撃があったら守ってくれますか。

【ブッシュ大統領】オオ、イエス。但し、私が任期の間はね。その後のことはオバマさんに聞いてください。

【麻生首相】まさか、固い、日米の絆が切れることはないでしょうね。

【ブッシュ大統領】それも、オバマさんの気持ち次第です。なにしろ、今のアメリカは国内が大変な状態ですから、基本的には自国の経済に役立つことが優先です。日本とは良き友人だけど、アメリカ国民の生活を削ってまで面倒を見切れるかどうかは分かりません。

【麻生首相】貴国の経済のためには日本より、中国というお考えですか。

【ブッシュ大統領】中国は人口が多く、マーケットは非常に大きいです。日本は少子高齢化で人口が減少に向かい、マーケットは縮小します。どちらが、わが国にとってプラスになるか、わが国の国民は十分に理解していると思います。

【麻生首相】中国は軍艦を増強するなど、軍事力を強化しています。日本にとって脅威です。

【ブッシュ大統領】経済が大きくなれば軍事力を増強するのはどこの国も同じです。対抗するには自分たちで力を備える必要があります。日本は経済的にはその力は十分ありますからね。

【麻生首相】わが国には、戦争放棄の憲法があります。

【ブッシュ大統領】それは、あなたの国の問題です。軍事を持つことと戦争を起こすことは違います。

−−キリがないので、このあたりで止めるが、日本が大切な岐路に差し掛かっている−−
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:59 | コラム
2008年12月18日

「道具」か「財産」か。雇用問題でクローズアップする「企業と従業員」の関係

コラム(株式投資情報ブログ) 雇用の問題がクローズアップしている。視点としては、従業員を「道具」とみるか「資産・財産」と見るか、ということのようだ。どちらも正しいのではないか。
 グローバル化で企業間の競争は激しい。国内だけの戦いではない。商品のライフサイクルも短い。以前なら業界の中でのシェアが数パーセント取った取られただったが今は違う。勝つか負けるか。負ければ消滅の危機さえある。このような時に、経営者は甘いことは言っておれない。政府の失業対策に一応は協力するが、基本のところでは、企業は自分の身は自分で守らないといけない。国に甘えていては国有企業になってしまう。自由は奪われる。
 コストの中で大きい比重を占める「人件費」を削減するのは当然の判断である。しかも、最近の産業界はトヨタ方式で、余分な物を持たない経営だから、非社員の比率は高まる。こうした視点では企業側ばかりが非難されるものではない。企業も生きていかなくてはいけないのだから。

「日本製品は優秀」の評価が薄れている問題
効率性ばかりでは解決できない


 一方、従業員を「資産・財産」と位置づける見方も大切である。建物や機械設備などの資産も重要だが、人は知恵を出して価値を付加してくれる。同じところで頑張りると知識と技術が身につく。時には「努力」と言った、若い人には嫌がられる言葉だが、学校では学べないものが習得できる。いわゆる「ひと味違ったもの」が商品として出来上がる。これが、までの日本を支えてきた根幹である。「日本製品は優秀」という評価である。バブル崩壊後の日本製品には、このことが物足りないと言われている。
 企業は生きなくてはいけない。「今日を生きる」にはきれいごとを言っておれない。しかし、今日の今だけに目を向けていては、「明日を生きる」道が閉ざされることになってしまう。豊かになった日本。しかし、豊かになることは、こんなにも難しいことだったとは・・・。考えるところへ来ている日本。効率性だけが経営でもないようだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:02 | コラム
2008年12月16日

アメリカに加え中国も急速に状況が悪化してきた

コラム(株式投資情報ブログ)2つの超大国の行方は今世紀最大のイベント

 アメリカの苦境に、さらに中国の経済不振も加わって、2つの大国が苦しんでいる。アメリカについては、かなり織り込んだと思われるのだが、今度は中国が急速に悪化し始めている。経済成長率が2ケタ台から8〜9%に低下するという。
 日本の1%程度からみれば羨ましい数字だが、中国ではこれではダメと言われる。人口が日本の10倍と多いからだ。高速で走り続けないと雇用を維持できない。沿海部では中小企業の倒産が相次いでいるという。一旦、豊かさを味会うと、知恵を出すことより、不満が先に出てくる。オリンピックを開催し、先進国の仲間入りをした中国。本当はオリンピック開催の勢いで一気に拡大を狙ったのだろうが、思わぬ材料に圧迫された。サブプライム問題に端を発したアメリカ景気の急速な下降。
 片や資本主義の超大国、片や社会主義の超大国。主義主張は違っても、どちらも人々の胃袋を満たしていかなくてはいけない。経済の不振を市場原理(自己責任)として受け止めることができるか。一方の国では、悪いのは政府だと批判して体制崩壊のようなところまで行くのか。2大国の行方は、今世紀最大のイベントでもある。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:37 | コラム
2008年12月15日

四季報「09年新春号」発売で見る相場の行方

コラム(株式投資情報ブログ)企業業業績悪化の姿が鮮明
しかし、265社の増額銘柄には熱い視線も


 東洋経済の会社四季報「2009年新春号」が発売となった。注目の利益増額・減額は次の通り。増額は265社、減額は1418社。「差引1153社、減額が上回った」。
会社四季報「2009年新春号」 会社側の発表した数字に対する増減ではない。東洋経済独自取材により、前回号の四季報に対しての増減である。差引で増額が上回っていれば株価は強くなり、減額が上回れば株価は安くなる傾向が強い。
 差引で減額が多くなったのは、2008年新春号(12月13日発売)からで、その時は369社。その前の08年秋号では、まだ差引増額が183社あった。発売日の08年12月13日の日経平均は1万5536円。次号(08年春号)の発売日には1万1787円と下げた。
 08年新春号から今回の09年新春号まで計5回とも全て差引減額の多い状態。今回の差引減額1153社はこれまでで最も多い。前回秋号の差引減額404社を2倍以上も上回った。企業業績が急速に悪化している姿が読み取れる。
 この数字を見た元中堅証券社員(現評論家)は、「一斉に、しかも一気に悪くなれば、後の回復も一気に良くなる可能性がある。どうせ悪くなるのなら、だらだらと悪くなるより一気に悪くなって早く良くなるほうが男性的でいい」と印象を語っていた。
 全体相場は調整やむなきだが、今回の「増額銘柄265社」から活躍する銘柄が生まれる可能性はある。ちなみに、コード番号の若いところで1銘柄ピックアップすればボーソー油脂<2608>(東2)が見つかった。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:53 | コラム
2008年12月12日

明日のNY安を予測して日経平均は大きく下げる

コラム(株式投資情報ブログ)ビッグ・スリー支援不発は
短期マイナスでも


 アメリカ上院で、ビッグ・スリー支援が不発に終わった。GMへ100億ドル、クライスラーへ40億ドルの緊急融資の話し合いが行われ、下院では賛成となっていた。上院共和党議員の強硬な反対で通らなかった。
 これによって、何が起きるか。仮に、ビッグ3が破綻すれば、失業者の増加。消費を中心にアメリカ景気の一段の悪化が予想される。NYダウは一段安が避けらないだろう。

「自由と自己責任原則」守ったアメリカの先行きは悪くない

 一方では、アメリカの基本である「自由と自己責任の原則」が守られた。短期的には厳しい経済状況であっても、中長期では「自由」であることのメリットが期待できる。仮に、ビッグ3が破綻しても日本流の民事再生法で立て直すこともできる。今まで通り大きい車も作るが、環境に適合した燃費の良い車も作る。このまま続けるより、再生のほうが、方向転換をやりやすい。もう、ビッグ3以上の大きい企業の経営不安はないだろうから、政府も「個別支援」ではなく、「全員のため」の景気対策も取れる。
 明日のNYダウ安を見込んで、日経平均は500円を超す下げとなっている。明日の安いことは覚悟するとしても、その先どう動いてくるか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:26 | コラム

世界景気一斉の後退、嘆くことはない「全面安」の後には「全面高」が待っている

コラム(株式投資情報ブログ) NY原油先物相場は12月には1バレル=40ドルまで下げた。147ドルをつけたのは、随分、以前の話のように思えるが、まだ半年も経っていない。今年7月11日のことだ。
 100ドル余、下げたわけだが、こうしたこと、つまり半年足らずで100ドルも下げることは、このあとをどのように見ておけばいいのか。筆者は3つのことをイメージしている。@下げが短期間の間に起きたことで、反発も意外に早い、A世界同時の景気後退である、同時回復につながる B高値をつけた原油の値段は将来、必ず見に行く、ということだ。
 今度の世界の景気はツルベ落としの下げだった。一気に生産調整、人員調整が進んでいる。特に、日本はバブル崩壊後のような、だらだらとした動きと違って人員削減などの対応が速い。アメリカも最初は、恐々だったが、AIG、ビッグスリー問題など対応は速い。病気の治療と同じで、治療は速ければ早いほど回復は早い。
 しかも、今度は世界一斉だった。そのため悪くなるスピードが速く、しかも、下げ方も大きかった。しかし、これも考えようだ。一斉に悪くなったものは、一斉に良くなることを意味している。一国だけが良くなるという、ちまちましたものではない。相場でいう、「全面安の後は全面高」だ。これは楽しみだ。
 結果、原油相場は147ドルを見に行く可能性は高い。チャートで見ると、今年は年初90ドル程度で始まって、高値が147ドル、そしてこのままで年末を迎えれば、安値と終値は40〜50ドル。チャートは長い上ヒゲ足。格言に『ヒゲ足はいずれ見に行く』という教えがある。案外、来年の半ばあたりには147ドル接近となっている可能性もある。
 いずれにしても、「全面安」であまり驚かないことだ。次は、必ず「全面高」の順番である。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:23 | コラム
2008年12月10日

世界のソニーが人員削減で2003年頃が思い出される

コラム(株式投資情報ブログ)小泉元総理のテレビ登場も増えた印象だが
景気対策が高まる前兆か


 世界の「ソニー」が、収益改善策を発表した。在庫の圧縮や投資計画の削減など沢山の項目が並んでいる。しかしポイントは、要は、人員削減だろう。社会批判が高まっているため、いろいろ並べてあるとの印象でもある。約16万人いる人員を8000人削減する。これも、斜め読みだが、恐らく、いきなり万単位では影響が大きいから8000人ということではないのだろうか。全体の5%。今後も追加が出てくる可能性はありそうだ。
 思い出されるのは、2003年頃。同じように、天下のソニーが人員削減に手をつけた。それまで、倒産でもしない限り手をつけるものではない、と思われていた。その結果、「ソニーさんがやるのだから、われわれのところも」、ということで一斉に人員削減が相次いだ。世界のソニーは企業家のお手本だった。グローバル化時代には人員に対しても「固定」から「変動」への思いが、以来、定着した感がある。
 今度もソニーに続くところは出てくるだろう。何が起きるだろうか。やはり、2003年頃と同じように、「景気対策」を求める声の高まりだろう。「先の事より今のこと。きれいごとなど言っておれない」、という声である。さあ、今度は、どの政権が、どのような手を打つのか。そんな目で見ていると、最近、小泉元総理のテレビ登場が増えている印象だ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:07 | コラム
2008年12月09日

マラソンシーズン到来、「マラソンに見る日米の違い」

コラム(株式投資情報ブログ) 今年もマラソン、駅伝のシーズンになった。7日(土)には福岡国際マラソンがあった。21日(土)には、京都で全国高校駅伝がある。日本人には人気のスポーツだ。しかし、アメリカの選手が上位で走っている雄姿にはお目にかかったことがない。アメリカ人はマラソンが苦手なのか、それとも、最初から好きになれないのか。そもそも、スポーツとは思っていないのだろうか。
 アメリカの人はラグビー、フットボール、ベースボール、バスケットのような瞬発力とスピード、そして体力を必要とするスポーツがお好みだ。マラソンが決してスピードがないかというとそうではない。福岡国際で優勝したエチオピアのケベデ選手は42.195キロメートルを2時間6分10秒の新記録で走った。42キロを平均して時速20キロで走り切らなくてはいけない。自転車並みのスピードである。

「短距離型アメリカ」が行き詰まって
「長距離型日本」の良さもクローズアップ


 しかし、アメリカの人には、そもそも42キロもの距離を走ること自体が問題なのだろう。ばかげて見えるのだろうか。いや、そうではないのかもしれない。走りたくても走れないのかもしれない。体格が大きくて、できないのかもしれない。動物で言うならマンモスが走っているようなものだろう。国土の広さとも関係なさそうだ。アメリカ大陸はアフリカ大陸に負けぬほど広い。しかし、「広い国土は足を使って走るものではなく、車を使って走るもの」、という考え方だろう。そんなことをするから文明がいつまでたっても発展しない、と言いたげだ。
 マラソン選手の多いアフリカはたしかに貧しい。日本も過去には貧しかった。走ることしかなかった。長距離には消耗の少ない小柄な人に向いていることは事実だが、では、体躯の似ている東南アジアの人たちがマラソン、駅伝が好きかというと、スポーツ人口対比でみれば、日本人ほど好きではない。走ることには、日本人向きの、何かがあるはずだ。

貧しさから始まったスポーツでも
日本の「熟成」の心とマッチした


 今度のオバマ新大統領は黒人である。黒人にもでっかい人と、今度、福岡で優勝のケバデ選手のように身長157センチと小柄な人もいる。文明は大切である。しかし、行き過ぎも問題だ。大陸を疾走したビッグ3が経営に行き詰まった。
 豊かになった日本で、マラソン、駅伝は廃るどころか、益々、活発となっている。始めた、きっかけは貧しさだったかも知れないが、豊かになった今も活発なことは、日本人に合う何かがある。42キロメートルという長丁場は、人の一生、あるいは子孫への思い、あるいは会社経営にも通じるし、なにより作物を植え付けて育つのを待つ農耕に向いているのだろう。
 もちろん、経営にはスピード感が必要なことは言うまでもない。今、実行して、今、成果を求めるアメリカ流が悪いとは言わない。しかし、これも程度の問題である。自然との調和も必要になってきた。日本の特徴のひとつである、酒造りの心、「熟成」を活かすところへ来ている。他国をマネばかりすることはない。文化、スポーツ、政治、経済、何事もこれからは日本人らしさを出せばいい。手先の器用な日本人なら、「職人国家」でいいではないか。「熟成」と「職人の国家」でいいと思う。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:25 | コラム
2008年12月08日

「失業は悪」と決めつけることはできない

コラム(株式投資情報ブログ)国は、「やりがい・いきがいのある社会」作りに
注力してほしい


 失業の問題が大きくなっている。OECD加盟30カ国の、2010年までの失業者は800万人増えて4200万人になるという。特に、アメリカでは300万人、スペインでは90万人、日本でも20万人の増加だという。前週末にはアメリカの雇用者数が(農業除く)が53万人強も減り、減少幅としては34年ぶりと発表された。
 日本でも、内定者の取り消し、非社員の解雇が表面化している。しかし、この問題を、一番難しくしているのは、「時代の変化」という構造的変化ではないだろうか。「企業側」は国際競争の波にさらされている。「働く側」も職業の自由で会社に縛られたくない意識の変化がある。「政府側」も借金が多くて公共投資をやり難い。3者それぞれの立場が、昔とは、まったく違っている。
 少子高齢化の急速な進展で、企業は、マーケットが縮小している国内だけに目を向けていては潰れてしまう。一方で、戦後の高度経済成長で、企業も国家も、そして、個人も繁栄した結果、労働賃金は世界1と言われた。当然、企業はコスト高を吸収するため、安い賃金の労働力を求めて、海外へ展開せざるをえない。企業が悪いわけではない。
 戦後の焼け野原の時代から最近まで、日本では、個人が仕事を選べる時代ではなかった。企業も個人も、そして国家も復興から繁栄へ向けて、一致団結の時代が長く続いた。企業と働く人の関係は、「終身雇用制度」で、共に、都合の良いものだった。しかし、豊かになって、特に、第1次産業、第2次産業から第3次産業が発展することと、歩調をあわせるように、個人の職業の選択肢が広がった。特に、第3次産業では人の流動化が当然の世界であり、その波が、第1次、第2次産業にも波及。無理に従業員を引き止めようとすると、さっさと辞める人が増えた。「会社に縛られたくない」。社会が豊かになれば当然、発生する問題である。

循環論なら景気テコ入れで解決できても
個人の自由という構造変化対応は容易ではない


 議論の中には、非社員の存在すること自体が「悪」であるとの意見もある。昔なら、長男が家を継ぐのが当然だった。今は違う。長男だろうと自由な時代である。今は、後継者がいなくて、家業を手放す経営者も増えている。非社員が良い・悪いと言っていたのでは解決しない。「社員になりたくない人が多い時代」、と位置づけるべきである。もちろん、競争社会である以上、勝ち負けは発生する。そこには、負けた人には実力だけでなく、運も大きく作用する。敗者復活戦のような社会も必要である。景気循環論による失業に対しては、景気対策は必要である。しかし、循環論だけでは解決できない時代変化による構造的な問題も含んでいる。個人の自由という世界である。
 もちろん、個人の側にも、「自由を求める」以上は、「自己コントロール」が非常に重要である。何をやるのも自由だが、自分ひとりの社会ではない。最低限のルール・法律を守らなくてはいけない。すべての人間が、本能のおもむくままに好き勝ってすれば、そこには国家権力の介入を招く。自由がなくなる。江戸時代は、極悪人は処刑された上に、首までさらしものにされた。いわゆる、「みせしめ」が出てくる。昨今の、本能のままとしか言わざるをえないような犯罪が増えている。このまま自己コントロールの利かない社会になれば、死刑廃止論など無理である。
 人が自由であるときの、基本的な価値観は、「自分の好きなことをやる」、ことではないだろうか。好きなことなら、作品の出来上がったときの喜びを味合えて、苦しさも乗り越えることができる。新しい日本へ向かうかどうか分岐点に来ている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:46 | コラム