質屋さんに走る外国投資家のピンチは
われわれ個人投資家には絶好のチャンス 株価が大きく下げている。筆者は、日経平均1万円以下は日本の実力から見て下げ過ぎだと思っている。では、なぜ下げるのだ、ということになる。物の値段には、「価値」と「価格」がある。
「価値」は実力とかに裏打ちされたものの色合いが強い。「価格」は人気的な要素もかなりの部分加わる。良い作品だと思っても生存中の評価は低く、作者が亡くなってから高い値段のつく絵画もある。価値と価格の関係はなかなか厄介だ。
今の日本は天然資源こそないが、世界に比して劣っているどころか実力は凄いと思う。日本の金融機関がアメリカの金融機関を買収し支援できる。ノーベル賞では一度に4人もの受賞者が出る。宝石ならダイヤ級の実力だろう。
だから、外国投資家は過去数十年にわたって、数十兆円もの日本株を買い越してきた。恐らく、彼らにはダイヤモンドを持った気持ちではなかったのか。売りたくはないはずだ。しかし、家計が火の車では、質屋さんに宝石を持って走らなくてはいけないのと同じように、今、外国投資家は宝石にも匹敵する日本株を手放さざるを得なくなっている。それが1万円以下の大幅な下げだ。

『車は急に止まれない』の標語があるように、株にも、『行き過ぎも相場なり』がある。なかなか、止まることのできないのが今の相場である。「白い壁に黒いシミがあったとしても、数メートルも離れると白い壁である」のと同じように過ぎ去れば、今の下げは行き過ぎであろう。
過去、昭和30年代までは、「個人投資家が主役」の時代であった。個人の持株比率は60%程度に達していた。キャピタルゲイン以上にインカムゲイン(配当)の魅力があった。平成時代、外国投資家のプレッシャーで日本の経営者は配当を増やしてきた。外国投資家の効果は大きかった。結果、日本の株には利回りの魅力が高まってきた。
今朝の新日鉄の株価は275円。年11円配当に対する利回りは、実に4.0%だ。2002年に株価119円をつけた印象が投資家にあるようだが、当時は配当はわずか1円50銭、利回りは1.2%に過ぎなかった。今、ふたたび個人投資家の時代を迎える可能性は大いにある。「本当の投資の時代」、「本当にお金持ちになる時代」と言い切ってもよいだろう。外国投資家にに対し、バーゲンセールのチャンスを与えてくれたことと、配当の引き上げに貢献してくれたことに感謝しつつ、このチャンスを逃すことはない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:48
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