2008年04月25日

「ビジネスモデル型経営」から、「ルーチンワーク型」のストック型経営の時代か

コラム(株式投資情報ブログ) ここ数年、会社取材や書物を読んで思い・感じることがある。「ビジネスモデル」「中期計画」がなんとなく先行して、一人歩きしているのではないかと。
 むしろ、堅実な業績を上げているところは、ビジネスモデル云々より、「ルーチンワーク」、がしっかりしている、と感じる、ルーチンワークはある意味「ストックビジネス」に通じる。筆者の先入観からか、ビジネスモデルが中心と思っていた、「ITの先端企業」の経営者の口から意外に多く聞かれるのは、「ルーチンワーク型のストックビジネス強化」である。
 ビジネスモデルは、「何を」、「誰に」、「どのように」、「いくらで、いくつ」売って儲けるか、という仕組みを考察することである。その上に立ってモデルを実行すれば、数年先にはこうなるという「中期計画」が立案される。目標と計画を立て、実行することは経営においても、私生活においても非常に大切なことである。「計画なくして実行なし」である。
 しかし、計画作りに明け暮れると、日々の営みがおろそかになる。たとえば、子供たちが、夏休みに入って、休暇中の勉強の計画を立てるのに一生懸命となるあまり、計画が出来上がったら、夏休みは、既に、半分終わっていたということにもなりかねない。
 むしろ、ルーチンワークを、日々きっちりと、こなしていくことが、案外、大切ではないかと思われる。伝統のある企業には、何をどうやるかということ、つまりルーチンワークが組み込まれている。いちいち、今日はこれ、明日はこれ、なんて考えてはいない。いかに、決まったことを、きっちりとこなすかである。
 もちろん、ルーチンワークに流されて、新しいことへの取り組みがおろそかになってはいけない。常に、日々の生活や業務の中に「改善」の気持ち、あるいは「仮説」を持ち込んで新しい世界を開拓していくことは時代の変化に取り残されないためにも大切なことだ。
 ここ数年、ともすると企画型の部署が大切にされていたが、一方で、ルーチンワークの大切さも見直されているように思われて仕方ない。新興型の企業が、いくら企画がよくても、仕事がないのでは業績が上がらない。不景気になってくるほど、ルーチンワーク型のストックビジネスに強い企業が株価的にも注目される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:47 | コラム
2008年04月21日

「最悪と最高のシナリオ」で考える日本の行方

コラム(株式投資情報ブログ) 先行きが分からない時は、「最高と最悪」を考えるようにしている。ゴルフコンペ前夜に、「バーディラッシュ」の好成績で表彰台に立つ最高の姿を想像しても、現実は決してそうはならないものだ。表彰席の隅っこでしょんぼりしている自分が現実なのである。

「日本」についての最悪ケースはなんだろう。
・人口が8000万人を切るところまで減って、GDPも今の500兆円位から300兆円位まで減少する。
・特に、働く人が減って、外国人の移民を増やさなくてはいけなくなる。単一民族で守
ってきた「美しき国」は消え、犯罪が多発し、日本人の住む地域と移民の住む地域とに分かれ、地価も大きく下がる。国家運営が非常に難しくなる。
・食糧の自給率が下がり、原油価格上昇に加え、食糧価格も上昇して生活が脅かされる。
・過疎化が一段と進み、「立派な道路」では、狐、狸、亥しし、クマなど獣たちが夜昼と運動会を始める。
・道路より医療へお金を回さなくてはいけないのに高齢者は見捨てられるように社会で放置される。そんな老人を見ると、若いひとたちは子供を生むことには、ますます躊躇する。
・日本を快く思っていない国が、日本の国力低下につけ込んで、ミサイル攻撃を仕掛け手くる。魅力の失せた日本にアメリカは見切りをつけて守ってくれない。
・国の借金は1000兆円を大きく突破し、国家の財政は破綻状態で預金封鎖も考えられる。
・株はかつての勢いはなくなり、1万円にも届かない状態が続く。

悪いことはキリがない。

「日本」についての最良ナシナリオはどうだろう
・少子高齢化で人口は減少するが、老人福祉に手厚く暮らし易い「美しき日本」。
・技術を武器に日本企業の活躍が見込まれる。
・特に、国内の需要に見合った供給側の企業の淘汰が進み、強い企業が残って活躍する。
・官民のバランスの取れた社会になる。
・日米同盟がいっそう強化され資源、食糧の確保にもめどがつく。
・GDPは生産性のアップで年率4%成長続く。
・食糧価格の上昇で日本の農業に採算が立ち、地方が活性化する。
・2年間くらいの自衛隊への体験入隊制度が実現して若者がぴりっとする。
・日経平均は5万円時代が到来する。

将来を選ぶのは、もう筆者の世代ではない。倅(せがれ)など、若い世代の選択である。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:44 | コラム
2008年04月19日

JPモルガンの悪決算で急騰したNY株

コラム(株式投資情報ブログ)「株を学ぶ」には良いケース

 17日のマーケットの動きは、「株を学ぶ」には良いケースのひとつになると思う。アメリカの銀行大手・JPモルガンが1〜3月の決算を発表、「サブプライム損失」拡大で純利益が半減した。しかし、NYダウは256ドル高と急伸した。
 「業績悪化が表面化したが、株は高い」、という絵図である。こうした動きは通常、「悪材料出尽くし」、と言われる。では、悪い材料が出れば、いつだって株は上がるか、といえばなかなかそういかないところに難しさがある。見方として、「その悪材料がどのくらいの期間、言われ続け、言われ始めた頃からどの程度下がっているか」、ということがポイントになる。さらに、その期間、どの程度の商い(出来高)があったかということも重要な視点である。出来高が多いということは、その悪材料を嫌気して処分売りが出たことを意味するからだ。

株は下がる時は1株でも下がる 「株の悪材料」は人の「病状」とも比較して語られることが多い。健康を害して入院。その入院期間に匹敵するのが株では「悪材料の露出期間」ということになる。今度のサブプライムという悪材料は昨年8月に表面化、入院期間は9ヶ月間になる。これだけ入院していれば、体調はかなり良くなっている。退院も近いはず。入院患者の周囲に風邪引きがあっても問題はないはず。
 しかし、大きい問題がある。患者の退院後の問題である。特に、今度のサブプライムという病状が、たとえば「ガン」だとか、「心筋梗塞」「脳梗塞」などに匹敵する重篤なものかどうかである。これまでは病院という集中治療室のお陰で、体力を回復できても、仮にそういった重篤な病気なら退院できたとしても油断できないからだ。入院前のような健康体を期待することはできない。ちょっとした「風邪」で、一気に病状が悪化する心配がある。退院が期待できるまでに回復したアメリカ経済は、これからこうした重大な病状と戦いながら健康体にもっていかなくてはいけない。

 『株は下がる時は1株でも下がる』、という格言があるが、アメリカの景気、企業業績が大きく落ち込むようなら僅かな売り物で下がってしまう懸念がある。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:09 | コラム
2008年04月16日

外国資本の規制は世界から取り残される

株式市場の話題 政府はJ−POWER(電源開発)<9513>(東1)の株を9.9%買い集めている英国系投資ファンドのチルドレンズインベストメントに対し買い増しの中止・変更を勧告する方針を固めた。海外資本が電力や通信、原子力などの企業の株を大量に保有した場合、国家の安全性が脅かされる危険が高まるのを防止する措置と説明している。また、関税・外国為替等審議会の外資特別部会は、15日の会合で「公の秩序の維持が妨げられる恐れがある」との否定的な意見をまとめた。
 しかし世界の物や資本が自由に移動するような時代に入っているときに特定企業に対し外国資本規制を導入しても効果はあがらない。

 今、国内で原子力発電所を建設できる企業は三菱重工<7011>(東1)東芝<6502>(東1)日立<6501>(東1)の3社しかない。この3社が外国資本に買い占められた場合にはいくらJ−POWER(電源開発)の株式を外国資本から守ろうとしても効果は無い。逆に東芝はアメリカのウエスティングハウスを昨年買収した。アメリカで原子力発電技術を持っているのはGEとウエスティングハウスしかない。このなかの1社を日本企業が買収したからといってアメリカは反対していない。

 海外では企業が国益に反した行動をとった時には国家権力において規制できるシステムが出来上がっている。現実的には外国資本の買占めを阻止するよりも企業が国益に反する企業活動をした場合には規制をかけるほうがより効果が上がる。独占禁止法などを広義に解釈すれば簡単に企業の行動は規制できる。
 今回の規制の本質は海外資本が入ることで天下りや利権などが暴かれるのを嫌ったためとも受け取れる。もっとどんどん外国資本を導入したほうが停滞する日本経済を活性化するためには効果が上がるものと思われる。

 中国やインドなどは外資を導入したことで経済成長を加速させている。外人労働者をいれるより外国資本を入れたほうが日本全体にとってプラスとなる。外人労働者を入れるということは国内労働者に代わる低賃金労働者の確保に他ならない。このため国内労働者の賃金にも下落圧力がかかることになる。逆に海外資本を入れれば国内労働者に職場を提供できる。特に生産性の低い第一次産業や第三次産業に外国資本を入れれば生産性向上に役立つ可能性もある。

 世界経済が同時に動く時代になった今、日本だけが外国資本を規制していてはさらに世界から取り残されることとなる。

関連銘柄 原子力発電関連銘柄一覧
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:50 | コラム
2008年04月09日

「中国」から「ブラジル」への風

コラム(株式投資情報ブログ)ブラジルで「鉄鋼城下町」

 時代は明らかに、「中国」から「ブラジル」へ向いてきたようだ。新日本製鉄<5401>(東1)に続いてジェイ エフ イー ホールディングス<5411>(東1)もブラジルで高炉を建設する計画を打ち出したからだ。両社とも5000億円程度の多額の投資額になる。加工品中心のの製鉄所ではなく、銑鉄から作る高炉という意味は大きい。

 背景=需要の見込めるという背景は当然だが、金額が大きいから安心して投資できる国でなくてはいけない。
 効果=日本でも「鉄鋼城下町」といわれた。今後、ブラジルでも新日鉄、JFEの城下町が形成される。
 株式市場のテーマ性=リスクの高い中国から移民100周年などブラジルとの親密性から、「中国売り」の「ブラジル買い」の可能性が強い。とくに、鉄鋼周辺のプラント、耐火レンガなどが注目。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:32 | コラム
2008年03月27日

仕組まれた円高・ドル安!?

コラム(株式投資情報ブログ)サブプライム問題発生で早めに出てきた
アメリカの原油高に対抗できる食料戦略


 今回の円高・ドル安は「仕組まれた」、とまでは言えないが、「利用された」ように思われる。
 振り返って、今から約19年前の1989年11月にベルリンの壁が消滅し東西冷戦が終わった。この時点から、今日の「原油高」は予想されていたはずである。平和の配当として世界の多くの国が豊かになれば、贅沢になり油の消費量が増えることは分り切ったことだからだ。この原油高のリスクはアメリカは十分想定していたはず。それ以上にアメリカの輸出が伸びれば問題ないからだ。中国のオリンピック開催も後押しして、経済発展成功の象徴とした。実際、アメリカ、日本は輸出で大いに潤った。
 ただ、アメリカにとって想定外の出来事が「サブプライムローン問題」だったと思われる。リスクの高い金融商品を得意の金融工学で高度な金融商品に加工して輸出したことが思わぬ失敗となった。多額の損失が発生、ドル安の一因となった。
 ここからは、推測だが、アメリカはこのドル安を利用したのではないか。ドル売りとなるのなら、むしろ思い切って安くして、輸入原油高のコストを吸収し、さらに、輸出を増やして実体経済の悪化を防ぐ狙いもあったのではないか。特に、アメリカは原油に対抗できる輸出産業は「食料」である。食料を武器にする戦略がサブプライム問題で早まったといえるのではないだろうか。
 もちろん、アメリカ大陸には油の埋蔵量も多く、カナダは世界1とも言われている。アメリカはこうした自国の原油は温存した上で世界戦略を展開しているはずである。こうした将来を考えると日本が歩む道はおのずと決まってくる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:50 | コラム
2008年03月23日

日本経済は格好の反面教師

コラム(株式投資情報ブログ) 3月18日FRBは0.75%の利下げを行い、FF金利を2.25%にした。FRBは昨年9月18日FF金利引下げを開始して以来、半年間で3%もの大幅引き下げを実施した。
 アメリカの1月消費者物価は4.30%なので実質金利はマイナス2%程度にまで下げられたこととなる。ドルがマイナス金利に転落したため通常ならばさらにドル安が進行するはずである。しかし実態は逆に動き始めている。
 円ドルは3月17日に95円77銭まで売られたあと週末には99円30銭まで反発して終わっている。いままでドル安進行とともに上昇してきた商品市況も下落に転じ始めた。NY金は3月18日の高値1003ドルから週末には905ドルまで売られた。原油のWTIも3月10日の高値110ドルから週末には101ドルまで下落した。とうもろこしは564ドルから507ドル、小麦は1280ドルから987ドル、大豆は1544ドルから1207ドルまで急落している。
 FF金利引下げのあとの為替と商品市況の動きからすれば投機資金はポジションのまき戻しに動き始めたものと思われる。昨年7月から始まったサブプライムショックもベアスタンズの実質破綻やアメリカのマイナス金利政策により天底逆転に入り始めた。今後順調にドルやアメリカ株が順調に回復するには景気指標の好転が不可欠となる。
 最も重要な指標は毎月月初めに発表される米国雇用統計である。なかでも非農業部門従事者の増加が重要である。非農業部門従事者は今年1月に入り減少に転じた。1月は2万2000人減少、2月には6万3000人減少と2ヶ月連続減少を記録した。金融機関のリストラがあいついでいるため3月も減少になることが予想されるものの4月以降プラス圏に浮上してくればドルや株式市場の回復は本格化する。
 アメリカは日本の資産デフレを研究し尽くしている。1990年に起こった資産デフレから19年が経過してもいまだ立ち直る兆しのない日本経済は格好の反面教師となっている。アメリカはマイナス金利から金融機関救済まで半年間で行った。今後さらに状況が悪化してくれば公的資金投入も実施されるものと思われる。今回のサブプライムショックでアメリカ株は20%下落した。一方日本株は37%下落しているものの画期的な対策は期待できない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:54 | コラム
2008年03月21日

今年も「彼岸底」の可能性

コラム(株式投資情報ブログ)5〜6月に向けて個別買い相場

 今年も「彼岸底」となった可能性が強い。20日を挟んで19日、21日ということではなかったが、3月17日・月曜日につけたザラバ安値1万1691円は、「お彼岸の週」ということからすればほぼ底とみていいだろう。

 1万1691円は2005年8月頃の水準である。2004年3月から05年8月まで1万1045円〜1万1800円までモミ合ったところまで、相場用語でいう「往って来い」になった。
 通常、往って来い、となればひとまず下げ相場は終了する。もちろん、それで大底ということではないが、先行きの悪材料はかなり織り込んだ。仮に、往って来い水準まで切って下げる場合は、上場会社の中から、倒産企業が相次ぐような状況にならないといけない。今はそこまで考える必要はない。
 「彼岸底」の場合、5〜6月まで戻すケースは多い。個別買い相場のスタートである。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:41 | コラム
2008年03月16日

金融機関の救済

コラム(株式投資情報ブログ) 週末アメリカ市場では全米第5位のベアスタンズ証券救済のためFRB特融が発表された。金融ビックバンを世界にさきがけて行ったイギリスもノーザンロック銀行救済のために特別融資を行っている。一般的に日本ではアメリカやイギリスなどは市場経済を重視して金融機関の救済は行わないとの認識が強いものの実際はそうではない。1980年代から1992年にかけアメリカで起こったS&L(貯蓄貸付組合)のときもS&Lの清算はすすめたものの大手金融機関は救済に動いている。
 1979年に始まった第二次石油危機によりアメリカ30年もの国債の金利は一時16%にまで急上昇した。当時のFRB議長であったポールボルカーはFF金利を19%にまで引き上げインフレファイターと呼ばれた。このため長短金利差が逆転したことにより短期金利で調達し長期で運用していたS&Lは破綻し第一次S&L危機となった。その後インフレが収まり危機は終息したかにみえたものの1980年代後半に入り再び第二次S&L危機を迎えた。
 第二次S&Lの時も短期金利で資金を調達し住宅ローンやジャンクポンドなどに投資していた。1987年10月に起こったブラックマンデーの影響で景気後退から住宅ローン破綻やジャンクボンド破綻などからS&Lは再び経営危機を迎え、傘下にS&Lを抱えるシティバンクなども経営危機となった。このときアメリカ政府がとった行動は大手の金融機関は救済し中小金融機関は整理するというものであった。
 1989年RTC(整理信託公社)を設立し3000ものS&Lを清算し資産をRTCが買い取った。公的資金を1850億ドル投入して資産整理を進めた。経営危機にあったシティバンクには大量の資金供給をするとともに長短金利差を与えて利ざや拡大による利益を与えた。
 今回も公的資金を投入し大手金融機関の保有するサブプライムローンを買い取るものと思われる。市場経済が正しいものと妄信している日本政府は大手の銀行や証券会社を破綻に追い込んだことでデフレ経済からの脱却に失敗した。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:29 | コラム
2008年03月14日

救済目的の銀行か、営利目的の銀行か――新銀行東京

コラム(株式投資情報ブログ)新銀行東京の方向性
80年前の今日、東京渡辺銀行が破綻


 今日、3月14日――。80年前の1927年(昭和2年)の同じ日、「東京渡辺銀行」が破綻した。時の片岡大蔵大臣が「本日正午、東京渡辺銀行が破綻しました」と発言して取り付け騒ぎに発展した、と書物にある。

 80年後の今日、同じ日、「新銀行東京」の存続を巡って朝まで深夜の議論が行われた。バブル崩壊による銀行の貸し渋り対策から、中小企業への融資を目的に創られた銀行で主旨はよかった。しかし、「救済」と「営利」という狭間で新銀行東京自らが苦しんだ。国営銀行なら救済目的でよかったのだろうが、民間企業である以上は、営利を求められる。
 弱者救済が悪いとは言わない。融資を受けられないで苦しんでいた当時の多くの中小企業が救われたのも間違いない。しかし、救済と名のつくものは、多くの場合に当てはまるが、戻って来ない、返してもらえないものである。だから、後進国への援助・救済は政府が行っている。国民も納得している。
石原慎太郎・都知事 もし、「都の財政は豊か」ということだけで「いいよ、いいよ」という軽い気持ちの格好良さ、人気取りでやったとすれば石原都知事の落ち度であろう。その時点で、「返って来ない恐れを」認識しておくべきだった。「困っている人を救済して何が悪い」ではすまされない。救済するときは、「限度額」を決めておくべきである。
 80年前は、一族への貸付が多かったと言われ「政商を助けるために救済する必要はない」との反対意見だったという。関東大震災後の混乱ということもあって、昭和金融恐慌に発展してしまった。
 新銀行東京をどういう銀行にするのかが見えて来ないと、我々都民は石原都知事にイエスを言えない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:05 | コラム

ドル買い介入が日本銀行新総裁の初仕事となるか

コラム(株式投資情報ブログ) 3月5日に発表された2007年10月〜12月期法人企業統計によると全産業ベースでの経常利益は7月〜9月期の0.7%減益に続き4.5%の減益と2四半期連続の減益となった。これで2002年第二四半期から増益に転じた企業収益は2007年第三四半期に転換点を迎えこれからも続くものと懸念されている。
 減益に転じてきた要因は原材料費や人件費の高騰があげられる。原油価格や農産物価格、輸送費などのコストが2007年7月より急上昇したため企業の利益圧迫要因となっている。2008年は2007年よりさらに上昇が続いていることから利益圧迫は続くことが予想される。
 これまでコスト削減項目の筆頭に挙げられていた人件費も上昇に転じてきた。派遣や請負、日雇いなど非正規雇用の採用を増やして行き過ぎた人件費抑制に努めてきた企業へ法的措置が次々にとられてきたことが人件費上昇につながっている。非正規雇用を正規雇用に採用し残業代支払いなどが人件費上昇につながる。コストは上昇しているものの最終需要が弱いことから企業の価格転嫁も困難な状況にある。
 企業業績を牽引してきた輸出企業も107円を割り込む円高により採算割れが懸念されている。法人企業統計では企業の減益予想が明確に出てきているものの東証1部の業績予想はいまだ増益を予想している。東証1部全上場企業の平均PERは前期16.43倍から今期14.99倍へと低下を予想している。増益率になおすと8.76%の増益予想となっている。上場企業や大企業の業績悪化は中小企業に遅れるのが通例ではあるものの08年度の減益決算は避けられない状況になりつつある。特にこれから業績悪化が見込まれる業界としては原材料費上昇圧力が強い鉄鋼や化学があげられる。
 需要減退による業績悪化業界では建設や不動産、住宅、消費などの業界が上げられる。景気後退が鮮明になりつつあるなか政策手段は限定されている。金利引下げや財政出動などは取れない状況にある。最も即効性がある手段としてはドル買い介入と思われる。2004年4月以降実施されてこなかったドル買いを実施すれば市場に驚きを与えるとともに日米の協調性も打ち出せる。日本銀行新総裁の初仕事になるかどうか?
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:15 | コラム
2008年03月12日

家族が集まってアメリカに緊急輸血。主治医不在で退院のメド立たず

コラム(株式投資情報ブログ) NYダウが11日、416ドル高と急伸した。欧米の中央銀行が大量の資金を投入することを好感した。米FRB(連邦準備理事会)だけで約20兆円という規模である。このことから、投資家は、「思った以上に状態は良くないのだな」「バブル崩壊の日本では快方に向かうまで3年程度かかった。アメリカの先はまだ長いな」、という気持ちを持ったはずだ。
 昨年8月、日本人より、ふた回りも、3回りも体格のいいアメリカという患者が、病名「サブプライム・ショック」で緊急入院した。以来、7ヶ月、順調に快方に向かっているのかと思われたが、期待に反して、資金注入という大量の緊急輸血を必要としていた。まさか、隠れて酒を口にしていた訳ではないだろうが、病院に居ても体調は良くなかったのだ。投資家という家族には、「状態は良くないな」、との思いが走り、欧米の金融担当者が急遽、入院先の病院を見舞った。見舞った人たちが、血液を出し合った。体格がいいから輸血量も多い。
 さて、問題はこれから先だ。日本では2000年に、病名「バブル崩壊ショック」で緊急入院。以来、2003年の退院まで3年かかった。医療の進んだアメリカとはいえ、どうも先は長そうだ。生憎とアメリカは大統領選挙の真っ最中。対中東敵視政策で行くのか、強いアメリカ復権で行くのか、今、決めることはできない。つまり主治医が不在に近いのである。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:13 | コラム
2008年03月11日

株安を歓迎している人の思惑

コラム(株式投資情報ブログ) 東証の時価総額が11日、397兆円と400兆円を割った。今度の03年からの回復相場では、07年2月26日の時価総額589兆円がピークだったので、1年間で192兆円(32.6%)減少した計算。
 時価総額の減少で喜んでいる人はあまりいないだろうが、必ずしも、そうとは言えないだろう。次のような仮説に立てば株安を歓迎している人も居るはず。
 @カラ売りしている人、Aバリュー株投資の人、B本当にM&Aを仕掛けようと思っているひと、などである。カラ売りは説明する必要もないので省略するが、バリュー投資ではPBR1倍割れ銘柄の増加、3%を超える高利回り銘柄の増加で妙味が高まっている。
 もうひとつは、仮に、新日本製鐵<5401>(東1)なら07年7月高値時点の時価総額は6兆5609億円だったが、今は3兆0627億円に大幅減少。世界の鉄鋼ミタルが狙おうとすればおいしい話ではある。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:13 | コラム
2008年03月10日

「過剰サービス」と「説明不足」

コラム(株式投資情報ブログ) 「地下鉄の過剰アナウンス」と「投信販売トラブル」、筆者には無関係で、ないように思われる。先般のテレビで、「日本」、「アメリカ」、「韓国」、「中国」の交通アナウンス事情を放映していた。アメリカでは行き先のアナウンスだけというシンプルなもの。日本はドアの開け閉め案内から、行ってらっしゃいのサービスまで至りつくせり。両方のホームに同時に電車が着こうものなら、何を言っているのか分らない。社内アナウンスで「この先も気をつけて行ってらっしゃい」と、言われると背筋がぞっとする。中国、韓国でも日本ほどの過剰サービスはない。テレビディレクターもきっと同じことを感じて取り上げたのだろう。
 要は、日本は過剰サービスなのである。過剰サービスに慣れてしまうと、自己責任は育ち難い。一方、金融界、特に、株の世界は、「儲かりまっせ」のひと言で説明を片付ける時代が長く続いた。この結果、今朝の日経でも未だに投信説明不足によるトラブルの多いことが取り上げられていた。結局、説明不足が、昨年9月30日からの「金融商品取引法施行」を呼び寄せてしまった。
 一方は過剰説明の日本の地下鉄、もう一方は説明不足の投信。どういう方向に行くのか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:31 | コラム
2008年03月03日

新日本製鉄の収入を「月平均」でみ見ると株価が上がるのは難しい

コラム(株式投資情報ブログ) 日経朝刊に、「新日本製鉄<5401>(東1)の08年3月期は減益の公算」、が載った。中間期で予想していた連結経常利益6000億円には届かないという観測記事。07年3月期の実績5976億4000万円を下回り6年ぶりの減益になる可能性が載っている。
 08年3月期予想の経常利益は、昨年春の決算発表時も秋の9月中間決算発表時も6000億円と予想されていた。もちろん、まだ会社の正式発表ではないが、第3四半期(07年4〜12月)の実績が4346億6900万円で前年同期に比べて0.7%減少していたので、「悪そうだな」、という想像はされていたので、「遂にに来たな」という感じである。
 08年3月期経常利益6000億円を単純に月平均すると500億円。ところが、9月中間期での月平均は473億円と目標には達していなかった。第3四半期(07年4〜12月)での月平均は、少し取り返したものの483億円と目標には届いていない。目標の月500億円通りなら、残り3ヶ月を月平均551億円でいかないと達成はできない。既に、2ヶ月は終わっている。正式な数字は分からないが無理のようだ。
 このように、会社を見る場合、単純だが「月平均」、で見るのはけっこう役立つ。もちろん、季節性の強い企業には難しいが、同社のような絶対金額の大きい会社は月平均で見ると、自分たちの月収入と同じような感覚で眺めることができる。月ベースで収入のダウンしている新日鉄の株価が上に行くのは難しい。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:27 | コラム
2008年02月29日

アメリカの判決、中国の判決。「国家」を考えてしまう

コラム(株式投資情報ブログ) 日本の判決では27年前に決着した三浦和義氏の「一美さん銃撃事件」がアメリカでは未解決という。一方、中国製の「冷凍ギョーザ中毒事件」では、中国警察当局は中国国内で発生したことではないという。
 政治のことより株のことに触れるようにしているが、今度の2つのことを思うと、改めて、「国家」というものの存在を考えさせられる。「アメリカはアメリカの法律でやる」ということをヒントにしたのか、「それなら、我々も中国は中国式でやる」、ということになったのだろうか。
 いつの間にか中国は強くなっていたというか、もともと内包している社会主義の勝手主義が出てきたのだろうか、という気持ちである。
 被害妄想的に拡大化してはいけないのだが、ネコも杓子も中国、中国となびいていると、都合が悪くなると国家の力が前面に出て来て、日本はハシゴを外されてしまう恐れがある。そのあたりは、政治家より民間企業の方がしっかりしているから心配ないが、我々個人投資家も「中国銘柄の選別」をするところに来ているのではないだろうか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:06 | コラム
2008年02月28日

金融商品取引法に関する当局の「Q&A」資料

コラム(株式投資情報ブログ) 金融庁と証券取引等監視委員会が『金融商品取引法の疑問に答えます』という6ページのパンフレットを発表した。
 07年9月30日にすべての金融商品を一本の法律でくくる金融商品法が施行され、現場での萎縮が目立つことに対し異例のコメント発表。たとえば、大手銀行では「70歳以上の人には投資信託を販売しない」といった動きがあると言われる。Q&Aの抜粋は次の通り。

質問 高齢者にリスクの高い商品を販売・勧誘してはいけないのか。

 答え→「適合性の原則」は顧客の知識・経験・財産状況・商品購入の目的に照らして不適当な勧誘をしてはならないというルールである。したがって「一律に高齢者にはリスクの高い商品は販売しない」「一律に高齢者には1度目の訪問では販売しない」「一律に高齢者には親族の同席がなければ販売しない」、という対応を取ることは必ずしも趣旨に合致しない

質問 金融商品の広告はリスク情報を12ポイント以上の文字・字数で記載が必要か。

 答え→金融商品取引法では広告の中でリスクや手数料について、「明瞭」「正確」に書くことを求めている。ポイント数は指定されていない。「契約締結前交付書面」にはリスク情報を12ポイント以上の大きさの文字・数字で枠の中に正確に記載し、それ以外の情報は8ポイント以上の大きさに義務づけられている。

 印象=このほかにも、「説明義務」「契約締結前交付書面」「セミナー等の業規制」などのQ&Aがある。なにせ、今回の法律では「証券取引法」や「証券会社」が法律の上では無くなり、しかも投資家を「プロ」と「アマチュア」に分けたほどの画期的なものだけに現場でのとまどいは大きい。今度の「答え」部分でも、「一律に」というところが強調されているし、契約書面では12ポイントの文字数となっているため、現場としては無難を求めるならハミ出すことはしないだろう。まだ、落ち着くまでは時間がかかりそうだ。

■「金融商品取引法の疑問に答えます」の公表について(金融庁)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:20 | コラム
2008年02月22日

日本にとっての「原油高のプラス・マイナス」

コラム(株式投資情報ブログ) 原油の値段がまた、1バーレル・100ドルに乗せてきた。「投機資金の流入が主因」という。確かにそうだろう。面白みのないところにはホットマネーは入らないからだ。格言でも同じように、『投機資金は実需のないところには入らない』と教えている。たとえば、新興銘柄で1日に1株とか2株しか商いの出来ない銘柄にはホットマネーは見向きもしない。「売りたい時に売れない」からだ。
 原油市場に投機資金が入っていることは、過去の「オイルショック相場」と比べれば違うことが明快である。当時の原油価格の上昇は、中東戦争等の一時的な出来事で上昇した。今は違う。中国が自転車からオートバイにそして4輪車へ変わり、さらにオリンピック特需でブルトーザが土煙をあげる。リヤカー、自転車の時代からみると格段に油の実需は増加している。かつてのオイルショックでは投機マネーはお遊び程度にしか入っていなかったが、現在は腰が入っている。短期で稼げて、売りたい時に売れる非常においしい対象なのだ。手がけるものがなくなると、また原油に来る。
 さて、日本にとって原油高はプラスかマイナスか、どちらだろう。新興国の経済が発展すれば日本からの輸出が増える。建設機械、工作機械、鉄鋼、自動車、造船、さらに化粧品などの消費財、最後は金融まで広がる。明らかに輸出にはプラスである。実際に07年にかけて新日鉄が964円の高値をつけたように鉄鋼株が買われ、機械、自動車、商社、海運などが軒並み上昇した。輸出立国の日本には、新興国の発展→原油高→輸出増の図式は悪いことではない。
 だが、それも程度がある。社会は1人では成り立っているわけではない。輸出産業だけで社会があるわけではない。国を支える国民の生活が脅かされたのでは国力が低下する。原油高のマイナス面が国民生活に現れてきている。かつてのオイルショックの時はトイレットペーパー騒ぎが起きたが短期間で終息した。「今度は原油の実需をバックにしているから原油高の影響は長いし、買いだめで解決できる問題ではなくなっている」という違いがある。もちろん、原油への投機資金流入も長期化する。軒並み日常品が上昇している姿は明らかに過去のオイルショックとは異質のもだ。
 日本にとって今こそ代替エネルギー開発のチャンスである。バイオ技術は日本の得意とするところである。休耕田を使って「ヤトロファ」という油の成る実を栽培するのもひとつだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:10 | コラム
2008年02月20日

中東マネーは「家康の心」を学んだ?

コラム(株式投資情報ブログ) 投資家のタイプを仮に、2つに分けるとすれば、「ジョージソロス」型と「ウォーレンパフェット」型になるようです。
 ジョージソロスはヘッジファンドの親分として有名で1990年代にはクォンタム・ファンドを率いて活躍。アジア通貨危機では悪者とさえ評された。イケ・イケ・ドンドン型のように見受けられ、買いでも、売りでも行けると狙いを定めると積極的に攻撃を仕掛ける。
 一方のパフェットは、ソロスとは正反対で「割安株」の発掘投資で有名だ。他の銘柄に比較して出遅れている銘柄、あるいは下落して来た銘柄が内容に比べ割安となったところを仕込む。
 ソロスは狩猟民族型、パフェットは農耕民族型ということになるだろう。あるいは、ソロスは、信長式の「啼かぬなら鳴かせてみせよう」、パフェットは家康式の「啼くまで待とう」ということにも似ているのではないか。
 今、日本の景気・企業業績を見ると、「啼かせてみせよう」とは言えない状況で、「啼くまで待とう」ということになる。
 今、割安感の出てきた日本株を中東マネーが買っている。家康の心を研究したのかもしれない。この際、あなたは、どちらのタイプかを見極めるよいチャンスだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:05 | コラム
2008年02月18日

なんとストップ高が86銘柄。小型株に見直し機運

コラム(株式投資情報ブログ) 立会い中にクイックで相場を見ることは多くないのだが、記者の皆さんが、「ストップ高が続出」と声を張り上げているので画面を見たら、18日午後1時55分現在で、なんと86銘柄もある。
 早速、分析。内訳は東証で50銘柄、大証で1銘柄、名証3銘柄、ジャスダックで16銘柄、ヘラクレスも16銘柄という構成。
 個別に銘柄をピックアップしてみよう。MPT(3734)リアルコム(3858)DNAチップ(2397)日本橋梁(5912)ラクーン(3031)フルキャスト(4848)GMOホスティング&セキュリティ(3788)ビーマップ(4316)DI(4310)CAC(4725)などなど、小型株が多いという印象である。
 06年1月のライブドアショック以降、下げ続けてきた小型株に見直しの人気が出ているようだ。 
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:00 | コラム