
今期(13年3月期)連結業績見通しは、売上高が前期比8.5%増、営業利益が同30.1%増、経常利益が同16.0%増、純利益が同15.0%減としている。純利益については税効果一巡で減益見込みだが、通期予想に対する第2四半期累計(4〜9月期)の進捗率は、売上高が48.3%、営業利益が51.2%、経常利益が53.2%、純利益が71.6%と順調な水準である。下期の新規出店効果なども考慮すれば通期上振れの可能性があるだろう。
飲食事業直営店舗の売上高(前年同期比、概算値)を見ると、12月は全店104.4%(居酒屋99.4%、洋食127.8%、寿司98.6%、焼肉102.2%)、既存店100.1%(居酒屋93.0%、洋食111.1%、寿司99.1%、焼肉102.7%)となった。4〜12月累計で見ると全店105.0%(居酒屋106.9%、洋食118.5%、寿司96.5%、焼肉103.5%)、既存店101.0%(居酒屋97.8%、洋食105.0%、寿司97.1%、焼肉107.4%)となり、洋食や焼肉が好調を維持している。
株価の動きを見ると、右肩上がりの上昇トレンドを継続し、1月8日と9日には昨年来高値となる498円まで上昇している。営業損益改善見通しを評価する動きが続いているようだ。15日の終値494円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円98銭で算出)は99倍近辺、今期予想配当利回り(普通株式に係る会社予想の年間2円で算出)は0.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS35円03銭で算出)は14倍近辺となる。
日足チャートで見ると、年末年初の急騰で短期的な過熱感を強めているが、水準を切り上げて強基調の展開だろう。また週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドを継続している。通期業績上振れの可能性や収益改善期待に加えて、3月末に向けて株主優待権利取りの動きも予想されるだけに、上値追いの展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)