
今期(13年3月期)業績(非連結)見通しについては11月7日に下方修正し、売上高が前期比8.5%減、営業利益が同60.1%減、経常利益が同67.8%減、純利益が同85.9%減としている。前期に14店舗を閉鎖したことに加えて、震災後の節約志向、ロンドン五輪開催時の在宅志向、天候不順の影響などで、アミューズメント施設運営事業の売上が想定以上に減少する模様だ。下期に顧客注目度の高い新マシンを投入するが、事業環境は引き続き厳しいとしている。
なお会社リリースによる月次売上動向を見ると、11月のアミューズメント施設既存店売上高(前年比、速報値)は90.9%だった。11月は前年に比べて土曜日が1日少なかったことも影響し、主力のメダルジャンルの苦戦が続いた模様だ。
株価の動きを見ると、業績見通し下方修正を嫌気して11月13日と14日に直近安値となる67円まで調整する場面があった。その後一旦反発して12月4日に85円まで戻す場面があったが、足元では概ね安値圏の70円近辺で推移している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、失望売りは一巡した可能性があり、ほぼ底値圏だろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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