
1月10日発表の第1四半期(9〜11月期)連結業績は、売上高が前年同期比7.0%増、営業利益が同17.4%増、経常利益が同17.8%増、純利益が同17.4%減だった。ショップ事業がやや伸び悩んだが、ホールセール事業は新規取扱ブランドが寄与し、式場事業は「アイネスヴィラノッツェ沖縄」の好調に新規運営の「ル・センティフォーリア」(大阪市)も寄与した。純利益は固定資産売却益一巡で減益だった。
通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比4.3%増の153.4億円、営業利益が同35.5%増の14.7億円、経常利益が同36.2%増の15.1億円、純利益が同3.4%増の9.4億円としている。ホールセール事業でのラインナップ強化効果、国内ショップ事業での新規店舗の寄与、式場事業での「アイネスヴィラノッツェ沖縄」の好調や「ル・センティフォーリア」の通期寄与、海外生産工場での原価低減効果、システム関連の一時的費用一巡などで大幅営業増益の見込みだ。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が30.5%、営業利益が72.9%、経常利益が72.3%、純利益が76.1%と高水準であり通期上振れの可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、1000円近辺の短期モミ合いから上放れて出直り感を強めている。1月18日には1199円まで戻す場面があった。今期好業績見通しを評価する動きだろう。28日の終値1155円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS204円03銭で算出)は5〜6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は3.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1499円33銭で算出)は0.8倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の展開だろう。昨年4月2日の戻り高値1177円を突破したことで先高期待を強めている。指標面には割安感があり、短期調整を挟みながら11年8月の1310円を試す展開が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)