ユーシン<6985>(東1)は、自動車部品株のなかで経営戦略も株価動向も、ユニークに動く独自性が際立っている。数少ない
マツダ<7261>(東1)系の部品株で、同社の田邊耕二取締役会長兼社長の積極経営政策などが要因で、この経営策では、かつて同社社長を公募したことからもユニークさが明らかである。
株価も、部品株全般に逆行高・逆行安するなど独特のリズムを持っているが、今11月期純利益が、大幅黒字転換して、一気に2010年11月期の過去最高を更新することから、下げ過ぎ訂正に弾みをつける展開が有力で、下値は割安修正買い余地が大きい。
同社の前期業績は、下方修正に次ぐ下方修正であった。同社納入の自動車部品に不具合が発生して対応費用を相次ぎ計上したことが要因で、これに新工場建設に伴う減価償却費増、旧工場の減損損失10億4900万円、仏Valeo社からのアクセスメカニズム事業買収に先立つ準備・調査費用などが重なり、今年1月11日開示の前期決算は、純利益が、昨年10月の再下方修正値を下ぶれ、15億3700万円の赤字(前期は16億円の黒字)と赤字転落幅を悪化させた。
これに対して今期は、広島新工場が昨年12月11日からマザー工場として本格稼働し、アクセスメカニズム事業も今年3月に株式を正式取得することなどから増益転換、純利益は、前期計上の特別損失も一巡して40億円の黒字と予想、3期ぶりに過去最高(29億2100万円)を大幅に更新する。
また同社は、このV字回復予想業績と同時に自己株式取得も同時に発表、株価はストップ高を交えて36%高し、600円台固めを続けている。
株価は、2006年4月にピッキング被害防止の住宅用キーメカニズムを評価して1450円の高値をつけ、219円まで大きく調整、この調整幅の3分の1戻し水準までリバウンドしたところである。PER評価はわずか4倍台、PBRは0.6倍と下げ過ぎを示唆しおり、まず昨年3月につけた昨年来高値729円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:52
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