
今期連結業績の会社予想は、売上高が前期比4.6%増の214.7億円、営業利益が同2.3%増の38.8億円、経常利益が同1.8%増の36.1億円、純利益が同11.1%減の20.5億円としている。ヘアケア用剤や染毛剤が新製品投入効果などで好調な模様であり、プロダクトミックス改善やコストダウン効果も寄与する模様だ。通期予想に対する第3四半期累計(1〜9月期)の進捗率は、売上高が75.0%、営業利益が80.4%、経常利益が80.8%、純利益が84.9%と高水準であり、上振れの可能性が高いだろう。
なお11月30日には今期配当予想の増額修正を発表している。従来予想の年間64円(第2四半期末32円、期末32円)に対して、期末を2円増額の34円、年間では66円とする。
株価の動きを見ると、11月19日の直近安値2506円から急反発し、配当予想増額も好感して12月12日には年初来高値となる2855円まで上昇した。足元は上げ一服の展開だが、強基調を継続しているだろう。1月7日の終値2749円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS148円74銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間66円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1383円02銭で算出)は2.0倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線近辺でモミ合う展開だが、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発した。サポートラインを確認した形となり、上昇トレンドを継続しているようだ。1月23日予定の決算発表が接近して、来期(13年12月期)業績に対する思惑が広がる可能性もあり、上値を試す展開が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)