
■テクニカル指標も上昇トレンドを示唆
インテージホールディングス<4326>(東証プライム)は、前日10日に11円高の1550円と続伸して引け、8月5日に突っ込んだ年初来安値1333円からの底上げ幅を拡大させた。今2025年6月期純利益が、大幅増益転換して2期ぶりに過去最高更新と予想され、配当も連続増配を予定していることを手掛かりにバリュー株買いが増勢となった。テクニカル的にも足元の底上げとともに5日移動平均線が、25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、サポート材料視されている。
■値上げとNTTドコモとのシナジー効果、事業譲渡益もオンして純利益50%増益
同社の今6月期業績は、売り上げ680億円(前期比7.5%増)、営業利益38億円(同15.5%増)、経常利益38億円(同7.2%増)、純利益37億円(同50.6%増)と増益転換が予想され、純利益は、2023年6月期の過去最高(35億500万円)を更新する。前期業績は、一部顧客の予算引き締めや体制強化に向けた人件費・経費増、NTTドコモの株式公開買い付け(TOB)による資本業務提携関連の費用増などが響きやや伸び悩んだが、今期は、NTTドコモとのシナジー効果の上乗せや値上げ寄与、さらに一部事業の譲渡益などが加わり増益転換する。
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