ストリーム<3071>(マザーズ・売買単位100株)の1050円台を狙いたい。前週、2008年2月以来、ほぼ6年半ぶりに1000円台に乗せたことで相場付きが大きく変わっている。とくに、月足ではモミ合いを上放れチャートとなり2007年の3750円を目指す展開も予想される。
材料は、著名サイトを運営する中国のネットサービス企業集団の『5173.comホールディングス』との業務提携である。
特に、「www.5173.com」は、オンライン用バーチャルアイテムの個人間売買を取り扱うネットプラットフォームを運営、年間取引高1300億円を超え、中華圏に7000万人以上の会員に利用されているという。
日本でのソーシャルゲーム市場は約4000億円を超える規模に成長しているが、中国では2013年でオンラインゲームは約1兆4000億円、そのうちソーシャルゲーム市場規模は約2400億円とみられている。とくに、日中ゲーム業界においては、深刻な開発人材不足に陥っていることから、「一つのタイトルを数カ国の市場で運営する」というスタイルにビジネスの可能性から、5173.comとストリームが共に既存人気ゲームの相互市場開拓の架け橋となるよう取組んでいく。なお、中国で合弁ゲーム開発会社を設立する予定。
また、中国でのネット通販市場は14兆円を突破しているといわれ、とくに、インターネットを通じた個人の並行輸入額は1兆円を突破し伸長している。このため、日本にある人気商品を並行輸入ができるように5173.com傘下のeコマース818.comとストリームが共同でネットプラットフォームを構築し、「決済代行」、「通訳」、「物流」等のサービスを提供。併せて、日本におけるネット通販事業を得意とするストリームグループが取り扱う製品も対象として販路を拡大していく。
現時点での業績への寄与は未定だが、ストリーム社長が中国人ということで日本と中国に通じていることからかなりの事業拡大が期待されそうだ。
第1四半期(2〜4月)は、前年同期比53.1%増収、営業利益は黒字に転換した。2015年1月期は売上23.7%増の206億4600万円、営業利益は3億7900万円(前期は赤字1億6300万円)の見通し。配当は無配見通しだが、復配の可能性はありそうだ。1株利益は60.9円の見通し。(甘栗)
>>ストリームのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:02
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