
2月13日大引け後に13年12月期決算を発表。生産ラインの稼働率向上や省人省力化に取り組み、収益の確保に努めたほか、連結子会社が全社2期連続黒字となるなど安定した業績を残したが、低価格競争に対応したことによる販売促進費をはじめとした販売管理費の大幅な増加が、収益を圧迫し、前期売上高は937億6000万円(前の期比4.3%増)、営業利益は10億9600万円(同31.8%減)、経常利益は17億8600万円(同26.7%減)、純利益は9億3000万円(同57.0%減)に着地。洋菓子事業においては品揃えの強化により売上の拡大を目指すほか、洋菓子とカフェなどを組み合わせた、新しいスタイルの郊外型大型店の開発。コンビニエンスストアなど広域流通企業に対応した製品開発に取り組み、中国での好調持続、ASEAN諸国への輸出注力などで、今期売上高は970億円(前期比3.5%増)、営業利益は13億円(同18.5%増)、経常利益は20億円(同11.9%増)、純利益は12億円(同29.0%増)を見込む。年間配当は期末一括1円50銭を予定している。
株価は、2012年7月高値226円から6月7日の昨年来安値178円まで調整。2月5日安値180円と売り直されて二番底を形成した感がある。株主優待では、不二家チェーン店舗(一部店舗除く)での買物または飲食に利用できる優待券の贈呈がある。1,000〜4,999株に対し500円券を6枚。5,000〜9,999株に対し同券8枚。10,000株以上に対し同券12枚贈呈される。前期減益着地で今期2ケタ増益予想と期待先行との感はあるが、信用取組倍率1.32倍の好取組で需給妙味が増すことから、業績好調が確認されれば、堅調展開が予想される。中長期保有目的で打診買いも。(N)