
2015年3月期業績予想は、非価格競争力の強化に向けた取り組みに一層注力するとともに、需要動向に即した生産の実施やコストダウンの徹底など内部努力を重ね、需要家ニーズに的確に対応した高品質の特殊鋼を安定供給できる事業体制の構築へ向けてグループの総力を挙げて取り組み、売上高1700億円(前期比5.2%増)、営業利益83億円(同20.6%増)、経常利益80億円(同18.5%増)、純利益55億円(同35.3%増)を見込む。現時点では年間配当予想は未定(前期は5円を予定)としている。
株価は、550円をレンジ上限とした6ヶ月にわたるもみ合いを下放れ、3月17日に年初来の安値379円と調整。4月30日安値395円、5月29日安値401円と下げて出直る動き。日本風力発電協会(東京・港)が5月30日にまとめた、中長期の風力発電導入目標は、2020年度に現在の4倍に当たる1090万キロワットを目指すと伝わっており、風力発電向けに軸受用鋼や機械構造用鋼を手がけていることが期待される。今期予想PER12倍台・PBR0.69倍と割安感があり、見直し余地が広がる。目先上値抵抗線の26週移動平均線を突破し、騰勢を強めるか注目されよう。(N)