
1Q業績は、前年同期比1%減収、2.9倍経常増益、6.0倍純益増益とV字回復し、期初予想の第2四半期(2Q)累計業績に対する利益進捗率も、58〜76%と目安の50%を上回った。想定為替レートの1ドル=90円に対して円安が進み、装置事業では、光学装置分野が、なお半導体・液晶市場の設備投資回復までに至らず低調に推移したが、光源事業では、スマートフォンやタブレット端末の需要拡大で液晶・半導体関連メーカーの設備稼働率が緩やかながら回復、露光用UVランプのリプレイス需要が堅調に推移したことなどが要因となった。前期業績は、液晶向けの低調推移で下方修正されただけに様変わりの好転となっている。
2Q累計・3月通期業績は期初予想を据え置き、2Q累計純利益を40億円(前年同期比3.0倍)、3月通期純利益を100億円(同39%増)と見込んでいる。ただ、1Q好決算から業績上ぶれ期待も高まるもので、東洋経済会社四季報秋号では、2Q累計純利益を55億円、通期純利益を115億円と観測しており、10月31日発表予定の2Q累計決算の動向が注目される。
株価は、窓埋めの三角保ち合いに煮詰まり感を強めて最終局面入りを示唆しており、PER16倍台、PBR0.9倍の割安修正で上放れ展開を強めよう。(本紙編集長・浅妻昭治)